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第7話『大浴場』

後で・・・ね?


と、僕はその言葉の意味を考えつつ、この後の事を考えた。

この能力で確かめなきゃいけないことはいくつもある。

それを確かめなきゃいけない・・・。


いろいろ考えて、確かめるべきことを整理したあと、僕は部屋を出た。


「遅かったわね!さ、行きましょう!」

と、アスカが満面の笑みでそこに立っていた。

そう彼女は、休憩するフリして護衛二人から逃げ出してきたのだった。


-


「なんでここにいるの?部屋で休むんじゃなかったの?」

と僕は笑った。


「ふふ、二人は撒いてきちゃった!」

と、アスカことアルテミスタ王国の第一王女『アスカ・ロイヤード・アルテミスタ』はニッコリと笑ってそう言ったのだった。


二人とは彼女の護衛の、リリィとユリカのことだ。


「なんで、撒いてるの!」

と僕は笑った。


彼女はカジュアルに護衛を撒くのが趣味のようだった。

どうやら最初に会った時、彼女がモンスターに襲われていた時も、護衛の二人を巻いて、一人で町の外にでていたらしい。


かなりのおてんば姫なのだった。


「だって実験の邪魔でしょ!」

とアスカが笑う。


「君はいいの?」

と僕は笑う。


「私はいたほうがいいじゃない!いろいろ、欲しいものも手に入れられるわよ!」

とアスカは笑う。

あと、おもしろそうだし・・・とぼそりと言ったのも僕は聞き逃さなかった。


「まぁ、とくに、危険なわけでもないだろうしいいか・・・」

と僕は呟いた。


「次は何をやるの?」

とアスカが聞く。


「次は水を試したい!水が沢山あるところはある?」

と僕が聞く。


「水ねぇ、お風呂場とか?」

とアスカが聞く。


「あ、それがいいね。この時間なら誰も入ってないよね?」

と僕が聞く。


「うん、入ってないわ!」

とアスカが言う。


そして僕はアスカの案内で大浴場まできた。

ここのお城の人が皆で使っているらしい、姫であるアスカは自分専用の浴場が別にあるらしいけど、たまに抜けだしてこっちに入ることもあるらしい。


「どっちがいい?」

とアスカが聞く。

そう、それは男湯と女湯のどちらがいいかという意味だ。


「それはもちろん男湯で・・・」

ここでいらぬトラブルを起こしたくない。


うっかりラッキースケベイベントが起きてややこしいことにならないとも限らないし、いきなりそれでここを追い出されたりしても困る。


「オッケー!行きましょう!」

と、男湯ということに一切引け目を感じず、たんたんと進んでいく姫。


「へー!男湯ってこうなっているのね?女湯とはちょっと違うわね!」

と、アスカは楽しそうに当たりを見回す。


「よし、たっぷり水があるね!じゃぁ、早速試してみよう!」

と僕はお風呂に張ってあった水に手をつける。


そして、スキルを発動させる。


『カード化 - カードライズ』


すると、手元が光り出し、水も光りだしたのだった・・・。


「す・・・!すごい!!」

その様子を見てアスカは驚きの声を上げた。

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