1081_子供の頃の砂糖の摂取量が大人になってからの糖尿病のリスクを高める #食べ物 #病気
「第二次大戦中には空軍で通信手をしていたイギリスの詩人アラン・シリトーは『「運」ってやつは、たえず変わる。 いま後頭部にがんと一撃くわせたかと思うと、 次の瞬間には砂糖をほおばらせてくれたりする。問題はただ一つ、へこたれてしまわないことだ』と言ってます。運ほど、不確かなものはないのかもしれません」
「やっほー、知識を有効活用しよう。どうも、世界一の美女サクラです! 今回は『子供の頃の砂糖の摂取量が大人になってからの糖尿病のリスクを高める』となります。最後まで楽しんでってね」
「読者様は砂糖が好きですか?」
「砂糖をお菓子や料理に使うと甘くなります。その甘さは美味しさの秘訣でもあります」
「砂糖が大好物という人もいるでしょう」
「そんな砂糖ですが、摂りすぎはよくないです。糖尿病や脂肪肝のリスクを高めたり、体内の炎症の原因となります」
「健康のため砂糖の摂取を控えている人もいるでしょう」
「でも、手遅れかもしれません」
「実は、子供の頃の砂糖の摂取量によって、大人になってからの糖尿病のリスクが変わることが判明したのです」
「今回は子供の頃の砂糖の摂取量が及ぼす影響についてお話ししたいと思います」
「参考文献はアメリカの南カリフォルニア大学やカナダのマギル大学などの研究となります」
「研究者は子供の頃の砂糖の摂取量を調べるため、イギリスのUKバイオバンクのデータを使用しました」
「UKバイオバンクのデータには子供の頃の砂糖の摂取量を知る術はありません。そもそもデータがあったとしても、正しいのか分かりません」
「ですが、イギリスでは戦後、配給制度がありました」
「経済へのダメージから、配給制度を活用する必要がありました。その時、砂糖も配給されていたのです」
「砂糖の配給量は成人が一日40g、2歳未満の子供は0gでした。親が子供に砂糖を与えていた可能性がありますが、配給制度がない時代と比べると圧倒的に砂糖の摂取量は少ないです」
「現に、配給制度が終わると砂糖の消費量は2倍以上になりました」
「イギリスで配給制度が行われていた時代に子供だった60,183人を対象に、大人になってからの糖尿病のリスクを調べたのです」
「さて読者様、子供の頃の砂糖の摂取量は糖尿病のリスクをどれ程高めてしまうのでしょうか?」
「子供の頃に砂糖を大量に消費していると、糖尿病のリスクが劇的に増加するのでしょうか?」
「それとも、あまり変化はないのでしょうか?」
「所詮は子供時代の話です。大人になってからの生活習慣のほうが影響は大きいような気がします。糖尿病のリスクは些細な違いだったのでしょうか?」
「はたして、子供の頃の砂糖の摂取量は大人になってからの糖尿病のリスクにどの程度の影響を与えていたのでしょうか?」
「イギリスで配給制度が行われたいた時代に子供だった人が大人になった結果、糖尿病のリスクがーー」
「35%低かったです!」
「普通に砂糖を摂取できた子供に比べて、砂糖があまり食べられなかった子供は、大人になってから2型糖尿病のリスクが35%低いことが判明したのです」
「それと、糖尿病だけでなく、高血圧のリスクも20%下がっていました」
「それぞれの病気になっても、発症時期が遅れることも判明しました」
「糖尿病は4年、高血圧は2年、それぞれ遅く発症します」
「読者様は子供の頃、砂糖をたくさん食べていましたか?」
「覚えていないでしょうが、たくさん食べていたのなら糖尿病のリスクが増えているかもしれません」
「まあ、昔に比べて現代では砂糖の流通量が圧倒的に増えています」
「後から生まれた人ほど、子供の頃にたくさんの砂糖を摂取していた可能性が高いでしょう」
「子供の頃の砂糖の摂取量が関係してるかもしれなくても、大人になってからの砂糖の摂取量のほうが大事です」
「糖尿病になりたくなければ、今の砂糖を控えること重要となるでしょう」
「あくまで観察結果のお話です。因果関係を証明するものではありません」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は子供の頃の砂糖の摂取量を調べて、それが大人になってからの糖尿病のリスクと関係しているのか調べたよ」
「すると、子供の頃に砂糖の摂取量が少なかった子供は、大人になってから発症する糖尿病のリスクが35%低くなっていたよ」
「それに高血圧のリスクが下がっていたよ」
「また、病気になったとしても、砂糖を摂取していた子供に比べて、発症する時期が遅れる傾向があることも判明したよ」
「子供の頃の砂糖の摂取量が大人になっても影響を与えるみたいだね」
「読者様も子育ての際は、子供にたくさんの砂糖を与えたないほうがいいかもしれませんね」
「どうして、子供の頃の砂糖の摂取量で大人になってからの糖尿病のリスクが増えるのでしょうか?」
「個人的には、『慣れ』が関係していると思われます」
「脳には慣れがあります。子供の頃にたくさんの砂糖を食べていると、それが基準になります」
「最初は10gで満足していたのに、次は15gじゃないと満足できない。15gが20g、20gが30g、30gが50g、と段々と増えていった結果、大人になっても砂糖の摂取量を減らすことができず、砂糖の摂取量が多い生活を送ることになるのではないでしょうか?」
「このような例はカフェインや高脂肪食で確認されています。改善するには、完全に断ち切ったり、少しずつ減らしていく工夫が必要になります」
「糖尿病になりたくなければ、砂糖断ちをして、砂糖の基準を一度リセットしたほうがいいかもしれませんね」
「もちろん、無理のない範囲で行いましょう」
「今回は『子供の頃の砂糖の摂取量が大人になってからの糖尿病のリスクを高める』でした。知識サイコー!」
「ありがとうございました。次回は『白いんげん豆がダイエットにいいかもしれない』となります! バイバイ」




