1163_学校の制服って着る意味あるの? #学校 #ファッション
「プラグマティズムを大成させたアメリカの哲学者ジョン・デューイは『教師の側から知識を授けるよりも、まず知識をもとめる動機を子どもたちがもつような学校が、真の学校である』と言ってます。教師の最大の役割は子供に勉強の楽しさを教えることでしょう」
「やっほー、新しい知識は面白い。世界一の美女サクラです! 今回は『学校の制服って着る意味あるの?』です。よろしくお願いします」
「読者様は学生時代、制服を着用していましたか?」
「制服は学校によってあったりなかったりします」
「制服には一長一短があります。制服があれば毎日の服装を選ぶ必要がありません。学校に行くなら制服を着ればいいです」
「毎日の服装を選ぶのも積み重なると大変です」
「反面、画一的なので自分なりのオシャレを表現するのは難しいです。オシャレを楽しみたい人には残念なことです。しょぼーん」
「また、制服は色々メリットがあると言われています」
「制服を着ることで帰属意識を高める、気持ちを切り替えることができる、仲間意識が生まれるなどです」
「それに、貧富の差を感じさせなく効果もあります。服装によって、その人のステータスが分かりにくくなります。貧乏も誤魔化しやすいです」
「毎日同じ服を着ていても違和感がないのが制服です。持っている服が少ないことがバレません。やったね」
「ですが、本当に制服を着る意味ってあるのでしょうか? これらのメリットを主張しているのは、会社や学校、被服業界です。本当に制服を着る意味があるのかは不明です」
「そこで今回は学校で制服を着る意味について考えたいと思います」
「参考文献はアメリカのオハイオ州立大学の研究となります」
「研究者は学生が制服を着る意味を調べるため、6320人の学生を対象にしました」
「制服の着用義務がある学生と私服でいい学生の社会的なスキル、内向性、外向性、出席率、いじめなどを調査しました」
「さて読者様、制服を着ている学生は、私服の学生に比べて優れていたのでしょうか?」
「制服があると帰属意識が芽生えるそうです。学校を休む日が減ったり、授業に真面目に取り組むようになるのでしょうか?」
「制服でいじめが減るのでしょうか?」
「制服を着ることで貧富の差が隠れます。貧しい子をいじめる風潮が少なくなるのでしょうか?」
「ファッションはどうでしょうか?」
「制服は服選びが楽になるので、ファッションに興味を持たなくなるのでしょうか?」
「それとも、抑圧されることで、逆にファッションに興味を持ったり、奇抜なファッションをすることになるのでしょうか?」
「他にも、学校のイメージアップに繋がったり、学生らしく見えることが重要だったのでしょうか?」
「はたして、学校の制服には、どんな意味があったのでしょうか?」
「制服の着用義務がある学生と私服の学生を調べた結果、制服にはーー」
「意味がありませんでした!」
「制服と私服の学生を比較した結果、両者に違いはありませんでした」
「社会的なスキル、内向的な行動、外交的な行動、出席率などを調べたのですが、差はありませんでした」
「一応、家庭が貧しくて制服を着ている学生は、出席率が少しだけ高かったです。とはいえ、その差は年間で一日未満でした。誤差ですね」
「また、いじめも関係がありませんでした。制服がある、制服がない、でいじめが増えたり減ったりすることはありませんでした」
「制服の着用を義務付けても、学生への影響は微々たるもののようです。制服があるから、学生の行動が変わる、とはならないようです」
「読者様は制服を着ていましたか?」
「私服の学校に通っていた人は制服に憧れたかもしれません。毎日の服を選ばなくていいのを羨んだかもしれません」
「反対に、制服の学校に通っていた人は私服の自由なファッションに嫉妬したかもしれません」
「制服が学生に与える影響と言うのは、これくらいなのかもしれません」
「まあ、制服を着ていれば一目で学生と判断できる、という外部からのメリット(?)は一応ありますが、その情報が役立つかどうかは謎です」
「ちなみに、帰属意識について面白いことが判明しています」
「実は、制服を着ている学生ほど、学校への帰属意識が低かったのです」
「制服があると帰属意識が高まるという今までの主張とは反対の結果となりました」
「制服を義務付けることが、必ずしも共同体への意識を高める結果とはなりません」
「研究者によりますと、ファッションも学校生活の一部です。ファッションができないと自由に自分を表現できません」
「学校から制限があると、逆に学校を嫌うことになるのかもしれません」
「制服の導入が必ずしも成功するとは限りません」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は学生の制服に意味があるか調べるため、6000人以上の学生を調査したよ」
「すると、制服には何も意味がなかったよ」
「社会的スキル、外向性、内向性、いじめ、出席率など、制服があってもなくても違いはなかったよ」
「制服があると、学生の帰属意識が高まって、勉強に励んでくれる、なんてことはないよ」
「むしろ、制服を導入するコストがかかるので、保護者にとってはマイナスのほうが大きくなるかもしれませんね」
「まあ制服のデザインがよければ、制服目当てに入学してくる学生を釣ることはできるかもしれません。ただし、どれだけ釣れるかは不明です」
「今回の研究はアメリカで行われました。他の国で行っても同じ結果になるかは分かりません」
「意識によっても異なるので、制服が必ずしも意味がないとは断言できません。注意してください」
「それと、制服は毎日着用するものです。そのため手入れを忘れないようにしましょう」
「まず、脱いだら床やベッドに放置せず、ハンガーにかけましょう。シワが減ります」
「次に、洋服用のブラシを使いましょう。汚れやホコリを落とせるので、生地が痛みにくくなります」
「風に当てたり、蒸気に当てたりすると、臭いやシワが取れます」
「毎日着るものですので、大切に扱いましょう」
「今回は『学校の制服って着る意味あるの?』でした。知識は素晴らしいですね」
「ありがとうございました。次回は『昔に比べて個性的な人が減っている』となります! バイバイ」




