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応援
頑張って。
私はこの言葉より暴力的なものを知らない。
うつ病というよりも、双極性障害だったことが私にはある。
気分のムラっ気が激しく、頑張れたり頑張れなかったりすることがあって、希死念慮に苛む日も少なくなかった。
そんな時、誰に相談しても言われたこと。
それが、頑張って。
なぜ、努力しないのか。
お前よりも不幸な人間はいる。
お前はまだ努力が足りない。
努力が花開いて無いだけ。
知ったことか!
それはお前の考えであって、私の考えでは無い!
千切れんばかりに、私はそう叫びたかった。
でも、私はあの日の自分になんと声を掛ければいいかわからない。
辛いという言葉二文字で収まらない程、私は日々に対して絶望していた。
人生という単位に、自分という生物に、これっぽっちも希望なんて抱けなかった。
でも、一つだけは言える。
死ななくてよかった。
私の周りは決して華やいでいるようなものではないし、誰もが羨む成功をして克服しているわけでも無い。
ただ、日常を過ごしている。
当たり障りのない、普遍的で、不変的な生活を送れている。
希望的観測も、絶望的観測も必要ない。
それにただ、気づいて欲しい。
結果論であるが、たった一つだけ。
生きててよかった。




