第2話
HighSchooLife
またいつものように日常は始まる。毎日のことなのに未だに慣れない朝目が覚めた瞬間から始まるこの絶望感。その内うつ病にでもなってしまうのではないかと考えてしまう。
「さてと起きるとするかな。」
今日も朝の6時に起床。最近はだいぶと慣れてきて目覚めもすっきりだ。
「おはよう、母さん。」
毎朝一番に朝の挨拶をするのは母だ。
「おはよう、お父さんと蓮起こしてきてくれる?」
「分かった!起こしてくるわ」と言いいつものように2人を起こしにいく。
俺には5つ年の離れた弟がいる。名前は蓮。現在小学6年生。俺の自慢の弟だ。弟は喧嘩が絶えないがなんだかんだといい、俺は弟が好きだ。ぶ、ブラコンとかじゃないからな!家族としてなのでそこは誤解しないよう!
父と弟を起こしにいった後リビングに向かった。
「母さん、今日の朝飯は?」
「今日はホットケーキよ」
おぉ!これはテンションが上がる!ホットケーキは俺の好物の1つなんだ!朝、好物のホットケーキを家族と食べ、俺はいつものように学校へと向かった。
昼休み、今日は衝撃的な出来事に遭遇してしまった。
それはクラスメイトの畑山と隣のクラスの村岡が話をしている時であった。
「なぁなぁ畑山?俺この前さぁお前の彼女の美希ちゃんと他のメンバーと一緒に遊びにいったんだわ!」
「それで?それがなんか俺に関係あることでも?もしや美希ちゃんになんかあったとかじゃないだろうな?」
「さすが畑山!勘がいいなぁ〜!実はな...いや、やっぱやめとくわ!これは刺激が強すぎるなぁ〜。」
「何があったんだよ!言えよ!美希に何があったんだよ!心配なんだよ!」
「実なぁ...やっぱり言わないっ!」
「このやろう!言えよ!本当に心配なんだよ!」
「分かったよ!言うよ!聞いて後悔すんなよ!いいな!」
「あぁ!なきも喚きも後悔もしねぇよ!さっさと言えよ!」
「俺な、お前の彼女寝とってやったぜ!めちゃ気持ちよかったわぁ!本当最高だったわ。お前にはもったいないから俺がもらってやったよ〜」
その言葉を聞いた瞬間、畑山は硬直し、崩れ落ちた。言葉にできないぐらい悲しみ泣くのを必死にこらえているようにも見えた。
「じゃ、てことでもういい?じゃあなぁ〜」といって村岡は去っていった。
なんてやつだ村岡。人の彼女を寝とっておいてあの態度。人としていかれてやがる。
皆凍りついた畑山になんて声をかけていいかわからずその日畑山に声をかけるやつは1人としていなかった。
世の中、この歳ですごい奴がいるんもんだと悪い意味で嫌ほど痛感した。元気出せよ、畑山!言葉にはしないが心より思った凛であった。
第3話に続く