1196_繁忙期の疲れを乗りきる二つの対策 #ビジネス #疲労
「テレビ放送が始まった時代から放送作家として活躍していた永六輔は『人間、ヒマになると悪口をいうようになります。悪口をいわない程度の忙しさは必要です』と言ってます。暇すぎるのも問題ですな」
「やっほー、新しい知識は面白い。世界一の美女サクラです! 今回は『繁忙期の疲れを乗りきる二つの対策』です。よろしくお願いします」
「仕事って波がありますよね」
「いわゆる、閑散期と繁忙期です。年末はとても忙しくても、春頃は全然忙しくない。大型連休の時は忙殺されるけど、オフシーズンは暇すぎる。みたいな感じです」
「どこの業界でも、仕事には波があります。暇な時と忙しい時があるものです」
「暇な時は疲れませんが、忙しい時は滅茶苦茶疲れますよね?」
「朝早くから仕事を始めて、夜遅くまで仕事を続ける。家に帰ったら眠るだけ。そんな時期だと、身も心も疲れます」
「どうにかして乗りきる方法はないのでしょうか? そんな都合のいい方法はないのでしょうか?」
「いいえ、あります」
「繁忙期の疲れを軽減する方法があるのです」
「今回は繁忙期の疲れを軽減する方法を紹介します」
「参考文献はアメリカのウェイクフォレスト大学などの研究となります」
「研究者はビジネスマンの疲労を軽減する方法がないか調べるため、マイクロブレイクと上司のサポートに注目しました」
「マイクロブレイクとは、仕事中に数十秒から数分休憩することです。短時間の休憩のことです」
「上司のサポートとは、管理者が従業員を支援することです。困っている部下を上司が手助けすることです」
「この二つの方法はいずれも従業員の疲労を軽減すると言われています。実際に効果があるのか調べました」
「47人の公認会計士に協力してもらい、マイクロブレイクと上司のサポートで疲労が変わるのか調べました」
「実験を行ったのは、通常時の11月と繁忙期の1月の2回となります」
「その結果、マイクロブレイクと上司のサポートには従業員の疲労を軽減する効果が認められたのです!」
「マイクロブレイクと上司のサポートの両方がない場合、繁忙期になると通常時よりも疲労が蓄積することが判明しました」
「ですが、マイクロブレイクもしくは上司のサポートがあると、疲労は軽減していました」
「さらに、マイクロブレイクと上司のサポートの両方があると、疲労はより軽減していました。睡眠の質が向上したり、翌日の活力が漲るようになっていました」
「忙しい時期を乗りきるには、マイクロブレイクと上司のサポートが必須のようです」
「読者様の職場では、マイクロブレイクが認められていたり、上司のサポートがありますか?」
「その二つがあれば、繁忙期も元気に乗り越えることができますよ」
「仕事の疲労は睡眠の質を低下させたり、集中力を下げます。さらに極度の疲労になると燃え尽き症候群になります」
「従業員の健康を守るためにも、上司はマイクロブレイクを認め、困っている部下がいたらサポートするようにしましょう」
「そうすれば、従業員が元気一杯に働いてくれますよ」
「ちなみに、マイクロブレイクと上司のサポートで従業員の疲労が軽減するのは、繁忙期に限ります」
「通常業務で二つが行われても、疲労の軽減には繋がりません」
「とはいえ、マイクロブレイクや上司のサポートは、従業員のパフォーマンスを向上、ストレスの軽減、仕事の満足度の上昇、幸福度アップなどと関連があるとされています」
「管理者は普段から、部下のマイクロブレイクを認めて、部下をサポートするといいでしょう」
「え? 『休憩の時間がもったいない』ですか。いいえ、そんなことはありません」
「休憩なしにぶっ続けで働いていると、生産性が極端に落ちます。なので、休憩したほうが全体のパフォーマンスは高くなります」
「数分の休憩でしゃかりき働いてくれるので、上司は部下の短い休憩を認めましょう。特に繁忙期ほど、休憩するように促しましょう」
「お菓子を食べるOK、仮眠を取るOK、タバコを吸うOK、ストレッチをするOK、SNSをチェックするOK」
「休憩せずに働くなど、非効率的です」
「研究では、大学生を集めて認知タスクを与えました。その際、タスク中にマクロブレイクを取ってもらいました」
「その結果、タスクの精度が上がっていました」
「マイクロブレイクは仕事の質を高めるにも有効なようです」
「短い休憩、とっても大事」
「ふぅ~、ちょっと休憩させてください。…………………………………………………………………………………………………………ということで今回のまとめです」
「研究者は公認会計士を対象にマイクロブレイクと上司のサポートが仕事の疲労軽減に繋がるか調べたよ」
「すると、どちらも疲労軽減に効果があったよ。ダブルで行うとより効果的だったよ」
「従業員はマイクロブレイクと上司のサポートがあれば、意気揚々と働いてくれるに違いないよ」
「でも、疲労の軽減効果は繁忙期に限るよ。通常時には効果がなかったよ。気を付けてね」
「まあ、通常時の仕事なんて、慣れていたら然程疲れませんし、問題ないですよね。おいしいご飯を食べて、自宅でリラックスしていたら吹き飛ぶような疲労です。うんうん、問題なし」
「今回の研究の対象者は公認会計士です。オフィスでの仕事がメインとなります。そのため、現場に出るような仕事でも同じような効果があるとは限りません」
「あくまで、オフィスでの仕事はマイクロブレイクと上司のサポートが有効、というお話です。どんな仕事にでも応用できるわけではありません」
「しかし、マイクロブレイクは心身をリフレッシュできます。どんな現場でもある程度は効果があるでしょう。それに、上司のサポートがあると心理的安全性が高まったりします。緊張が和らいだりするので、多くの現場で活躍してくれるのは間違いありません」
「仕事には休憩とサポートが大事ってことです」
「部下の人は、休憩とサポートが手厚い会社があるか気にしましょう。上司の人は、部下の短い休憩を咎めないようしましょう。そして、困っていたら力添えしましょう」
「労働者が気持ちよく働ける会社は、いい会社です」
「今回は『繁忙期の疲れを乗りきる二つの対策』でした。知識は素晴らしいですね」
「ありがとうございました。次回は『汚い空気を少し吸うだけで注意力が落ちる』となります! バイバイ」




