柳景辰(『師』または『先生』)視点
(・・・・・・)
5歳児にする質問ではないことは柳自身分かっていた。自然と口から出て、気づいた時には引っ込みがつかなくなっていたのである。柳はあの子から何かを感じていた。答えを聞いた時は子供の皮を被った仙人かと思った
実際は子供の皮を被った大人ではあるが仙人ではない。しかし、男が優遇され楽する世界において彼の考えは世間一般の男より達観ものであるためそう考えても仕方がないことではあるが
(ここ数年挨拶だけであったちとせちゃんから急に重大な要件と書かれた手紙を受け取った時は驚いたが、なるほど確かに彼はそこらの大人より賢い)
柳は手紙を受け取った時、ちとせも歳で孫にあてられたと思っていたが先ほどの問答でちとせの内容にも納得した
(最初は最低限の護身術だけを教えるつもりであったが、あれほどの才を目の前にするとそうも言ってられんな・・・・・・むっ!?)
バリン!
「いかんいかん、別のことを考えておったせいで修行に集中しておらんかったの」
柳の周りには叩き破られた瓦や案山子、元がわからないほど切り刻まれたものなどが散乱していた
(この歳になってこうも熱くなるとはな)
「はっはっはっはっはっは!」
彼の名前は柳景辰
ちとせの母の師匠であると同時に男でありながらありとあらゆる事を修めた年齢不詳の変人である。ちとせの母も含めて各界で活躍した大物の師をたどっていけば必ず柳に辿り着くと言われているほど数々の肩書きをもつ
そんな彼に目をつけられた一蘭の今後はどうなるのか・・・・・・今は誰にも分からない




