化け物退治 憑依系編
今の時刻は大体午前1時を回るかどうかの時間帯、俺は今車通りの少ない道をバイクに乗って走っている。
情報屋から仕入れた情報によるとそいつは速く走っている乗り物を見つけると勝負するかのに猛スピードで追いかけてくるらしいので俺は大体時速90km程度で走行をしている。
「何か聞こえる。この音は車のエンジン音とそして何かを引きずりながら走っているような音がするな」
サイドミラーで後方を確認すると窓に目がついており、車上部にクレーンのような鋭い爪が4本生えている車がこちらに向かってきている。
そしてタイヤを確認すると人やそれに突き刺さる車のマフラーがへばりつき、後ろには見えにくいがチェーンを巻きつけられ引きづられている人がいる。
「なるほど!今ちょうど勝負に勝って気分がいいから俺にも目をつけたって訳か」
行動を理解した俺は目的地を目指すまでに追いつかれないように更にスピードを上げていった。
だが化け物は化け物はその行動を挑発だと受け取ったのだろう、俺の進路を妨害するように爪を使い木や岩をこちら目掛けて投げつけてきた。
「ちっ、あぶねぇな。だがこの程度なら避けれないことはない」
俺は少しいやだいぶ油断をしていた、最近依頼を無事解決していることが多く今回もいけるだろうと思っていた、しかしそれがミスだった。
相手は人ではない勝つためならなんでも使うような化け物だ。
「なに!くそ、しまったあいつさっきまで引きづっていた人間を投げてやがった。ヘルメットに血や内臓が引っ付いて前がよく見えねぇ。ぐあぁ!」
油断していた俺に相手は人を投げつけ、視界を奪いあらかじめ設置していた岩に俺を衝突させた。
そして視界を潰している間に化け物は加速を続けて俺にぶつかってきた。
「---っぐわぁぁぁぁ!!...グッゥゥハァハァ、くっそ油断してた。人間を使って視界を潰してくるなんて最悪だ。...ッッ!なにぃ!!」
森林に向かい約1kmほど突き飛ばされてしまった俺は自分の肉体強度に感謝をしながら息を整えていると、首に鎖が巻き付いてあることに気がつき急いではずそうとしたが遅かった。
「あぁぁ!!ガハァ!!---ぅぐ... あ゛ッ――!!」
俺は車に方向に勢いよく引っ張られ木にぶつかり、道路に戻ってからは壁や道路に何度も体を強くぶつけていた。
既に体はボロボロになっていたが人より筋肉の密度が高いという特異体質な俺はまだ意識を保ちながらここから逆転する方法を考えていた。
そして俺はこの化け物が勝った証としかそれとも自身を改造するためかわからないが俺が使っていたバイクを運んでいるのを見つけた俺は賭けに出た。
「クソッ!このまま死んでたまるかよ!!ここで死ぬぐらいなら最後まで抵抗してやるよ。これでも受け取れ!」
俺は念の為に用意しておいた手榴弾二つを自分を繋いでいる鎖の接続部とバイクを握っている、爪に向かって投げた。
「??!!!?!?!」
驚いたような表情をする化け物を横目に俺は鎖を外し、投げ飛ばれたバイクに乗り発進された、元々の予定していた地に向かうために方向を変え最高速を出した。
「ハァハァ、漫画みたいにどこが何本折れてるなんかわからないがとりあえずは足は大丈夫そうだな」
10分ほど運転した俺はトラップを用意しておいた工場に到達し、後ろに化け物が憑依している車が追ってきているを確認した。
「よしなんとかついて来ているようだな。このままトラップに嵌めて車を破壊してやるよ」
俺はバイクに乗ったまま工場内に侵入していき、廃材を使用したジャンプ台を使いある場所を飛び越した。
「来いよ、このクソカス廃車野郎がよ」
「-----!」
俺を今度こそ轢き殺そうとスピードを上げながら突っ込んで来た車は事前に掘っておいた落とし穴にすっぽりとハマり落ちていった。
「はっ!油断したな。てめぇをこのまま瓦礫で押し殺してやるよ」
俺は屋根に貼り付けておいた爆弾のスイッチをオンにした。
