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104_朝に牛乳を飲むと昼食後まで血糖値の上昇を抑えられるぞ #食事 #健康

「アレキサンダー・ホープの『人間論』には『自然が人間の母なら、習慣はその乳母で、知恵も勇気も才能も、それを悪くするばかりである』とあるそうです」


「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『朝に牛乳を飲むと昼食後まで血糖値の上昇を抑えられるぞ』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は牛乳はお好きですか?」


「背が伸びると信じて飲んでいたり、カルシウムのために飲んでいる人もいるでしょう」


「逆に、まとわりつく感触が嫌いで飲んでない人もいると思います」


「そんな牛乳にですね、驚くべき効果があることが判明しました」


「実はですねーーいえ、今回はもったいぶりましょう」


「結論を先に言うのはやめます」


「なので、どのような実験を行ったのかお話しします」


「カナダのゲルフ大学は18歳~30歳の平均年齢23歳の男女を32名集めました」


「しかも、BMIが20~24と健康的な人を集めています」


「集められた被験者に、朝食にオートミールを食べてもらいました。ただし食べ方は3パターンあります」


「一つ目は、普通の牛乳に浸して食べる」


「二つ目は、高タンパク質の牛乳に浸して食べる」


「高タンパク質とは、タンパク質の含有量が9.3%です。普通の牛乳のタンパク質の含有量が3.1%ですので、3倍の量となります」


「三つ目は、水に浸して食べる」


「以上の3パターンで朝食を食べてもらいました。オートミールはオーツ麦をベースにしています。量はだいたい58gです。牛乳と水の量は250mlです」


「朝食を食べた被験者は各々自由に過ごしてもらい、昼食にピザを満腹になるまで食べました」


「この実験では被験者に、朝食の前後、昼食の前後で採血をして血糖値を調べました。しかも15分~30分の間隔で採血され、事細かに調べられました」


「他にも朝食や昼食に普段何を食べるか、お腹の調子、食欲などもアンケートを取りました」


「研究者がメインで知りたかったのは、食べ物の違いで血糖値の違いが出るか、です」


「結論としましては、朝食に食べたものによって、血糖値が昼食後も低く抑えられるものがありました」


「さて、問題です。普通の牛乳、高タンパク質の牛乳、水のうち、食後の血糖値を抑えてくれたのはどれだと思いますか?」


「なんだかんだで水が最強ですか? いつも飲んでいる牛乳のすごさが改めて発見されたのでしょうか? それとも、わざわざ用意した高タンパク質の牛乳が勝利したのか? どれなんでしょうね」


「結論を申しますと、高タンパク質の牛乳を飲んだグループでした」


「まず、牛乳でオートミールを食べると水で食べるより、食後の血糖値の上昇が抑えられていました」


「しかも、昼食後まで続いていました!」


「これは驚きです。朝の牛乳の効果はお昼の後まで続くのです」


「普通の牛乳と高タンパク質の牛乳の両方で効果は確認されました。ですが、高タンパク質の牛乳の方がより効果は高かったのです」


「さらに、高タンパク質の牛乳を飲んだグループは、普通の牛乳を飲んだグループより食欲が減退していました」


「つまり、牛乳には血糖値を抑える働きがあり、高タンパク質の牛乳には食欲を減らす効果があるのです」


「朝に飲むべきはコーヒーではなく牛乳だったのです!」


「あくまで血糖値を食欲を抑える場合に限ります。コーヒーはコーヒーでメリットの多い飲み物です」


「読者様の目的で飲み別けましょう。……つまり、コーヒー牛乳が最強……?」


「読者様も血糖値が高いのはよくない、と思っているでしょう。牛乳なら手軽に抑えることができます」


「血糖値を抑える救世主は、ぎゅ・う・にゅ・う、だったのです」


「どうして牛乳に血糖値を抑える働きがあるのかと言いますと、プロテインです」


「牛乳に含まれるカゼインプロテイン、ホエイプロテインが影響しています。要はタンパク質です」


「これらのタンパク質には、胃の消化を遅らせる働きと満腹感を持続させる働きがあります」


「つまり、満腹感が持続することで食欲が抑えられ、消化がゆっくりになることで血糖値も抑えられる、という訳です」


「なので、よりタンパク質を含む高タンパク質の牛乳の方が効果があったのです」


「なるほど、なるほど。特に牛乳に含まれるタンパク質が効果的なのだ」


「牛乳嫌いの読者様には朗報です。ホエイプロテイン、カゼインプロテインに効果があるのなら、わざわざ牛乳から摂る必要はありません」


「プロテインはサプリでも摂取可能です」


「牛乳は嫌いだけど、食後の血糖値を抑えたい我が儘な方はプロテインを飲んでみてはいかがでしょうか?」


「高タンパク質な朝食を摂ると、脂肪がより燃える、みたいなデータもあります」


「読者様も『朝からプロテインなんて』と思わず、チャレンジしてみてください。普段より活力が漲る午前を送れるかもしれませんぜ」


「それでは、今回のまとめです。朝食に牛乳を飲むと、食後の血糖値の上昇を抑えられる。しかも、その効果は昼食後まで続く」


「高タンパク質の牛乳を飲んでいると、食欲が減ることも確認できた」


「牛乳には数々のメリットがあるみたいなので、背を伸ばす、骨を丈夫にする以外の理由で飲んでください」


「読者様にも好き嫌いがあると思いますが、是非飲んでみてはいかがでしょうか?」


「え? 『お腹がゴロゴロするから飲みたくない』ですか。あらあら残念です。ごめんなさい、その対策を私は知りません」


「無理強いするつもりはありません。できる範囲で、やればいいと思います。乳製品で代用してみては、どうでしょうか?」


「ですが、決して無理しないでください」


「ということで、今回は『朝に牛乳を飲むと昼食後まで血糖値の上昇を抑えられるぞ』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『お腹が緩い人の救世主が判明したぞ』で、お会いしましょう」


「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」



参考文献

Effect of milk protein intake and casein-to-whey ratio in breakfast meals on postprandial glucose, satiety ratings, and subsequent meal intake

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