Get my drone
部屋に帰るとドローンは初期設定済みで、入り口のクレイドル装置に設置され充電をしていた。
それぞれの寮の部屋へ配達済みと事務局から認識プレートに通達が入り、今日は放課後の中隊活動は休みにし、寮へ帰る事にした。
部屋に帰るとドローンはまだ初期状態で、銀色のボディーのままドア横のへ込んだクレイドル装置に組み込まれ佇んでいた。
早速、認識プレートを人間で言う口の部分に差し込む。
プレイートを半分飲み込むと、ギューンと言う音と共に本体が赤、黄色、青と発光した。
その後、顔の部分に[ようこそ。Powered By YellowCompany/Co.jp Technologyと表示された。
認識プレートを抜くと、プレートの画面に何か出ていた。
[ユーザー名 ユウタ プリペイド機能 ON 共有通話……]
どうやら会社ドローンと違い、認識番号プレートと同じ機能が全てこのドローンに有るようだ。
(うひょー! やったー! ついに僕のドローンが手に入った!)
そう思った時(そうだ、ヒロにアバターを貼ってもらおう)
認識プレートで、ヒロの部屋番号を入力し、移動と命令すると、銀色のドローンがクレイドルを離れ、ドアを自分で開けて歩き始めた。
後ろを歩きながらドローンの後に続いた。
ヒロの部屋の前に着くとドアが半開きのままだった。
ドローンを廊下に待機させ中のヒロに声を掛けようと思った時だ。
「ミカさん!僕は……。 ミカさんと同じ墓に入りたい! いや違うな。 沖縄の墓は大きくて、子供が何人出来ても入れます。 うう、何だろこれ。 えーと……」
ヒロはブツブツ何かを言っていた。
そーッとドアを開け中を覗くと、ベットにユウタとミカの画像を張ったドローンが並んで座っていた。
どうやらこちらには全く気が付いて居ないようだ。
「ミカさん!」そういってヒロは隣のミカドローンをベットに押し倒した。
ガンと言う金属音とヒロの「硬ッ!」と言う声が廊下まで響いた。
僕はニヤニヤしながらそれを見ていたが、ヒロはこちらに気が付いたようで、「うわ!」と声を上げその場に飛び起きた。
「グハハ、良い物見た。 ヒロやるねェ。 早くミカに告白しないと3兄弟に取られるかも。 グフフ」
パクパクと何かを言おうとしているが声に成らないヒロを見ながら、「大丈夫、僕は誰にも言いませんよ。 その代わり、僕のドローンにユウカの写真をお願い出来ますかねェ」
ヒロは暫くパクパク口を動かしていたが、部屋に僕のドローンを呼び入れると、「誰にも言わないで下さいね」と言って、僕とヒロの認識プレートを弄り、ドローンの口にプレートを入れると、制服姿のユウカが現れた。
「おお!成るほど。 次は自分でやれるよヒロ。 ありがと」
ユウカドローンを立たせたり座らせたりしていたがヒロのミカドローンを見ながら、有る事を思いついた。
「ヒロ。 ヒロは微乳星人なの?」
「いや、そう言うヒロは巨乳星人でしょう?」
「うん、そうなんだけどね。 いつも思うんだけど、美香が巨乳に成るとどうなんだろうと日ごろから考えてるんだ。 それでね、洗濯物の中にユウカのブラ……有るね?」
「ええ、最近は3日に一度洗ってますよ。 ユウカがうるさいんです」
「それをね、ミカドローンに付けてみようよ、ヒロ」
「え? それは……うーん」
暫くヒロは唸っていた。
「僕はね、色んなミカのパターンを知る事で、ヒロのミカに対する色んな事が発見出来るチャンスだと思うんだ。 まあ、嫌ならそう言ってくれて良いよ、ミカにはさっきの事、報告して置くよ」
「ユウタは腹黒ですよね、こう言う時は。 仕方ない、解りました。チョット待って」