そして屋根が破壊されその上に放置されていた多くのガラスやコンクリート、鉄筋などの廃材が化け物を押し潰すように落ちてきた。
車の外装や窓が破壊される音が工場内に響き渡っていたが次に響いたのは廃材が破壊される音そして化け物の声だった。
「ハァハァ、クソまじ最悪だ。まだもう一回殺さないといけないとかクソゲー感半端ない」
「ガ...ガガ...ギ..」
機械のような声を発している化け物はまるで狛犬と馬を融合させたような見た目をしている。
「不揃いすぎだろ、見た目も声も」
軽口を叩いているが正直立っているのも今の俺にはきついことだ、だからサッサとケリをつけたいがそれは難しそうだった。
「ヒィィィィギィィィィン!!」
「ッ!壊れたロボットみたいな声出しやがってびっk----グッ....ガハァァ!!」
高速で近づいて来た化け物が馬のように後ろ足で俺を蹴り飛ばし壁をぶち抜いて外まで飛ばされた。
俺は体制を立て直すために急いで立ち上がり瓦礫の影に身を潜めた。
「ようやくこっちにも運がまわって来たな」
影から化け物を観察していると、雨が降り始めてきた。
雨が降れば匂いが少なくなり相手に場所がバレにくくなる、この雨が降っている間にこいつを殺すしかないと俺は理解した。
俺は工場から吹っ飛ばされて来たであろう鉄パイプや鎖などを集め始めた。
「後はこれにそこらにある潤滑油を塗りたくってこれを隠しておいてあいつを蹴り飛ばされるの覚悟で誘き寄せるしかない」
俺はとりあえずの準備を終えて、外を見たあいつは俺が置いておいた服を見つけて噛みちぎっていた。
「なるほど、本体自体の目はあまりよくないのか。確かに目が良ければあんな大きな目を車の窓につかないからな」
相手の性質に気づいた俺は鉄パイプをぶつけ合いデカい音を出し俺の居場所を相手に知らせた。
音に気づいた化け物は全速力でこちらに向かって来ているのが見えた。
俺は化け物が俺を蹴り飛ばす瞬間近くにあった鎖を掴みそしてそのまま俺は吹っ飛ばされた。
だがチェーンを引っ張ったことであいつの周りに隠すよう設置しておいた鎖があいつを力強く縛り始めた。
「……ガ、ググ……ギ、ギィ……ァァァァ.ッ,」
鎖に縛られ苦しそうに化け物もがきながら鎖を外そうとしているが潤滑油を塗って置いたおかげで化け物は上手く鎖を外すことが出来ずにいた。
「これも特別にプレゼントしてやるよ!!ほらよぉ!」
俺は先程まで化け物が憑依していた車のガソリンタンクを投げ飛ばした。
化け物はいきなり飛んできたそれを破壊したがそのせいで体にはガソリンが大量に飛び散ってしまった。
俺は持っていたライターに火をつけ化け物に向かいなげた。
化け物はそれも自分に近づけさせないようにしていたが鎖に縛れガソリンタンクよりも小さなそれを遠ざけることは出来ずそのまま体についたガソリンに火がついた。
「ギィィィ!!...ガァァ!....ァァ....ァ..」
最初は威勢よく叫んでいたが少しずつ叫び声が収まっていき最後は力無く手足を項垂れて死んでいった。
だが俺は倒した喜びと安堵によりそのまま気を失ってしまった。
「.....ん、見れない天井だな」
「なんだ、もう目が覚めたのか。それならよかった」
「翔、お前が俺を助けてくれたのか?」
「あぁ、一応お前は俺の店の太客だから。金をしっかりと落としてくれるやつは残しておかないとな」
こんな会話をしながら俺は化け物を殺した後の処理を色々翔から聞いた。
諸々の説明が済んだ後翔はそのまま病院を後にし、部屋には俺だけが残った。
「...今回の依頼の報酬金が病院代、武器代、あいつからの救助代などを諸々差し引くと元の1割弱のお金しか残ってない」
完全に赤字なこの惨状を考えた俺はとりあえずふて寝を開始した。
次こそはしっかりと成功させようと心に誓い。
今回は出来るだけ前回と違う討伐方法で煉くんの戦闘IQの良さを見せれるようにしましたがどうでしたか?
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