1165_【視線の先】友達候補と恋人候補で注目する体の部位が異なる #五感 #人間関係
「ブロードウェイで舞台に立っているアメリカの女優オードリー・ヘップバーンは『美しい目を得るには、他人の良い点を見て、美しい唇を得るには、優しい言葉だけを話し、 落ち着いた物腰には、あなたは決して一人ではない という知識と共に歩きなさい』と言ってます。相手のいい部分に注目するのが大切です。悪い部分を注目しても仕方ありません」
「やっほー、新しい知識は面白い。世界一の美女サクラです! 今回は『【視線の先】友達候補と恋人候補で注目する体の部位が異なる』です。よろしくお願いします」
「読者様は異性と会っている時、相手のどこを見ますか?」
「顔、胸、お腹、太もも、足元、頭の先端から足の爪先までありますが何に注目しているでしょうか?」
「男性なら女性の胸に興味津々かもしれません。もしくはお尻派ですか?」
「え? 『おっぱいばっかり見ている』ですか。それは普通にセクハラです。訴えられますよ、むしろ私が訴えますよ」
「ごほん、気を取り直して。女性は男性のかっこいい顔を見ているかもしれません。または、筋肉がいいという人もいるでしょう」
「異性のどこに注目するのかは趣味やフェチによって変わります。ですが、相手をどう見るかでも注目する部位は変わってくるようです」
「というのも、相手を友達候補として見ているか、それとも恋人候補として見ているかどうで、見ている部分が異なるようです」
「相手に求める関係性によって、視線の動きに違いがあるみたいです」
「今回は友達候補と恋人候補の違いによる目線の動きについてお話しします」
「参考文献はアメリカのカンザス大学などの研究となります」
「研究者は、視線の動きで相手に求めているものを判別できるかどうか調べるため、105人の大学生を集めました。男性は36人です」
「参加者に異性の写真を見せて、アイトラッキングで視線の動きを確認しました」
「また、アンケートを行って異性を評価してもらいました。友達になりたいか、恋人になりたいか、魅力などを回答してもらいました」
「そして、視線と評価を分析して、友達になりたい相手と恋人になりたい相手で視線の動きが異なるか調べました」
「さて読者様、友達と恋人、見ている場所は同じなのでしょうか? それとも違っていたのでしょうか?」
「一般的に男性は女性の胸から腰のあたりを見る傾向があるとされています」
「反対に女性は男性の顔に注目する傾向があると言われています」
「今回の実験でも似たような傾向が確認されたのでしょうか?」
「友達と恋人では相手に求めるものが違います」
「恋人を求める場合、相手の生殖能力や社会的な地位が大事になります。健康かどうかやステータスを表すものに注目するようになるのでしょうか?」
「友達の場合、楽しさや面白さなどを求めることになります。気が合うかどうかを判断するのでしょうか?」
「それとも、違いはなかったのでしょうか?」
「友達になりたい相手でも恋人になりたい相手でも見ている部分は一緒だったのでしょうか?」
「友達でも恋人でも、相手は一人の人間です。区別するようなことはなかったのでしょうか?」
「はたして、友達になりたい相手と恋人になりたい相手では、注目する部分に違いがあったのでしょうか?」
「100人以上の大学生を集めて、異性の写真を評価してもらった結果、友達候補と恋人候補では視線がーー」
「違いました!」
「相手と友達になりたいか、恋人になりたいかで、相手の体の注目する部分が異なっていたのです」
「では、どのような違いがあったのでしょうか?」
「恋人になりたい相手を見ている時は、胸から顔のあたりを注目していました」
「一方、友達になりたい相手を見ている時は、足と足元を注目していました」
「この傾向は男女共に確認されました。男性は女性の胸ばっかり見ているとか、女性は男性の顔ばっかり見ているということはなかったのです」
「相手に求める関係性によって視線の向く先がぶれていたようです」
「つまり、友達は足元を見て、恋人は顔を見る、のです」
「はて? 何かものすごい誤解が生まれそうな物言いになりました」
「と・に・も・か・く・に・も、友達になりたい相手の場合、顔よりも下半身に注目します」
「ところが、恋人になりたい相手の場合は足ではなく、上半身に目が向くようです」
「読者様も気になる異性がいたら、その人の視線を追いましょう。視線が上を向いていたら、脈ありです。勇気を出して、アタックしてみましょう」
「ですが、視線が下を向いていたら脈なしです。諦めましょう」
「髪型、メイク、イヤリング、ネックレスなどの変化に気づくようなら、上半身に注目している可能性が高いです」
「反対に、靴の変化に敏感なら、下半身に注目している可能性が高いと言えるでしょう」
「上と下、両方を変化させて相手がどちらに気づくか見てもいいかもしれませんね」
「まあ、どこまで有効なのかは未知数です。今回の研究だけを頼りにしないでください」
「ちなみに、相手の体の中心あたりを注目している人は、相手に友情と恋愛の両方を求めている欲張りさんです」
「(キョロキョロ)ということで今回のまとめです」
「研究者は大学生を集めて、異性を評価してもらったよ。その際、視線を追跡したり、友達になりたいか、恋人になりたいかを調べたよ」
「すると、友達になりたい場合は相手の下半身を見て、恋人になりたい場合は相手の上半身を見る傾向が確認されたよ」
「この傾向は男女共通だったよ」
「今回の研究は写真の異性と視線の動きの関係を調べたにすぎません」
「実際に会ってみると評価がガラリと変わることもあります。また、親交を持つと印象が変わることがあります」
「友達になりたい相手だったけど、恋人になりたいと思うようになるかもしれません。逆もまた然りです」
「実生活でどこまで役立つかは謎です」
「とはいえ視線に感情や願望が乗ることはよくあることです。視線の先が上かし下かで、少しは判断材料の足しになるでしょう」
「読者様も気になる相手の視線を追ってみてください。相手が自分のことをどう思っているか分かるかもしれませんよ」
「今回は『【視線の先】友達候補と恋人候補で注目する体の部位が異なる』でした。知識は素晴らしいですね」
「ありがとうございました。次回は『水をたくさん飲んだらどうなりますか?』となります! バイバイ」




