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皇子と王女の逃走劇(連載版)  作者: ワール
逃走
7/10

皇子の逃走1



    カラカラカラ カラカラカラ

キュッ

よし、12時ぴったりだ。

「ルー来い。」

暗闇のなかに妖しく光るものが現れる。

「今から出発か?主、持ち物は?」

「あれ?言っていなかったか?大半は会社で残りは亜空間だ。」

「おいおい、初級だがこの数時間で習得できる代物じゃねえぞ。つーかやり方教えてねぇ!」

そうだったか?

「まあいい。早く行くぞ。目的地は魑魅の森だ。」

「???どこだそりゃあ。」

はあぁぁーーー

「やはりか。なら転移は使えないんだな。分かった徒歩で行こう。」

「よし、出発だぜ!!」

「あぁ」

ガチャ

「!!!皇子殿下?」「どうなさったんですか?こんな夜分遅くに」

「ちゃんと起きているのですか。お前達は優秀だですね。」

「「はっ恐縮の極みでございます。殿下。」」

「はぁ・・本来はあなた方のようなマトモな方のせいにはしたくない・・本当にごめん・・」

ゴンッ

「ガァ!?!?」

バタンッ

「へっ?おい!だいじょ・・ゴフッッ!・・お・・うじで・・かな・・ぜ」

バタンッ

「すまん。お前たちの人生をめちゃくちゃにしたかも・・しれない。ごめんなしゃい・・・・」

あぁやってしまった。スーハー。よし、先へ進まなければ・・

「よし、行くぞルー。」

「っ!あっああ」

「何をしている?早くアレをだしてください。」

「へーへー。」

ボトッ

「さあ宝物庫へ行くぞ。」

__________________


「おい、門番が寝てるぞ。しかもこれ酒じゃねえか。どうなってんだ?見回りもいないし。」

「いつも朝に宰相が職務を怠るなと脅すんだが今日はなかったんだ。これがこの城の真の姿で僕の部屋の前ぐらいだ。マトモなのは」

「マジか・・・つーかなんで宰相は脅さなかったんだ?今日はお前の誕生祭だったんだろう?」

「宰相はたぶんコッチ側だ。」

「へっ?お前話したのか?裏切られる可能性を考えなかったのかよ!」

「いや、話していない。誕生日の夜は毎年こうなんだ。この城で一番マトモなのは宰相だからな4年前から怪しまれないよう準備してくれたんだ。だから今日国を出ることもお見通しだ

なぁ?宰相?」

「「!!!!!!!!」」

そこには、長身な体に合わない女顔をした25歳というこの国の若き宰相、フェルダ・カトラン公爵がいた。

「これが宰相か。何か来ると思ったが・・」

「これは、これは、殿下。やはりこの国を出られるのですか・・・準備した甲斐がありました。そこにあるのが陛下が国民から絞り取った税です。返却願います。それと、これは餞別です。本当はある商会に預けて差し上げようと思ったのですが・・」

「あぁ。分かった。ありがとう。それと最後に、お前は信用しているから言っておく。俺の名はルーシ。この国最大の商会、ルーシ商会会長だ。お前が探していた俺の引き取り先の会長が俺自身だ。」

「!!!!!!」

「あぁそうそう第一皇子殿下と第一皇女殿下にこう伝え続けてね。(無知とは罪だ)てね。」

「ほんじゃ」

いまだに固まったままの宰相を背に僕達は夜の暗闇の中に溶けていった。














また遅れました

すみません。

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