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第10話『世界観』

「つまり、このカード側の認識法則を見抜けることがこの能力を最大限に活かすことになるんだ!」

と僕は言った。


「というわけで、次はこれを試してみよう!」

と僕はトコトコ歩いて別のものにスキルを発動させた。


-


「なるほど、一個ずつ疑問を解決していくわけね!」

と、姫のアスカは僕がやろうとしていることを一瞬で理解したようだ。


「そう、次は、水が入っている桶だ!」

と僕が、体にかけるためにお湯を貯める、桶に手を当ててスキルを発動した。


『カード化 - カードライズ』


キィィィィンと、桶が光り、カードに変わった。


「なるほど、水はこぼれなかったね・・・」

と、僕が言う。

そう、桶だけがカードになるのではなく、桶に入っていた水全体がカードに変わったのだった。


水に触ってカード化すると、水のカードに。

水の入った桶に触ってカード化すると、水の入った桶のカードに。

空っぽの桶を触ってカード化すると、ただの桶のカードになる。


ということがわかった。


「あ、なるほど!いまので水だけバシャッってこぼれたら、桶だけカードになったってことなのね!」

と、アスカが聞いた。


「そう、そして、カードの絵も水が書いてある状態になってる!」

と、僕はアスカにカードを見せた。

そう、カードには、桶に水がはいったままの状態で描かれていた。

僕の予想は当たったようだった。


「だからこれは、水が入ったまま元に戻るはずだ!」

と、僕はカードを床において、元に戻るスキルを発動させた。


『現実化 - リアライズ』


すると、その場に、水が入った状態の桶が復元された。


「おお、やっぱりそうだった!」

と僕が桶となみなみ入った水を見ながら言う。


「わー!すごい!ケンゴの言った通りになったわね!!」

と、アスカが喜んでいる。


「ケンゴって頭がいいのねぇ」

とアスカがほめてくれた。

それはとてもうれしいことだった。


とは言うものの・・・完全に0から考えたわけではなかった。僕はこの世界観の元になっているものの予想がついてきていた。異世界転生は、RPGの世界に飛ばされるものが多いが、これはRPGの中でも最近はやりの新しいタイプのRPG・・・。



『ブロックを積み上げるタイプの箱庭系RPG』の世界感なんだ!



そしてこの世界ではブロックではなくカードになるということだ。

扱いやすいように、カードになっているんだ。

と僕は理解をし始めていた。


ブロックRPGはブロックを壊してゲットしてそのままの形で別の場所に置くことができる。


このカードも同じことだ。

そのままの形でカードに出来、別のところにそのまま発生させておくことが出来る。


「ということは・・・あれが出来るはずだ!」

と僕はさらに思考を進める。

そう、この世界観にはもう一つ重要な要素がある。

そのことに僕は気がついたのだ。


「次はあれをためそう・・・!」

と、僕はアスカに言った。

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