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探索者試験1

2話目です。

今回は今日が休みだったので書くことができました。

来週は分かりません。ちょくちょくのぞいてくれたら嬉しいです!

  僕は今、とても緊張している...なぜなら今から久しぶりに外に出るからだ。


  正直言ってとても怖い。


 ずっと引きこもっていた僕が外に出るのは約3年ぶりくらいだろうか。


  でも今日はダンジョンに潜る探索者になるために、ダンジョン管理館に行って探索者登録...をするための試験をしなければならないのだ。


「すぅ...はぁ...頑張れ僕...この日のために準備してきたんだ...大丈夫だ...」


 僕は口に出して、自分を励ます。


  ダンジョン管理館では探索者になるための試験というものがある。


 当初ダンジョンは日本の自衛隊が管理していたが、ダンジョン内部に入ると現代の科学技術が使われた機器は使用不能になり、銃弾などは火薬が爆発しなくて使えなかった。


 そのため、物理的手段しか使えず、一般民にも潜ることが許可されたが、その頃は探索者登録などはなく、ダンジョン内には宝箱という希少な物が入ったものもたまに出るので、若者たちがそれを目当てにダンジョンに潜って、そのまま帰らぬ人となる事件が多発したので潜るには探索者登録が必要となった。


  試験の内容として、中学が終了するまでの一般教養を学んでいるか。

 そして並かそれ以上の運動神経または、特殊な技能を持っているか。

 この2つをなんらかの方法で試験し、探索者になれるかどうかが決まる。


 ついでに言うと探索者育成学校を選択し、卒業できたなら、試験を受けず探索者になることができる。


 つまり、倖はこの探索者試験に受かることが出来なかった場合、半年後にもう一度受けるか、どこか中卒でも雇ってくれる会社に就職しなければならないのである。


「よし!それじゃあお父さん、お母さん!行ってきます!」


「おう!頑張ってこいよ!倖!」


「落ちたら、アイドルになりましょうね?倖?」


 と倖はお父さんからは励ましの言葉をもらい、お母さんからは本気か冗談か分からない言葉を貰って、苦笑いをしてしまったが、緊張をほぐすためについてくれた冗談だろうと思ってもう一度晴れやかな笑顔で言った。


「お父さん、お母さん!行ってきます!」




 〜〜〜〜〜〜〜〜


 AM 11:00


(うわぁこれがダンジョン管理館かぁ。あとなんでみんなこっちを見てるんだ?怖くなってきた...)


  倖は福井のダンジョン管理館に来ていた。


 ダンジョンは日本全国で現在13ヶ所確認されており、場所として秋田、長野、埼玉、愛知、福井、滋賀、奈良、和歌山、鳥取、高知、山口、佐賀、熊本である。


 政府がダンジョンが出現するにあたり、何か条件があるのではないかと思い、調査したが、特にこれといった法則性はなかったとの発表があった。


  倖は引きこもっていたおかげか視線には敏感で、自分が着てきた服のフードを深めに被り、試験開始時刻の14:00まで昼食を挟みながらどこかに座っていようとダンジョン管理館の中に入っていった。




 〜〜〜〜〜〜〜〜

 PM 1:30


(どこに行けばいいんだろう)


 倖はダンジョン管理館に来るのが初めてだったのでどこに行けばいいのかまったくわからなかった。

 実は管理館の前で試験者を誘導するための紙が貼ってあったのだが、倖はすぐに管理館に入ってしまったため、気づいていなかった。


 倖が迷ってオロオロしていると、そこに誰かが声をかけてきた。


「君、迷子なの?」


 倖がその声の方を見るとダンジョン管理館受付嬢『早希(さき)』というネームタグをぶら下げた茶髪でロングのまさに仕事が出来るウーマンという容貌をした眼鏡の美人なお姉さんがいた。


 倖はとっさになにかを話さなければと思ったが、倖は気づいてしまった。


 保育園くらいしか女の人と喋ったことない...


 そこで倖はパニックに陥りながら答えた。


「し、試験会場って、どこ、ですか?」


 受付嬢の方が身長が高くて上目遣いになってしまっていたが、倖にしてみてば(言えた!)と心の中で歓喜していた。


 しばらく何故か胸を押さえてフリーズしていた受付嬢だったがすぐに硬直状態から抜け出し、倖を試験会場まで連れていったあとは足早にスタッフルームへ去って行ってしまった。


 倖はお礼を言う暇もなく、受付嬢が去って行ってしまったので、面倒くさいと思われたのかなとネガティブな気持ちになっていたが、人生の岐路でもある試験が近いと気持ちをすぐに切り替えた。


  そして倖の最初の試験が始まった。


福井のダンジョン管理館前の人々

(えっ...なにあの子超ヤバい)

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