ジョブについて調べよう2
文字数がもとから少ないのにさらに少ないです。ごめんなさい。
今回は会話の部分が多くなっています。
倖くんの出番が少なめです。
「ふむふむ...なるほどぉ...」
受付嬢の早希さんが分厚い紙の束をパラパラとめくっている。
「なにか分かったのか?」
「刀姫というジョブに似ているジョブの情報は分かりましたけど、倖くんのジョブについてはさっぱりわからないです」
あの衝撃的な事実を聞いたあと、早希さんの先導のもと、図書室に来て調べてもらっているわけだけど、僕のジョブの前例はなさそうである。
「ふむ...やはりそうか...ならばとりあえず刀姫に似ているジョブというものについて教えてくれないか?」
「はい、刀姫というジョブに似ているジョブには拳姫というものがあります。拳姫の情報を簡単にまとめると、運動神経や反射神経の向上と、体術に対する補正がかかるらしいです」
「ふむ、それは強力なのか?」
「はい、その方は現在、探索者ランクAになっています。また、秋田の最前線ギルド《ドッグファイト》のメンバーとして活躍しています。」
探索者にはランク制度とギルドを作る権限がある。
まずランクとして、Fランクから順にE、Dと上がっていく。上がっていくにつれ、ダンジョン管理館の中での権限が増えたり、下層への進入許可も出る。
ギルドのメリットとしては、ギルドとして実績を上げるとダンジョン管理館からの支援を受けたり、スポンサーがついたりする。
「ほうほう、よかったな舞ちゃん。そのジョブは大当たりっぽいぞ」
「ありがとうございます。ところで、倖くんはどうなるのでしょうか?できれば一緒にパーティーを組みたいと思っているのですが」
舞さんが僕とパーティーを組みたいだなんて初耳だぞ!?
「すまない...それは多分無理だ。ダンジョン管理館は有望な新人を優秀なギルドに入れて早く育て上げるという使命みたいなものがあるんだ。」
「そうですか...なら倖くんはどうなるんでしょう?」
「倖くんはジョブがわからないから無理をさせることができない。多分一度誰かの補助付きでダンジョンで魔物と戦ってもらって、戦闘に対する補正がなかった場合にはスキルに転送があるからどこかのギルドの荷物持ちになると思うが...もしくは管理館の受付員に...」
えっえっえっ?なんか僕の話がトントン拍子で進んでいくんだけど。
さらにまだ荷物持ち?なら分かるけど、なんでそこに受付員と言う選択肢が入ってるの?僕がみた限りでは受付員としていたのは女の人しかいなかったと思うんだけど!
頑張ります!