1031_指を切り裂きやすい紙の厚さ #怪我 #道具
「幼少の頃からピアノを趣味にしていたフランスの小説家アンドレ・ジッドは『もし手元に良いペンと、良いインクと、良い紙があったら、わけなく傑作を書けそうな気がする日々がある』と言ってます。最高の道具を揃えると気分が上がりますよね」
「やっほー、知識は至高にして究極。どうも、世界一の美女サクラです! 今回は『指を切り裂きやすい紙の厚さ』となります。最後まで楽しんでください」
「読者様は紙で指を切って怪我したことがありますか?」
「あれって痛いですよね」
「というのも、紙の端はギザギザしていているため、傷口が綺麗になりません。そのため、痛みが強くなるのです」
「また、指先には神経が集中しているので、痛みを感じやすいこともあるみたいです」
「紙で指を怪我しないためには保湿が大切です。ハンドクリームを塗ったり、加湿器を使うと怪我がしにくくなります」
「印刷業の人は、指を怪我しないために軍手を着用しています。直接指をガードするのも指を守る戦術です」
「そんな指を傷つけるかもしれない紙ですが、実は危険な紙の厚さが判明しました」
「つまり、指を切りやすい紙の厚さが分かったのです」
「今回は指を危険にさらす紙の厚さについてお話ししようかと思います」
「危険な紙の厚さを認識して、指を紙から守りましょう」
「参考文献はデンマークのデンマーク工科大学の研究となります」
「研究者は指を怪我しやすい紙の厚さを調べるため、複数の紙を用意して弾道ゼラチンを切りつけました」
「弾道ゼラチンとは、銃弾が人間の体に命中した際の動きを再現するための、人体の硬さを再現したゼラチンです」
「実際に皮膚を切り裂くわけにはいかないので、ゼラチンで試したのです」
「そして、皮膚が切り裂かれやすい紙の厚さを調べました」
「さて読者様、指を怪我しやすい危険な紙の厚さはどれくらいだと思いますか?」
「薄い紙と厚い紙、どちらが指を怪我しやすいのでしょうか?」
「薄い紙といえば、純白ロール紙、グラシン紙、トレーシングペーパーなどが代表的です」
「純白ロール紙は、包装紙として利用される紙で、靴、服、日めくりカレンダーなどに使われています」
「グラシン紙は、中華まんの下についている紙です」
「トレーシングペーパーは、絵や図を描く際に使う半透明の紙です。下のお手本が透けているので真似するのが容易です」
「厚い紙はコートカードやチップボールです」
「アルバムの表紙や絵本の表紙、台紙、お菓子の箱などに使われている紙です」
「他にもハガキに使われている上質紙、コピー用紙のPPC用紙、パンフレットに使われているマットコートなどの紙の厚さが危険だったのでしょうか?」
「はたして、指を切りやすい紙の厚さはどれくらいだったのでしょうか?」
「たくさんの紙を用意して弾道ゼラチンを切り裂いた結果、指を切りやすい危険な紙の厚さはーー」
「65マイクロメートルでした!」
「ミリメートル換算だと、0.065ミリメートルになります」
「紙というのは薄すぎたり厚すぎたりすると危なくなります」
「たとえば、ティッシュペーパーなどの最薄の紙は柔らかすぎます。先端が当たっても紙のほうが負けてしまいます。指を切り裂くには至りません」
「逆に紙が暑すぎると、先端が鈍いので圧力が分散します。重みはあっても、危険はありません」
「指を怪我する危険性が高い紙の厚さは50~100マイクロメートルでした。その中でも特に65マイクロメートルが危ないみたいです」
「え? 『65マイクロメートルって言われても』ですか。そうですね、私も65マイクロメートルを数字で言われても分かりません」
「65マイクロメートルを身近なもので表現しますと、レシートより厚くて、コピー用紙より薄い、です」
「レシートは50マイクロメートル、コピー用紙は70マイクロメートルです」
「冊子の表紙ではなく、中身の紙は67マイクロメートルの上質紙を使っていることがあります」
「なので、冊子の中身くらいの厚さが一番危険な紙の厚さになります」
「まあ、レシートもコピー用紙も上質紙も触って違いを確認できるほど、厚さに違いはありません。これくらいの厚さが指を切りやすいんだな、と覚えておきましょう」
「人間の指先からするとこれらの用紙の厚さの違いは誤差でしょう」
「とはいえ、厚さを知っただけでは何に気を付ければいいのか難しいです」
「身近にあるもので、危険な紙をお伝えします。それは、新聞や雑誌です」
「新聞や雑誌は触れる機会が多いので、気を付けて触りましょう。ただし、出版社や印刷所によって使っている紙は違います。全部が全部危ないとは限りませんので、注意してください」
「ちなみに、指を怪我しにくい紙はティッシュペーパーや写真、本などです。指を切ろうと思ったら、紙を少し傾ける必要があるみたいです。これらの紙は指を切るかも、という意識はしなくて
大丈夫でしょう」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は指を切りやすい紙の厚さを調べるため、たくさんの紙を用意して弾道ゼラチンを傷つけたよ」
「すると50~100マイクロメートルの厚さの紙が危険みたい。特に65マイクロメートルには気を付けたほうがいいよ」
「冊子の中身、レシート、コピー用紙くらいの厚さが危険だよ」
「新聞や雑誌も危険だから触る際は気を付けてね」
「ちなみに、研究者は紙の切れやすさを活かして、紙製のメスを作りました」
「その結果、野菜や果物だけでなく、鶏肉を切ることに成功しています」
「金属のナイフには負けてしまいますが、使い方によってはちょっとした凶器になることを忘れないでください」
「たかが紙、されど紙です」
「紙の取り扱いには注意しましょう」
「まあ、ペーパーレスが進んでいるので、紙で指を怪我する人は今後減っていくことでしょう」
「今回は『指を切り裂きやすい紙の厚さ』でした。知識は人生を変える、人生を変えたければ知識が必要である」
「ありがとうございました。次回は『薬指が長い女性は握力が強い』です! バイバイ」




