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超常現象 無命夢編

なんか化け物退治とやってる事変わらなくねと思ってる今日このごろ

依頼を受けてから2日経ったので俺は荷物を持って依頼人の家に向かった。

到着した家は見たところは普通の一軒家であり不自然なとこは見当たらない。

家に到着したので俺はインターホンを押し、依頼人安奈透を呼んだ。

「はい、どちら様でしょうか?」

「すまない。この前依頼を受けた斉藤煉だ。家の中に入りたいので鍵を開けてくれないか?」

「わかりました!!少々お待ちください!」

インターホンが切れると家の中からドタドタと音が近づいてきて、鍵を開ける音が聞こえた。

「おじゃまします。現象解明までお世話になる。よろしく頼む」

「いえいえ全然大丈夫です。ではこちらにどうぞ」

家に入ると依頼人が出迎えてくれて、リビングまで案内をしてくれた。

リビングまで行く途中にある廊下やトイレ、手を洗うために寄った洗面所まで確認をしてみたが、人が設置したような機械は見当たらなかった。

とりあえずリビングに着き、荷物を置いた俺は許可をとり様々なとこに発見するための機械を設置した。

「機械は設置してみた、結果か出るまでだいぶ時間がかかると思うが待っていてくれ。」

「了解です!」

ひと通りの説明を終えた後に俺はもう一度家の中を探索してみる事にした。

この家は一階建ての建物であり、長い廊下の先にリビングがあってその途中に和室やトイレ、洗面所、寝室があるようだった。

1つ1つの部屋をくまなく探してみたが怪しいものや跡など見つからず、人が機械を設置し起こしている現象では無い事がほぼ確定した。

そうこうしていると依頼人が晩御飯を作ってくれたらしいので一緒に食べることになった。

「うまいな。料理は良くするのか?俺とそんな変わらなくて、学校にも通ってるのにすごいな。親は作ってくれないのか?」

「そうですか!!料理は最近頑張っているんですよ!!...親は1年ほど前に事故で亡くなってしまい、親が残してくれた家で過ごしているんです。」

「そうか。すまないな思い出したくない事を聞いたな」

「いえ、全然大丈夫ですよ!実は久しぶりに一緒にご飯が食べれて今は結構嬉しいんです」

「そうか」

親が居た事すら覚えていなくて、食べ物を奪い合いながら生きてきて俺にはわからない感覚だと感じながら食べ進めていった。

俺が依頼人の家に来てから1週間とちょっと経った頃ようやく機械に反応が出た。

「ふむ、反応的に化け物や神に近い何かが起こしている事象だな。」

依頼人は学校に行っており、1人なのでその間に化け物を殺す準備をしておくことにした。

「決行するなら依頼人が寝ている間だな」

事前に買って置いた化け物や何かを弾き出すための機械に反応が機械のフィルムをセットしておき、ナイフを用意する。

ガチャリと扉から音がしたので依頼人が帰って来た気配を感じた。

「ただいま帰りました!煉さん解決の糸口は見つかりましたか?」

「いやもう少しかかりそうだ」

「そうですか、わかりました!解明までよろしくお願いします!!」

俺は依頼人に嘘をついた。

理由は簡単なことだ、今回の超常現象の原因は化け物か何かだからだ。

そいつらに解決できる事がバレたら弾き出せないとこまで依頼人の精神に潜り込んでしまう可能性があるからだ。

なので俺はまだ解決の糸口が見つかっていても見つかっていないと嘘をついた。

ちなみに嘘をつていることを依頼人は知らない。

理由は先程と同じで今度は居なくなったふりをして隠れてしまうからだ。

そんなことになると俺の評判が落ちるし、恨みを買って別の奴に殺しの依頼を出されてしまう可能性があるからだ。

そして食事や入浴を終えた依頼人は何も知らぬままベッドに行き睡眠を開始した。

「よく寝ているな。苦しんでいる顔しているがまぁ気にしなくていいだろ。どうせ今日で終わるんだからな」

依頼人が睡眠を始めてから4時間程たったころ俺は依頼人の寝室に侵入をした。

そして準備しておいた機械を額に当てトリガーを引いた。

「...ゥゥァ....〆+^*¥☆〒」

依頼人の体から人間の言葉ではない何かを呟きながら化け物が這い出して来た。

俺は咄嗟に距離を取り、相手の行動を注意深く観察をしてみた。

「?なんだこいつ。何故依頼人を守るような行動をしてるんだ?」

今までに見た事のないような行動しており、その行動はまるで親が子を守るような感じだった。

「なるほどな、ようやく理解したよお前の行動の理由が。」

俺は走って化け物に近寄りそのまま寝室から廊下に投げ飛ばした。

苦しんでいる化け物に俺は歩み寄りこう告げた。

「お前はあいつの両親の記憶を模倣した奴だな。だからあいつの危機管理能力を上げるためにわざと殺される夢を見せた」

こいつは元々を人の記憶を模倣し、その人の大切な人の夢に現れ精神を破壊していく化け物だっただろう。俺はそういう化け物を多く見てきたからわかる。

だがこいつはあいつの両親の記憶を模倣した結果、両親の子を思う気持ちに負けてしまい両親の願いを守るような行動したのだろう。

「確かになあいつは危機管理がなってないことは認めるぜ。だがあいつももうそろそろ大人になる頃だ。あんたが心配しなくても立派に成長するぜ。」

その言葉を聞いた化け物は安心したような顔を見せ、体が崩壊し始めた。

俺は化け物の写真を撮った。この類の化け物は解明されたり対策をされ長時間人の精神外にいると体を維持できず消滅をしていくので処理はいらない。だが俺は一応完全に消えるまで監視続けた。

夜があけると依頼人は起きてきた。

そしていつも通りの日常を過ごして眠りについた。

俺はその寝顔を確認するために寝室に侵入した。

「安心した顔してるな」

安心そうな顔をしている依頼人を見て俺は寝室を後にした。

朝になり、依頼人が起きてくると嬉しいそうに俺に報告をしてきた。

「煉さん!!聞いてください遂に変な夢を見なかったんです!まさか解明してくれたんでか?」

「あぁ勿論だ、ちゃんと解明をした。そしてこれについてはしっかりとお前に説明をしておくよ」

俺は化け物についての説明や写真を依頼人に見せた。

それを聞いた依頼人は涙を流しながらお礼をしてきた。

「本当にありがとうございます。解明して貰っただけではなく、僕ら親子の事まで考えてくれて。」

「いや、大丈夫だ。そしてお礼を言うなら墓の前で親たちにしてやりな」

「はい!!」

元気の良い返事を聞き俺は荷物を纏め始めた。

荷物の整理が終わり俺は家に帰るために玄関まで向かった。

「本当今回はありがとうございました」

「あぁもしまた超常現象が起きたらお金を用意出来るならまた来てくれ」

報酬を受け取りそのまま別れを告げた俺は家に帰る前に情報屋に向かった。

「よぉアイキ来てやったよ」

「やぁ煉くん。今回の超常現象について色々聞かせてもらおうじゃないか」

情報屋に情報をしっかりと売り金を受け取ったことで今回の依頼が終わりを告げた。

無命夢

命無いものが命あったものの知識と経験を使い大切な人を奪っていく夢


ちなみに今回の現象を起こしていた化け物はめっちゃ特殊事例なやつです。ほんとは夢を見ている人間の魂を蝕み弱りきったとこで魂を奪い去ります

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