122_アイコンタクトは短くても長くてもダメだ【最適なアイコンタクトの秒数】 #人間関係 #好意
「かの有名な女優オードリー・ヘップバーンの言葉を教えましょう。『美しい目を得るには、他人の良い点を見て、美しい唇を得るには、優しい言葉だけを話し、 落ち着いた物腰には、あなたは決して一人ではない という知識と共に歩きなさい』」
「ヤッホー、利口な読者様。読むだけで人生がいい感じになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『アイコンタクトは短くても長くてもダメだ』のお話をしますよ」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はアイコンタクトをしていますか?」
「アイコンタクトには会話をスムーズにさせたり、興味を持っていることを示したりと、色々な効果が期待できます」
「ですが、アイコンタクトが長すぎると、人は不快に感じます」
「まざまざと見られるというのはしんどいです。やましいことがなくても、ついつい視線を逸らしたくなります」
「さて、読者様に問題です。人はどのくらいまでなら、アイコンタクトを許容できるのでしょうか?」
「言い換えれば、何秒くらいなら相手と目を合わせていていいのでしょうか?」
「この難問、読者様は解けますか?」
「まあ、おそらく分からない人が大多数だと思います。なので、答えを知っている人に確認しましょう」
「今回の研究はロンドン科学博物館にて行われました」
「研究者は11歳~79歳までの498人を集めて、アイコンタクトをしている男性4人と女性4人の合計8人の俳優の動画を見せました。動画のアイコンタクトの時間は短いものだと1秒程度で、長いものだと10秒程度ありました」
「研究者は様々な角度から参加者の反応を調べて、不快になるアイコンタクトの時間を導き出しました」
「具体的に調べた内容を述べますと、参加者の主観的な感覚や瞳孔の開き具合をアイトラッキングを使って調べました」
「研究者によると、瞳孔の急激な開きは相手とどのくらいアイコンタクトをしていたいかの指標になるそうです」
「へえー、って感じです。瞳孔を調べれば相手の興味があるかないか判断できるのだそうです。具体的には瞳孔の開くスピードが早いと相手に興味を持っていることになるそうです」
「機械だからこその芸当ですね。人が真似しようとしたら、どれほど大変な訓練を積まないといけないのでしょうか?」
「想像するだけで気が滅入ります。でも、瞳孔を見て、脈あり脈なしが見抜けるのなら、やってみる価値があるかも……?」
「とまあ、そんな感じで、参加者の視線を調べたわけですな。研究者は」
「それで結果というと、3.3秒でした!」
「パチパチパチパチ、正解した読者様はおめでとうございます。とても素晴らしい見識をお持ちですね。天晴れです」
「人はアイコンタクトが平均して3.3秒続いたら不快に感じるそうです」
「ただ、人によって感じ方が違います。プラスマイナス0.7秒の誤差があるそうです」
「誤差があるだけでなく、アイコンタクトは長くても短くても不快に思うそうです」
「一番いいのは3.3秒ですが、2秒くらいから好ましく思って、4.5秒を越えるとかなり不快になっていきます。幅はそれなりにあるみたいです」
「読者様もこれを機にアイコンタクトを調整してはどうでしょうか?」
「え? 『いちいち会話中に時間なんて数えられるか!』ですか。そうですね、難しいと思います」
「ですが、先程も言いました通り、幅があります。きっちり、3.3秒を狙う必要はありません」
「それに、相手の話に耳を傾けていれば、そんなに的を外したアイコンタクトにならないと思います」
「もし暇がありましたら、自宅で3.3秒を計ってください。体に覚えさせたらいいと思います」
「人間関係がスムーズになりますよ」
「ただ、気を付けないといけないことがあります。男性が女優の動画を見ていた時は、年齢を重ねるに伴いアイコンタクトを不快に感じる時間が伸びていました」
「つまり、男性は女性の視線ならウェルカムなんです」
「……世の男性はスケベなんですねぇ。この結果に私は呆れるばかりです」
「スケベな男性のことは置いといて、今回の結果は色々な場面で使えそうです」
「もちろん友達と話したり、上司や部下と話したりする時に使えます」
「読者様は、満員電車やカフェで休憩中に、ふと見知らぬ誰かと視線が合った経験はありませんか?」
「そんな時、すぐに視線を逸らすことは多くありませんか?」
「アイコンタクトは短くても長くてもダメだと言いました。つまり、すぐに視線を逸らすと、相手は不快に思ってしまいます」
「すぐに視線を逸らすより、少しばかり視線を交わしてから逸らしたほうが相手に好印象を抱いてもらえるのです」
「いっそのことウインクでもしたらいいかもしれません。……面白いと思ってもらえるか、気障と思われるかは、読者様次第ですが」
「ウインクはともかく、今後ふとした瞬間に気まずい思いをしなくていいのです。読者様のアイコンタクト次第で」
「ただ、相手に見とれたり、他のことを考えてしばらく眺めてはいけません。長すぎるアイコンタクトも不快に思われる原因です」
「短すぎず、長すぎずに気を付けてアイコンタクトをしてください」
「人間関係が上手くいく要素の一つはアイコンタクトの上手さです」
「アイコンタクトが大事だと語った所で、今回のまとめです。研究者がアイコンタクトを何秒したらいいか調べてくれたぞ」
「すると、3.3秒が一番よかったぞ。でも、人によって誤差がプラスマイナス0.7秒あるぞ」
「ただし、アイコンタクトが短すぎても長すぎても不快になるから気を付けてね」
「こういった小さな積み重ねが、大きな成果に繋がります」
「たかがアイコンタクト、とバカにしないでください」
「読者様に他の追随を許さない天才的な才能があればいいのですが、一般的には人間関係が大事です」
「良好な人間関係を築いていれば、大抵のことは何とかなります」
「これからは少しだけ、アイコンタクトの時間について考えてはいかがでしょうか?」
「アイコンタクトで相手に悟られずに好意を抱いてもらいましょう。読者様に物理的にも、精神的にも春が訪れるといいですね」
「ということで、今回は『アイコンタクトは短くても長くてもダメだ』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「お付き合いいただき、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『相手を説得したけりゃエビデンスを持ち出すのはNG』で、お会いしましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でお待ちしております。さようなら」
参考文献
Pupil dilation as an index of preferred mutual gaze duration




