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察した

(知らん、自分で解決してくれ)


一蘭は怯えながら意見を待っているけやきに困惑していた


(えー、どうしろっていうんだよ)


「「・・・・・・」」


場に沈黙が流れる


「と、とりあえず」


一蘭は見切り発車で話を進めようとした


「うん」


「とりあえず母さんが自分の事を客観視できてるようで安心しました。なのでもし自分の衝動が抑えられない時は、心ゆくまでやり切りましょう。それで気持ちの整理がついたら謝ってくれればいいです」


(とても上から目線な感じになっちゃった)


「分かった。けどそれだと一蘭に結局迷惑をかけるけど大丈夫?」


「まあ・・・・・・謝ってくれれば。母さんは人間なので感情を抑えられない事もありますよ」


一蘭は無意識に自分を人間に含めていない発言をしたが、けやきもそこに違和感を覚える程の余裕はなかった


「ありがとう」


「あ、こと先生にも謝っておいてくださいね」


「そうね」


ことの存在をすっかり忘れていた2人は笑ってしまった


「ねえ一蘭?」


「ん? なんですか」


「来て」


いつもの起床時間までまだ余裕がある。けやきはいつもと同じように一蘭を布団の中に誘った


「はい」


そうしてけやきは一蘭を抱いて吸って、一蘭はけやきの温もりを感じるいつもの構図ができあかった。今回はいつもと違って、5分よりもずっとずっと長い


・・・・・・・・・・・・


いつもの起床時間となった。一蘭はご飯を作ってからかくらを起こしに行った


「かくら起きて」


「ふぁ、お兄様おはようござ・・・・・・」


かくらは何かに気が付いたように動きを止めた


「昨日? いや今朝ですね。お兄様、お母様と何をされていたのですか?」


「・・・・・・」


女の勘は鋭い


・・・・・・・・・・・・


「嫌です。今日は絶対に学校を休みます。そしてお兄様とたくさん遊びます」


一蘭がけやきを慰めて、けやきが元気を取り戻した事は一目瞭然だった。更にかくらは、一蘭とけやきが密な行為をしていた事を何となく感じていた


「お母様は迷惑をかけたのに、何でお兄様といい感じになっているんですか。おかしいでしょう」


かくらが言っていることは非常に正しい。これにはけやきも強く反論できないでいた


「今日の塾は話し合いだけになると思うからそこで遊ぼうか」


これに関しては一蘭はかくらに味方していた。一蘭とけやきの問題で彼女を悩ませてしまった事に申し訳なさを感じていたからだ


(小学校くらい休んでもいいでしょ。まだ1年生だし)


「・・・・・・分かった。学校に連絡いれとくわ」


最終的にけやきが折れた


「やった!」


「午前は道場に行くけど・・・・・・かくらも一応付いて来て。参加できるかは師匠次第かな」


こうして一蘭とかくらの1日デートが始まった



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