親友だからできたこと
「そろそろ終わりだね」
「あっ、ほんとだ」
気づけば18:00になっていた
途中に45分の休憩を入れたがそれを除けば昼からノンストップで机に向かっていたことになる
(45分休憩では高級お菓子を頼めたり仮眠スペースで横になれたり至れり尽くせりだったな。下のレストランも有名な料理人が交代で入ると聞いたし・・・・・・塾全体のサービスを考えると全然お釣りがくるんじゃないか?)
庶民感覚が抜けていない彼は高級そうなおやつにビビって頼まずに寝てしまった。起きた後にお金を出してくれた母親に対して申し訳なさを感じ、しばらく落ち込んでいたが・・・・・・
(気になったのは従業員が子供の僕に低姿勢すぎたことかな。前世であそこまで下から出られたことがないからむず痒くてもじもじしてしまった。改めて男性が優遇される世界なんだと感じたよ)
今までほとんどの時間を家で過ごしていた彼にとっては外の世界に触れる貴重な体験となった
少しするとけやきが迎えに来た
「先生、今日はありがとうございました」
「今日はよく頑張ったね一蘭くん! また次までに質問を一杯貯めておいてね♪」
「はい、次回もよろしくお願いします!」
「・・・・・・」
「うん! 楽しみに待ってるね」
「・・・・・・こと、少しいいかしら?」
「あら何かしら?」
「別に想うのは構わないわ、だって人の感情は止められないもの。でもね、私の宝物に手を出しちゃダメよ? 分かってるわよね?」
「もちろん分かっているわ」
「それならよかっ」
「まあ私”から”は手を出さないけどね♪」
「・・・・・・へえ。こと、確かにあなたはいい女よ? 私は貴方が結婚してないのが不思議ですもの。でも一蘭は少し高望みなんじゃないかしら?」
「そうね、だから親友として応援してね?」
「・・・・・・いいわ」
「いいの?」
「一蘭がそれを望んだのなら私は文句は言わないわよ。それにさっき言った通りいい女なのに勿体ないもの。そんな親友が恋をしてるなら応援したくもなるじゃない、複雑だけどね」
「けやき・・・・・・ありがとう」
「それ何に対してのお礼よ」
「色々!」
一時はどうなるかと思ったが、最終的には元通りの穏やかな雰囲気に戻った
一方彼は・・・・・・
(これ多分ワイの取り合いしとる。そんなことより頭使って眠い、はよ帰らせてくれ)
脳を酷使したためか、『取り合い』を保護者的な意味で捉えて微妙にずれてしまっている。また、普段使わない言葉選びからも彼の眠気に限界が来ていることが分かる
私は後書きは惰性だと考えているので同志は今すぐ自分のために時間を使ってください。以下、ここ数日の活動とも言えない行動を通して感じたことをぽつぽつ書いていこうかなと思います。まず思ったのが後書きにこんなことを書いていいのかということです。このコミュニティを知ってすぐに書き始めたので、右も左も分かりませんでした。日常の思考をぶつけているだけ、作文なんて褒められた事もない自分の文章を読んで、たとえ酷評でも内発的にこの作品に価値を与えてくださっていることが単調増加するポイントに表れていて書いてよかったなと思います。あとは、他の方は何故これほど1話を長く書けるのだろうと不思議に思って見ています。以上です




