1108_電子書籍で理解力が落ちるのはなぜ? #読書 #道具
「平和活動にも尽力したドイツの物理学者アルベルト・アインシュタインは『ある年齢を過ぎたら、読書は精神をクリエイティブな探求から遠ざける。本をたくさん読みすぎて、自分自身の脳を使っていない人は、怠惰な思考習慣に陥る』と言ってます。読書習慣は大切ですが、アウトプットもしなければ意味がありません」
「やっほー、知識を学ぶのは至高である。世界一の美女サクラです! 今回は『電子書籍で理解力が落ちるのはなぜ?』です。よろしく」
「読書、してますか?」
「本を読むのはとても素晴らしいことです」
「読書は知識が増えますし、ストレスの軽減になります。IQだって高まります」
「本の世界に没入するのもとても楽しいです。たくさん本を読んでいる人もいるでしょう」
「そんな読書は今や、電子書籍で行うのが主流になってきました」
「電子書籍は紙の本に比べて場所を取りませんし、重くないです。検索するのも簡単ですし、何ならコピペもできます」
「電子書籍のほうが圧倒的に便利です」
「ですが、理解力や記憶力では紙の本のほうが優れていると言われています」
「同じ読書なのに、どうして差が生まれるのでしょうか?」
「今回は、電子書籍と紙の本で差が生まれる理由を深掘りしたいと思います」
「参考文献はオーストラリアのマッコーリー大学のレビュー論文となります」
「まず始めに、人類が文字を読むようになったのは最近、というのが関係しています」
「諸説ありますが、最初の文字はメソポタミアの楔形文字と言われています。およそ5000年前です」
「現代に生きる我々からすると、とてつもなく長い時間に感じますが、人類の歴史からすると、本当に最近の出来事です」
「そのため、人間の脳は文字を読むのに適した進化をまだしていないのです」
「会話に比べて、圧倒的に情報の積み重ねが足りないのです」
「そのため、会話は練習が不要なのに、読書にはトレーニングが必要なんです」
「最近生まれた読書ですが、スクリーンで読書する習慣が生まれたのは、さらに最近です」
「ただでさえ、読書は理解するのに注意力が必要なのに、慣れないスクリーンで文字を見ないといけないので、電子書籍での読書はさらに理解力が落ちるのです」
「慣れないことをダブルで行っているので、電子書籍の理解は難しいのです」
「利き手ではないほうの手でまったく新しいことに挑戦するようなものです」
「慣れないものが一つならまだしも、二つになると無理ってもんです。慣れない × 慣れない = 無理、という式です」
「また、心理的な影響も読書の理解力に影響を与えます」
「小説のような物語の読書なら、電子書籍でも紙の本でも理解力に大きな差はありません」
「しかし、教科書などでは理解力が落ちます」
「プレッシャーであったり、勉強しないといけないという気の焦りが読書の効率を落とす原因となります」
「教科書は小説に比べて情報量が多いです。情報量の多さも理解力に影響を与えているのかもしれません」
「電子書籍で理解力が落ちる原因はまだ考えられます」
「疲れです」
「電子書籍は紙の本に比べて、疲れます」
「スクリーンを見続けると目が疲れます。強い光も目が疲れる原因です」
「紙の本より電子書籍のほうが目の負担が大きいので、注意力が散乱して理解力が落ちる可能性があります」
「それにスマホで読書をすると、気が散ります」
「通知はもちろん、目の端にページ数が見えたり、時計が見えたり、アイコンなどが見えます。場合によっては広告が表示されます」
「このような読書以外に気を散らす存在も理解力を落とす原因になります」
「研究者によりますと、紙の本は静的で、電子書籍は動的と語っています」
「紙の本の場合、急に画面が光り出したりしません。静かなものです」
「しかし、スマホの画面は自動で色々と切り替わります」
「このような脳に対する刺激の違いも、それぞれの読書の理解力に影響を与えると考えられます」
「読者様は読書を紙の本でしていますか? それとも、電子書籍でしていますか?」
「紙の本は理解力では勝っていますが、持ち運びには不便です」
「電子書籍は持ち運びや検索では勝っていますが、理解力では負けてしまいます」
「それぞれにメリットとデメリットがあります。それぞれを理解して、最適な読書を選びましょう」
「過去の研究では、画面で読書をすると、内容の矛盾に気づきにくいという報告もあります。理解力が落ちているからこそ、矛盾を見落とすのです」
「フェイクニュースに騙されるのは、もしかしたら画面でニュースを読んでいるからなのかもしれません」
「画面での読書は、思った以上に落とし穴が多いかもしれません。スマホやタブレットで読書をする際は、お気をつけて」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は紙の本と電子書籍での理解力の違いをレビューしてくれたよ」
「すると、紙の本は静的なのに対し、電子書籍は動的だから、電子書籍は理解力が落ちると語っていたよ」
「読書をする脳に人間は適していないのも、理解力が落ちる原因かもしれないよ」
「他にも心理的な影響や肉体の疲労も関係しているかもしれないよ」
「まだまだ分からないことも多いですが、電子書籍での読書は理解が落ちるのは間違いなさそうです」
「できる限り紙の本を選ぶといいかもしれません」
「……ただ、紙の本は邪魔なのが欠点です」
「最後に、読書の集中力を取り戻すには、読書の時間を増やすしかありません」
「興味がある本を読むことが、読書の筋肉を育てます」
「読書の際は、気を逸らすものを排除して、読書に没頭できるようにしましょう」
「読書に没入するには、地道な努力以外に方法はありません」
「毎日、読書を続けなければ、読書の集中力は鍛えられません。簡単に集中力を増やす方法はないですよ」
「長い時間はかかるとは思いますが、その時間に見合った価値はあるでしょう。読書は一生もののスキルです」
「それでは、今回は『電子書籍で理解力が落ちるのはなぜ?』でした。知識は力なり」
「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、どしどし待ってます」
「次回は『食品にカロリーを表示しても消費者の行動は変化しない』で、再会しましょう! バイバイ」