ヒロはバスルームへ向かい暫くゴソゴソしていたが、ピンクのチェック柄ブラを摘み戻って着た。
「これでやって見ましょう」
どうやら、さすがのヒロも僕にユウカのブラは触らせてくれないようだった。
「これを、こうして前を止めれば……うーん、私は今のミカさんの微妙さが……」
「フーム、何かが足りない。 そうか潰れてるんだよそれ。 そうだ下の購買部でスキン売ってたね。 それに水を入れれば! 買って来るね、ヒロ」
「え?ユウタ待って……」
僕は急いで1階フロアでスキンを買ってヒロの部屋に戻り、早速水を適度に入れて、ユウカの大きなブラに入れてみた。
「ねえ、ヒロ……。 チョットジャンプ」
「え? ああ、はいはい」
ダオダオとミカドローンが跳ねる度にブラが揺れる。
「これ、つまんないね? ヒロ」
「そうですね。 ミカさんは巨乳は似合わないんですよ」
「うん。 気持ち悪いね。 むしろ。 やっぱり……」
そう言った時、尻に激痛が走った。
「ふぁー」余りの痛さに悲鳴が出ず、情けない声を出して、後ろを向くとミカとユウカが立っていた。
「ユウタ、昔からお前の変態振りは解っているが、これは何だ?」
ミカは僕を床に引き倒し馬乗りになってヘッドロックをしてきた。
「ユウタさん、幻滅ですゥ。 お兄ちゃんも早く洗ってくれないからこうなるんだからね?」
「ああ、すまないユウカ。 これからは2日に一度にするよ」
「そっちかい!?」
僕とミカは思わず“突っ込み”を入れていた。
「まあ、大体こんな事をしているだろうと思って着たので、期待どうりで良かった」
ミカがドローンのブラと水の入ったスキンを持ってバスルームに持って行った。
「おお、デカイなぁ。 ユウカ、チョット来て見ろよ」
ユウカがバスルームのドアを閉め、二人で何かやってるようだった。
「ユウタ、ヒロ。 見てみ、これこれ」
はしゃぎながらバスルームから飛び出したミカのブラウスの下にユウカより大きい膨らみがダユンダユンしていた。
「ああ、良いねミカ。なあヒロ」
「ええ、良いですね」
さっき実験で試してしまい、ミカはスレンダーが似合と確信したばかりだっので、二人は事のほか気の無い返事をしていた。
「うわー、凄いですミカサン。 顔埋めていいですゥ?」
喜んでいたのはユウカだけだった。
次の日、中隊発足が認められ、中隊駐屯所と指揮車が割り当てられので、今日は会社が休みだが引っ越しのため休日出勤扱いで全員ラボに集合する予定だった。
早めに着ていた僕とミカは雑談しながらメンバーが揃うのを待っていた。
「おはようございます」
最初に入って来たのはヒロとユウカだった。
しかし何時もと違い、その後ろからドローンが入って来る事だった。
「ヒロが二人にミカが二人。 そして何故か僕も二人……。 ミカ止めようそれ。 なんで僕なの? ねえ……」
「おはよース。 いやー。迷ったんスけど、ヤッパ姉御にしました」
ユウジがモヒカンをやめて赤く染めたロングヘアをポリポリと掻いて入って来た
3兄弟は3体ともミカだった。
次々やって来るメンバーのドローンは全て身内のドローンばかりで、一歩譲ってユウのドローンは許すとして、ユウとミカがラボに増えて行く。
当然ヒユリはユウカだったが、以外だったのはヒロヒトもミカにした事とマユカがヒロにした事だった。
全員がそろい円卓に座ると、その後ろにはドローンが立っている。
おかしな表現だが、目の前の座った者が又その後ろに立っている。
「あのさ、カッコ悪く無い? てか暑苦しく無いこれ? 皆どうしちゃったの?」
それぞれ好きな画像を取り込んで良いのだが、他の中隊と違って異様な統一感は有るが連帯感はまるで無かった。
アイドルユウは解るがミカと僕とヒロは変だ。
