表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/28

第2話『アスカ・ロイヤード・アルテミスタ』

「戻せるはずだよな!!」

と僕は、そう言いながら、モンスターの上空に向かってカードを投げた!!


「元に戻れ!!」

と僕は叫んだ。


すると、

『現実化 - リアライズ』

と、スキルが発動した。


そう、モンスターの上空でカードが岩に変化したのだった!!


-


「え?なに??」

と、そのモンスターに襲われていた、美少女がつぶやく。

そう、驚くのもムリはない。

いきなり上空に岩が現れたからだ。


そんなことは普通はありえない!!


「グエエェェェェ!」

と、そのモンスターはいきなり上空に現れた、岩を見て大きな声を上げた。その瞬間。


ゴンッ!


と大きな音がして、岩が地面に向かって落ちていった。

そのモンスターの何倍もあるような岩が、だ!

そして、そのモンスターは消滅した。


「た、倒した・・・」

と僕は呟く。


そう、僕はかなり不思議なスキルを持っていたようだった。

触ったものをカードに変える『カード化 - カードライズ』

そして、カードを元の形に戻す『現実化 - リアライズ』


これは、物理現象を無視した凄まじいスキルだ!


「す、すごい・・・」

と、僕は改めて、自分に与えられた最強のスキルに驚いた。


「え?ゴブリンを倒したの??いったいあなたは何者??」

と、その美少女が言った。


そのスキルに驚いていたのは僕だけではなかった。

彼女も十分に驚いていたのだ、この世界の誰でもがこの能力を使えるわけではないということだろう。


「ああ、ゴブリンだったんだ・・・」

と、僕は冷静になって、言った。


たしかに緑色のモンスターだった。

スキルに夢中であまり認識できていなかった。

彼女を襲っていたということだけわかっていた。


「そして、やっぱりモンスターがいる・・・異世界なのか・・・」

と僕は呟いた。


「いまのは何??」

と、その美少女はもう一度聞く。

改めて見ると、ほんとに美しい少女だった。

長く綺麗な金色の髪。


「そうか、この世界にはこんな美少女がいるんだ・・・」

と僕が呟く。

彼女の質問に答える余裕はなかった。

そう呟くので精一杯なほどにその少女は美しかった。


「美少女だなんてやめてよね!そうだけど!」

と、その美少女は笑った。


「あはは、自分で言っちゃう感じ?」

と、僕はあっけらかんとした彼女の態度に笑ってしまった。

そんな話をしていると・・・


「姫様!!」

と、二人の少女が走ってきた。


「え?姫様?」

と僕が聞いた。


「そうよ!下がりなさい!」

と、と現れた二人のうち小さい方の少女がそう言った。


「え?姫様なの?」

と、僕がモンスターに襲われていた少女に聞いた。


「あ、ええと・・・、うん、そうかも」

と、彼女は、ばつが悪そうに、言いながら微笑んだ。


そして、小さい方の少女がぐっと前に出た。


「そう、この方は、アルテミスタ王国第一王女!『アスカ・ロイヤード・アルテミスタ』さまよ!」

と、その少女はそう言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