1204_楽観主義な人は貯金が多い #性格 #お金
「生まれつき頑健で疲れ知らずであったアルザス生まれの医師アルベルト・シュヴァイツァーは『私が悲観主義者か楽観主義者かの問いにはこう答える。私の知識は悲観的なものだが、私の意志と希望は楽観的だ』と言ってます。性格を一言で表すことはできません」
「やっほー、知らない知識を無限に集めたい。世界一の美女サクラです! 今回は『楽観主義な人は貯金が多い』です。よろしくお願いします」
「読者様は貯金が好きですか?」
「毎月節約して、コツコツ貯金を増やすタイプですか?」
「それとも、給料は全部使っちゃう宵越しの銭は持たない主義ですか?」
「他にも、貯金をしたくても貯金ができない人、貯金するつもりはないけど勝手に貯まっていく人などがいます」
「もちろん、収入や年齢、性別、家族や健康状態などによっても貯金額は左右されます」
「では、性格も貯金額を左右すると言われたら、どう思いますか?」
「『まあ、そうだよね』と納得することでしょう。しかし、楽観的な人ほど貯金額が多い、と言われて納得できますか?」
「楽観的な人は、慎重にものを考えません。お金も持っていたら、すぐに使いそうなイメージがあります。お金が足りなくなれば友達に借りればいい、そんな風に考えて熟慮せずお金を使いそうです」
「これが悲観的な人ほど貯金をする、なら素直に納得できます。悲観的な人は将来に漠然とした不安を持っているので、何があっても大丈夫なようにお金を確保しそうです」
「しかし、現実は違います。実は楽観的な人ほど、貯金額が多いことが判明したのです」
「今回は楽観的な人は貯金額が多いことについてお話しします」
「参考文献はアメリカのコロラド大学ボルダー校の研究となります」
「研究者は楽観主義と貯金に関して調べるため、8個の大規模研究のデータを使いました。三つは横断研究、五つは縦断研究です」
「合計143,461人を対象に楽観主義の度合いと貯金額について調査を行いました」
「私は将来に対して楽観的です、人生は悪いことよりいいことのほうが多い、未来がわからない時はいいことが起きると思います、などの質問に回答してもらって楽観的かどうか判断しました」
「また、一部の研究では年収や総資産もデータに含まれていました」
「そして、楽観主義の人とそうでない人の貯金額を比べて、楽観主義の人は貯金額が多いのか調べました」
「その結果、予想に反して、楽観主義の人のほうが貯金額が多いことが判明したのです!」
「ホント、意外ですよね」
「直感では、楽観主義の人のほうが貯金額が少なくなりそうです。楽観的な人はすぐにお金を使っちゃうイメージがあります。また、浪費もしそうです」
「しかし、研究の結果は予想に反していました」
「具体的にどれくらい貯金をしていたのでしょうか?」
「楽観主義のスコアが標準偏差で1高くなると、約1350ドル(約20万円)多くなっていました」
「この結果は、年齢、性別、結婚、子供、収入、健康などの状況を加味しても関係がありました」
「読者様は楽観的な考えを持っていますか?」
「もし、持っているようなら貯金額が他の人より多いかもしれませんね。お金がたくさん、嬉しいね」
「でも、貯金が多い、嬉しい、やったー、という単純な話ではありません」
「楽観的な人ほど貯金が多いという結果ですが、給料が低い人ほど関連が強かったです」
「というのも、たくさんの給料を貰っている人は、他のことにお金を使っていたからです。資産になるものにお金を使っていたらから、貯金は少なめでした」
「株式や国債、仮想通貨や保険や不動産など、貯金は少なかったですが、資産になるものを保有していました」
「高給取りは基本的に賢いので、お金の運用方法を知っています。お金に働いてもらっているのです。お金の有効活用です」
「対して、低所得者はお金を置いているだけです。遊ばせるだけで何もしていません」
「そのため、低所得者ほど貯金する傾向があるのです。無知故に貯金する以外の選択肢が浮かばないのです」
「貯金額が多い、そこには色々と問題が含まれているようです」
「お金の勉強をして、金融リテラシーを高めましょう。お金はたくさんあると便利です。たくさんあって困るものではありません」
「でも、お金に振り回されないようにしましょう。お金をたくさん稼ぐために仕事を頑張ったとしても、無理をして体を壊したら元も子もないです。せっかく稼いだお金を使ってしまうことになります」
「お金を稼ぐのは人生を充実させるためです。お金を稼ぐことが目的にならないようにしましょう」
「それに、お金は天国にも地獄にも持っていけないことを忘れないでください」
「ということで今回のまとめマネー」
「研究者は14万人以上を対象に楽観主義と貯金額について調べたよ」
「すると、直感に反して楽観的な人ほど貯金額が多いことが判明したよ」
「イメージに反して、楽観的な人はお金を貯めているみたい」
「読者様は楽観的ですか? それとも悲観的ですか?」
「楽観的な性格なら、もしかしたら貯金額が多いかもしれませんね」
「今回の研究はアメリカやヨーロッパで行われました。日本でも同じような結果になるかは不明です。注意しましょう」
「日本人は外国人に比べて投資への関心が低いです。金融リテラシーに自信を持っている人の割合も少ないです」
「また、楽観主義にも違いがあります。日本人は全体を考える傾向があらいますが、外国人は個人を優先することが多いです」
「お金の考え方や性格の違いもあるので、楽観主義が必ずしも貯金が多くなるとは限りません」
「あくまで傾向であることを忘れないでください」
「今回は『楽観主義な人は貯金が多い』でした。どんな知識も素晴らしい」
「ありがとうございました。次回は『野心があっても優れたリーダーになるとは限らない』となります! バイバイ」