「全員ユウにしたら良いじゃん。 コスチャームを統一して」
ヒユリがそう言ったが当のユウカは困惑して僕をチラチラ見ていた。
「そしたら、ファントム中隊なんだから、ユウで統一してオペラ座の怪人みたいに顔の左側に仮面付けて、コスチャームは青の全身タイツでどう? こんな感じで」
ヒユリが認識プレートを操作しユウドローンの口に突っ込んだ。
「ぐふふ、胸の開き具合がエロカワで。 昨日徹夜で書いた(プログラムを)甲斐が有ったわ」
ブーンと音がし女性アニメヒーローが、左だけ青い仮面を付けたユウに成った。
「おお、クールだな。 よしこれで行こうか」
「あ、え? これで行っちゃうんですかぁ? ユウカ嫌だな」
ミカがOKを出した事に珍しくユウカが反論した。
キワドイ格好の自分が中隊全体のドローンに使われるのは嫌なのだろう。
「すいません、ではこれでどうでしょう?」
ソーリが自分のドローンの表示を変えた。
ユウが黒のセーラー服に替わり、猫耳のカチューシャを付けていた。
「おお、流石ユウ親衛隊のソーリ氏。 これは本人も気に入ってるコスプレですね」
教授が喜んでそう言うと、ビックリした事にユウカの顔がパーと明るくなった。
「ユウカ、これ好きですゥ。 黒猫大好き。 これに顔はマスクを付けて下さい。猫のマスクで師匠さん」
ソーリがプレートを弄り、大昔から何作もリバイバルされているアメリカンヒーローの敵役、キャットウーマンが黒のセーラー服を着た画像になった。
「ああ、これ俺等も見たな。 姉御みたいにスルスル猫のように攻撃するダークヒーローだ。 これなら良いぜ」
ユウジ達も妙に納得したので、すかさずミカが言った。
「良し、これで行こう」
直ぐにソーリのプレートで全員にデータを転送し、ついでに動作も、よりユウに近い動きが出来るようになった。
黒のタイツに短いスカートとセーラー服を着たユウのキャットウーマンが11体。
モデル立ちしながら、胸に右腕をクロスさせ整列させると、何故か絵になり格好良かった。
「うし、では俺とユウタ、教授は中隊指揮車を引き取り。 ビルの玄関前まで引越し荷物をソーリが指揮して搬出。 ユウタはサブでソーリの助手。 全員自分のドローンを操作して引越し開始!」
ミカの号令で全員動いた。
子会社のブラックカンパニー兵器支給倉庫前に到着すると、既に倉庫外の駐車場に僕ら用の指揮車が止まっていた。
幅の広いブッシュアタックと大きな投光ライト。
三角形の回転式キャタピラが左右6基とその内側に大きなタイヤが隠れていた。
ミカが書類を持って、倉庫内の事務所へ行っている間、教授と二人で指揮車を見ていた。
「ユウタ君。 このタイヤが通常地用で上から油圧式で下がって来るんだ。 20人の
オーダー(AUD操縦者)が登場可能でシャワー、トイレ、キッチンも付いてるし、チョットしたドローンのラボも有る。 ただ寝泊りは外にテントだけどね」
隣には半分の長さの牽引BOXが止まっていた。
「これには歩兵ドローンを積んで運ぶんだ。 肉の工場みたいにキャリーステイに吊るしてね。 私らはミートトラックって呼んでる」
「おーい、教授、ユウタ。 お前等の認識プレートも必要だからこっち来い」
ミカが大きな搬入口から顔を出し叫んでいた。
倉庫の中は窓が無く少しヒンヤリとしていた。
オイルの匂いと梱包材を固定する糊の匂いが立ちこめ僕は少し咳き込んだ。
「おや、アレルギーかい? ボウヤ?」
割腹の良い日焼けで真っ黒の女の人が声を掛けて来たが、教授を見てビックリした。
「おやまあ、直ったんだね。 良かったよー。 暫く調達に来ないんで、調べたら部隊が壊滅したって聞いて、あんたも逝ってしまったと思ってたよ」
