1103_コーヒーを飲みすぎると耳が悪くなるかもしれない #五感 #飲み物
「アメリカの作家マーク・トウェインは『優しさとは、耳の聞こえない者も聞くことができ、目の見えない者も見ることができる言葉なんだ』と言ってます。優しさは五感を越えて伝わるようです」
「やっほー、知識を有効活用しよう。どうも、世界一の美女サクラです! 今回は『コーヒーを飲みすぎると耳が悪くなるかもしれない』となります。最後まで楽しんでってね」
「読者様はコーヒーを飲みますか?」
「眠気覚ましのため、集中力を高めるため、糖尿病のリスクを減らすため、運動の効果をアップさせるため、など」
「コーヒーにはたくさんのメリットがあります」
「そのため、コーヒーを毎日愛飲している人も多いでしょう。中には味が好きだから飲んでいる人もいるでしょう」
「そんなコーヒーですが、メリットだけでなくデメリットもあることを知っていますか?」
「実は、コーヒーは耳と関係があるみたいです」
「今回はコーヒーと耳の関係についてお話しします」
「参考文献は中国の広東薬科大学の研究となります」
「研究者はコーヒーのデメリットを調べるため、アメリカの国民健康栄養調査(HNANES)のデータを使いました」
「対象者は1894人、年齢は20歳~64歳です」
「コーヒーの消費量と耳の健康について分析を行いました」
「さて読者様、コーヒーを飲んでいると耳にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?」
「耳の一番の役割は音を聞くことです」
「コーヒーを飲むことで音が聞こえにくくなる、つまり耳が悪くなるのでしょうか?」
「耳垢でしょうか?」
「コーヒーを飲むことで耳垢に変化が生じるのでしょうか? 耳垢は乾燥しているタイプと湿っているタイプがあります。コーヒーによって乾燥したり、湿っぽくなるのでしょうか? もしくは耳垢の量が増えたりするのかな?」
「耳の形でしょうか?」
「日本では耳の形で福耳なんて言ったりします。耳の形に変化が現れるでしょうか?」
「他にも、耳の裏の匂い、鼓膜、中耳炎、メニエール病などと関係があったのでしょうか? はたして、コーヒーが耳に及ぼす影響はなんだったのでしょうか?」
「アメリカの成人のコーヒー消費量と耳の健康を調べた結果、コーヒーを飲んでいる人はーー」
「耳が悪くなっていました!」
「コーヒーを飲んでいる人は、耳が聞こえにくくなり、難聴になるリスクが高まっていたのです」
「難聴にはいくつか種類があるのですが、音声周波数難聴(SFHL)と高周波難聴(HFHL)のリスクがコーヒーを飲むことで高まるようです」
「コーヒーを一日に4杯以上飲む人の難聴の有病率は、コーヒーをまったく飲まない人に比べて1.87倍になっていました」
「難聴のリスクは、一日に飲むコーヒーが一杯増えるごとに増えていました」
「また、女性より男性のほうが難聴の有病率は高かったです。騒音も難聴のリスクを高めます」
「読者様はコーヒーを飲んでいますか?」
「コーヒーにはカフェイン、ポリフェノール、クロロゲン酸などが含まれており、抗がん作用、抗炎症作用、抗酸化作用などが期待できます」
「しかし、コーヒーにはメリットだけでなくデメリットがあることを忘れないでください」
「残念ながら、この世にはメリットしかない存在はないのです。必ず、メリットの裏にはデメリットが隠されているのです」
「あちらを立てればこちらが立たず、ですよ」
「どうしてコーヒーを飲むと耳が悪くなるのでしょうか?」
「研究者はカフェインに原因があると考えています」
「カフェインはアデノシン受容体と結合してます。眠気がなくなる理由でもあるのですが、アデノシンは酸化ストレスを減らす働きもあります」
「耳には蝸牛と呼ばれる聴覚を司る器官があります。蝸牛の中にはアデノシンが存在しているのですが、コーヒーを飲むとアデノシンが減ります」
「アデノシンが減ると聴覚の回復力が落ちます。そのため、難聴のリスクが高まると考えられます」
「ちなみに、蝸牛は女性に比べて男性のほうが長いです。そして、女性ホルモンのエストロゲンには蝸牛を保護する機能があります」
「これらの違いによって男性のほうが難聴のリスクが高くなるのかもしれません」
「とはいえ、詳しい理由は不明です。本当に正しいかどうかは分かりません。あくまで可能性の一つであることを忘れないでください」
「とにもかくにも、コーヒーにはメリットだけの飲み物ではないことは覚えておいてください」
「それでは今回のまとめです」
「研究者はアメリカのデータを使って、成人のコーヒーの摂取量と聴覚について調べたよ」
「すると、コーヒーをたくさん飲む人は難聴のリスクが高くなっていたよ」
「コーヒーは健康にいい飲み物として知られているけど、健康に悪い部分もあるみたい」
「コーヒーのメリットとデメリットを理解した上で、コーヒーを飲もうね」
「今回の研究は観察研究となっております。因果関係を証明するものではありません」
「サンプル数もそこまで大きくないですし、コーヒーの摂取量は自己申告です。バイアスがあったかもしれません」
「とはいえ、カフェイン摂取量が多い人ほど難聴のリスクが高くなるというデータは他にもあります」
「耳が悪くなったと思うのなら、コーヒーの摂取量については考えたほうがいいかもしれません」
「難聴は世界で三番目に多い疾患です。世界人口の5分の1が何かしら耳に問題を抱えているようです」
「耳が聞こえなくなるリスクは他人事ではないですよ」
「難聴のリスクは騒音にさらされることでも高まります。騒音がひどい場所で働いていたり、ヘッドフォンで爆音を流しているとリスクが高まります」
「コーヒー以外にも難聴を高めるリスクはありますので、ご注意ください」
「今回は『コーヒーを飲みすぎると耳が悪くなるかもしれない』でした。知識サイコー!」
「ありがとうございました。次回は『筋トレは少しくらいサボっても無問題』となります! バイバイ」




