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ここはどこ?

「〜♪」


「あい!あい!」


けやきとかくらはご機嫌である


「いい? 一蘭。買い物をしてる間おばあちゃんの手を離しちゃダメよ?」


「はい」


今日は月に2回の家族4人でのショッピングだ


(ちなみに僕が外出するのは基本的にこの月2回のみだ。

前世から車に興味はなかったけど母の車はかなりの値段がする気がする・・・・・・母の仕事は広告代理店、前世だと電◯クラス。更に男の子がいる家庭は国から助成金がでていると思う。けど、かなりの贅沢をしているわけじゃないんだよなあ。もちろん衣食住に困らないこと、毎日しっかりとしたご飯が食べられることは十分幸せだとは知ってるよ。けど母も祖母もお金のかかる趣味は持ってなさそうだし、所得の割にエンゲル係数はかなり高そう。これもある意味贅沢か)


話を戻して今はショッピングモールに子供たちの服やおもちゃを買いに行っている


「さあ着いたわよ、2人とも降りて〜」


(スーツ姿の疲れた母も好みだったけど今のワンピース姿もいいねb 祖母は和服姿に違和感がなくてすごいな。くそっ! なんでもっと早く自我を取り戻さなかったんだ! 生まれてから前世を思い出す間の思い出が曖昧だからだっこされてた記憶がない)


だっこされてるかくらを見て過去の自分を恨んでいた

ちとせもけやきもどちらかといえば妹のかくらに構うことが多い。いわゆる上の子が直面する『母を取られた』問題である


(それでいいけどね、僕の心は21だから可愛いお子様のかくらに嫉妬なんてしないし・・・・・・逆にたまに母を異性と感じちゃうけど・・・・・・それにかくらには変に我慢して欲しくないからね)


けやきからしたらお転婆なかくらから目を離せないため、どうしてもかくらに構う時間が長くなってしまう。一方ちとせは娘のけやきよりも落ち着いて物分かりの良いと思っている一蘭には自身で学んで欲しいと考え変に自分から言わないようにしている


「まずは一蘭のお洋服、次にかくらのお洋服を見に行きましょうね〜」


(外から見てた以上にでけー! んな規模見たことねーぞ。あ、そうだここがどこか分かるものは・・・・・・東京か、流石首都はすげーな)


看板に前世で聞いた東京の地名が書いている店が多いことから正解を導き出した。が、彼にいつもの落ち着きはなかった。前世は地方暮らしであった彼は初めての都市部のショッピングモールに気圧されていた


「ねえあれ見て」


「ほんと可愛らしいわね」


「うちの子に欲しいわ~」


(やっぱ男って少ないんだな周りの目が向いてるのが分かる。注目されて結構気持ちいいかも)


医学部の志望動機もそうだか彼は承認欲求が高めである


(あ、うちの子発言で母が不機嫌になった)


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