そう言って、太い腕で背の低い教授を持ち上げ抱きしめた。
大きな胸に顔を埋めて足をバタつかせながら、モガモガと何か言っていたが、暫くすると、両腕をダラーンとさせ動かなくなった。
「ああ! すいません、やばい、やばいです。 教授を離して!」
僕が大騒ぎすると、教授の頭に頬擦りしていた女の人が手を緩めた。
教授は完全に落ちていた。
「ああ、ユウタ水!」ミカが叫びながら教授を抱えて床に寝せてた。
急いで事務所に有ったバケツに水を汲みミカに渡すと教授にバシャとそれを掻けると「ハーッ」と息を吸い教授は気が付いた。
「ああ、良かった教授君。 ごめんなさいね。 ごめんなさい……」
何度も誤る女の人に、教授は笑いながら答えた。
「ぐはー、今日は特別パワフルでした。 亡くなったビショップ中隊長と世間話をしてましたよ。 気にしないでビックマム。 これで去年から4度目ですから」
「おや、そんなに落としてましたかねぇ?」
なんか知らないが、なごなごしい雰囲気で会話する二人に僕らは苦笑いした。
「大丈夫です。 殆ど挨拶代わりなんですよ、マムのハグは。 事務所へ行きましょう」
ニコニコしながらマムと教授が歩きだしたので後を追った。
僕らは事務所でアイスコーヒーを薦められ、それを飲みながら教授の引き取り業務が終わるのを待っていた。
「そういえば、前の中隊で注文してた。 特別望遠の部品20個、どうしようかね?」
すらすらと書類に目を通し、サインして行く教授は「ああ、支払いは終わってましたよね? あれ、貰って行きます。 それからこれと、あれと……。 ああ、マム。 大蔵省と交渉するから待って」
そう言うと認識プレートで誰かと話だした。
「ソーリ氏、実はだね、前中隊の例の望遠届いたのだが、組み込むのに……」
どうやらソーリと話しているようだった。
「いや! お宅の仕事でしょう、それは。 え?そんな事は解って……。 解りました。 中隊長に代わる。 ミカ中隊長、ソーリ氏が話しが有ると」
「え? 俺に? 解った」
「あ、俺だ……。 え? はい…はい…気を付けます。 はい…… マムに代わるんですね?」
そう言うとマムに携帯を渡すとミカは「教授、凄い見幕で怒られた。 まだ武器も買って無いのに、俺が付いていて何をやってるのかって。 うう親にしかあんなに怒られた事ないのに」
ミカがガックリ項垂れている横ではマムが喚いていた。
「あんたも生きてたのかい? 駄目だ!3割? 冗談5分ぐらいだね。 え? それはあんたねぇ……、ああ、分かった、分かりましたからハイハイ。 一割5分で」
そう言うと認識プレートが壊れそうなぐらいに大きな指を画面に突き立て通信を切った。
「ソーリも生還したのかい? 相変わらずこちらの弱みを付いて来る。 あいつは絶対レットカンパニーのハゲタカ部隊だね。 金の亡者だ」
「まあ、会計に関しては人が変わりますからね、彼氏は。 でもそのお陰で私等は性能の良い武器を回してもらえる」
「チョット待ってな。 教授君の頼みだミートトラックに積んでやるから、もう認識してるんだろう? 指揮車。 入り口に回しな」
ブツブツと言いながら倉庫のドアを乱暴に開け放ちマムは出て行った。
「いつもすいません。 まいど有り」
教授がそう言って最後のアイスコーヒーを飲み干すと、僕とミカに手伝って欲しいと指揮車に向かった。
「普段やる事なので二人も覚えてくださいね?」
教授が指揮車右側に立つと、キューンと言う音が微かに聞こえ、ボディー中央がこちらに倒れ込みタラップ付きのドアが開いた。
「私が操作しますので、ミートトラックの横に居て下さい」
