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1178_後ろ歩きで記憶力がアップするらしい #記憶 #運動

「「言葉の錬金術師」「アングラ演劇・四天王のひとり」「昭和の啄木」などの数々の異名を持っていた詩人の寺山修司は『ふりむくな、ふりむくな。後ろには夢がない』と言ってます。そう、夢は前にしかありません」


「やっほー、新しい知識は面白い。世界一の美女サクラです! 今回は『後ろ歩きで記憶力がアップするらしい』です。よろしくお願いします」


「読者様は記憶力に自信がありますか?」


「高い記憶力を持っていると何かと便利です。いちいちメモを確認しなくてすみますし、友達や同僚の発言を覚えていれば好感度アップに繋がります」


「もちろん、勉強や仕事でも記憶力は役立ちます」


「しかし、記憶力を高めたくても簡単には高まりません。地道な努力が必要になります」


「ですが、ちょっとした工夫をすることで記憶力が高まることが判明したのです。劇的な改善は望めないかもしれませんが、少しでも記憶力をよくしたいのなら有益かもしれません」


「今回は記憶力を高める方法についてお話しします」


「参考文献はイギリスのローハンプトン大学の研究となります」


「研究者は時間と空間に着目しました。空間運動の方向が個人の時間的な位置に影響を与えるのではないか? と考え、実験を行いました」


「どういうこと? と思うかもしれません。理屈は小難しいですが、実験の内容は至ってシンプルです。安心してください」


「研究者は一連の六つの実験を行いました」


「参加者にはまず、動画もしくは画像を見てもらいました」


「次に、参加者を三つのグループに分けました」


「一つ目のグループは、歩きます」


「二つ目のグループは、後ろ向きに歩きます。前に歩く、後ろに歩く、どちらも歩く距離は約10メートルです」


「三つ目のグループは、その場に立って待ちます」


「その後、参加者に動画もしくは画像に関する20の質問を行って、内容をどれくらい覚えているのかテストしました」


「要するに、何かを覚えたあと、前に普通に歩くか、後ろ向きに歩くかで覚えている内容に違いが出るのか調べたのです。簡単でしょ」


「さて読者様、何かを覚えた後、前に歩くべきなのでしょうか? それとも後ろ歩きをするべきなのでしょうか?」


「何かを覚える際、体を動かすのは有効だとされています。前歩きでも後ろ歩きでも、歩かなかったグループに比べて、記憶力がアップしていたのでしょうか?」


「後ろ歩きは色々なことに気を使わなければなりません。何か落ちていないか、バランスは大丈夫か、足はもつれないかなど、普段は考えないことを考える必要があります」


「余計なことに気を使わなければならないので、直前に覚えたことを忘れてしまいそうです」


「それとも、何もしないほうがよかったのでしょうか?」


「体を動かすよりも、記憶することに集中したほうが、内容を覚えることができたのでしょうか?」


「はたして、記憶力を高めるには、前に歩くのか、後ろに歩くのか、それともじっとしているのがいいのか? どれだったのでしょうか?」


「参加者に動画や画像を見せて、色々してもらった結果、一番記憶していたのはーー」


「後ろ向きに歩いたグループでした!」


「後ろ向きに歩いたグループは、他の二つのグループに比べて平均して2問多く正解していました。いずれの実験でも後ろ向きに歩くグループの成績がよかったのです」


「前に歩くのとその場でじっとしているのは同じくらいの成績でした」


「実験のなかには、実際に歩かなかったものもありました。頭の中で歩いているイメージをしてもらうものも含まれていました」


「それでも、後ろ向きに歩くイメージをしていたグループが一番成績がよかったです」


「つまり、実際に歩かなくても頭の中でイメージするだけで効果があるみたいです」


「読者様も何かを覚えたければ、後ろ向きに歩きましょう」


「勉強した後に、実際に後ろ向きに歩きましょう。もし、家の中などの歩けない場所にいるのなら、後ろ向きに歩く妄想をしましょう。少しだけ記憶力がよくなりますよ」


「ルームランナーで逆走するといいかもしれませんね。まあ、危ないので、無理はしないでください」


「ちなみに、研究者は、時間の認識と空間の認識には相互作用があるので、記憶力に影響を及ぼしたと考えているようです」


「しかし、詳しい理由は不明なので、実際は何が影響しているのか不明です」


「今回たまたまいい結果が出ただけかもしれません。信憑性は低いです」


「とはいえ、実験内容はとても興味深いです。読者様も気が向いたら、試してみてください」


「すでめとまの回今でとこういと」


「研究者は前に歩くのと後ろ向きに歩くので、記憶力に差が出るのか六の実験を行って調べたよ」


「すると、後ろ向きに歩くと記憶力がアップすることが判明したよ」


「しかも、頭の中で後ろ歩きの妄想をするだけでも効果が出ていたよ」


「勉強の後は後ろ向きに歩くといいかもね」


「今回の研究はあくまで短期記憶に焦点を当てています。長期記憶でも同じような結果になるかは不明です」


「とはいえ、後ろ向きに歩くと記憶力がアップするかもしれないというのは面白い結果です。しかも、イメージだけでも可です」


「簡単にできるので一度くらいは試してみてもいいでしょう。効果があれば儲けもの、効果がなくても損はなし」


「とりあえず、こういった研究は試してみてから考えればいいのです。プラセボもありますし、思い込みで記憶力がよくなるかもしれません」


「読者様も是非、後ろ向きに歩きましょう。ただし、転倒や怪我をしないように注意してください」


「今回は『後ろ歩きで記憶力がアップするらしい』でした。知識は素晴らしいですね」


「ありがとうございました。次回は『好奇心には三つのパターンがある』となります! バイバイ」

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