言われた通りにミカと長方形の4輪キャタピラの横に立つと、巨大な指揮車の内側から6個のタイヤが降り、キューンと言う音で前に出ると、ミートトラックの前にバックした。
「スゲー、クールだぜ。 こんなデカイのを簡単に動かせるんだ。 教授見直したぜ」
ミカが関心していると、指揮車の後ろのシャッターがゆっくり開き、それに合わせて太い角材のような棒が車体の下から伸びて来た。
「ユウタ君、ミートトラックのフックをそれに引っ掛けて。 そうそれ。 そしたらコードを、そうミカ中隊長、それです。 ええ……」
教授の指示通り指揮車とミートトラックをジョイントし蛇腹と言う電車の連結部分のようなカバーを繋げるると「OKです。 遠くに離れて見ていて下さい」
外部スピーカーから声がすると、更に長くなった巨大な車体を軽々と前後させ、倉庫の搬入口にピッタリ連結した。
「教授君、積み込むよ?」
物の15分で全てが終わり、僕とミカは教授と指揮車に乗り込んだ。
大型旅客機のファーストクラスに似た室内とリクライニングシートだが、車中の壁はオープンカーのように外の景色が見え明るかった。
「凄いねミカ、教授凄いですこれ」
興奮している僕とミカに「コックピットはこっちです。 どうぞ」
車両の先端に教授が近ずくと外の風景が中央から割れ、コックピットが見えた。
真っ暗な中、ルームランプが付いていて、座席が6個付いている。
「ミカ中隊長はそこの指揮座席へ。 ユウタ君はその前の右側」
そう言うと教授は一番前の計器類に囲まれた座席に着いた。
「では行きますよ」
教授が認識プレートを計器類の並ぶ所定の場所へセットすると、壁一面が外の景色に変わった。
「それじゃーマム、有難う。 また近い内に来ます。 武器と弾薬はファントム中隊駐屯基地まで、明日の午後に又」
両手でマムに手を振る教授だが、スーと景色が前に動いた。
「向こうからも、こちらが見えてますよ、中隊長にユウタ君。 手を振ってみて」
僕らも手を振ると、マムの「又、二人も遊びにおいでー」と言う声が聞こえた。
教育ビルの玄関前にユウドローンが忙しなく動き3箇所のラボから色んな物を運び出していた。
「おーい、ヒロー」
教授が指揮車のコックピット部分を透過設定にしてくれたので、内部から手を振るとヒロ達が一斉に駆け寄って来た。
「うわー、でかいなこれ。 これが指揮車か……」
口々に驚きの声を上げ止めた指揮車に集まって来た。
「すいませーん。 皆さんこちらから搭乗してください」
ソーリも成れた物で、入り口を開け皆を誘導した。
一しきり、装備や車内を体験した後、ドローンを使って荷物を後部のミートトラックに納めた。
新しい中隊基地はアメリカ空軍滑走路脇に大きな空港ビル内に有る。
ファントム中隊は新参者なので、一番奥の建物だった。
2階建てで下が大きな格納庫になっており、2階は会議室とラボが5箇所に仮眠室、厨房と大きなシャワー室が有った。
入り口の反対側は直ぐそこが海で高い堤防から他の部隊の人達が海に飛び込んで遊んでいた。
今日は土曜だったので、会社は休み。
僕らは休日出勤扱いなので、夜5時までは拘束される。
「お前等。 早く片付けたら、特別勤務時間が残っていても切り上げて良いと大発教官から言われている。 よって、昼食を1400時とし、1500時には俺等も海でハシャグぞ! 俺以外の女子は全員カレーを作り、教授とヒロは指揮車の点検及び改装。 ソーリは備品調達。 以上かかれ!」
皆キビキビと役割をこなして行く。
今日からここが僕達の城だ。
僕は一生懸命たまねぎを剥くユウカを見ながら、(シーフードカレーなら良いのに)と思いつつ女子達4人のドローンにも指示をかけ、僕達の城へ荷物を運んだ。