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大竹村丸物語  作者: 骨皮 ガーリック
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5話 ギルド

その日の放課後、早速ダンジョンへ。

日本には10個のダンジョンが存在する。

そのうちの一つが神奈川県にある。

それが藤沢市の辻堂駅近くにある海浜ダンジョンだ。


ダンジョンで生計を立てる人は結構引っ越してきている。

自転車で行ける距離で、場所は有名でわかりやすいから調べなくても行ける。


駐輪場に自転車を置く。

外観は無骨でただの四角い建物に柱や窓がたくさん付いている。1階は学校の体育館くらい広く、

天井はめちゃくちゃ高い。2階建てで2階も同じ大きさだ。


建物の真ん中にガラスの手動ドアがある。

まっすぐ行くとカウンターが、ずらーっと横に伸びていて、等間隔で受付が設置されている。

とりあえず正面にある受付に並ぶ。

受付はお姉さんだった。


「こんにちは、ダンジョンに潜りたいんですけど」

「こんにちは、初めての方は先に講習を受けてもらい、ダンジョン入場許可証を作ってもらいます。そのため個人情報を書類に記入してもらいますが、印鑑などはお持ちですか?

それと、未成年の方は保護者のサインが必要です」

「げっ、持ってないので記入とかは後日でもいいですか?

んー、今日講習だけ受けたりとかできますか?」

「はい、可能です。

講習は1時間ほどかかります。

それと1週間以内に書類を持って来れない場合は再度講習を受けてもらいます。

ダンジョン入場許可証の発行には500円かかります。

講習でも注意されますが、ダンジョン内では全て自己責任になります。

常に死と隣り合わせの場所なので、軽い気持ちで入らないようにお願いします」

「わかりました。

いつ講習受けれますか?」

「30分後の16時30分から一番左奥の部屋で行われます」

「ありがとうございます」

その場を離れ建物の角で時間をつぶす。


ダンジョン内では全てが自己責任。

ふふ、いいねぇ

元より俺の人生は俺だけのもの

死ぬも生きるも俺の意志

俺の歩いた道に後悔なんざありえねぇ

ここで死ぬならその程度だったってことだ。

ママとパパは許してくれるかな。


考え事をしてると25分になりドアが開かれた。

中に入ってあと5分待つか。


5分後どうやら今回、講習受けるのは二人だけのようだ。

俺と金髪で身体中にジャラジャラとアクセサリーを付けた、柄の悪いにいちゃんだけだった。

講師は30代のおっさんだ。

「では、講習を始めます。

ーーーーー中略ーーーーー

要約すると重要なのは


・ダンジョン産のものは一つを除いて全てギルドを介しての売買しか認められない。

・これに反した場合、即ダンジョン入場許可証の停止と罰金もしくは懲役3年以上になる。

・例外の一つとはポーションだ。

・ポーションの場合、売買を行う時、もしくは緊急で使用せざるお得ない時に限り、事後報告で構わないと。

・これも事後報告しなければ上記と同様に罰せられる。

・ポーション使用後は必ず病院で診てもらわなければならない。

・特殊技能持ちの人が事件を起こした場合、罪が重くなる。

・ダンジョン内での不法投棄は同じ罰が課せかれる。

・ダンジョン内での寝泊まりは他の人に迷惑がかからないようにする。

・モンスターは自然発生する。

・モンスターを殺して一定時間放置すると肉体が無くなる。

・回収すれば無くなることは無い。

・1階から15階で取れる肉は、買い取らない。

(例外あり)依頼があれば買い取る。

・魔石は買い取る。

・ダンジョンに入った場合、プロのスポーツ選手になることが出来なくなる。

・最後にダンジョン内では自己責任。


って感じで、いろいろと決まり事があったり、基礎知識なんかを教えてもらった。

「これで講習は終わりだ。大竹は今日はまだ入れないんだよな。

そっちの兄ちゃんはこのあと入るか?

入るなら付き添うが」

と、ダンジョンに初めて入る時はボランティアで付き添いをしてくれるみたいだ。

「はい!付き添いよろしくお願いします‼︎」

おっと、金髪ジャラジャラのにいちゃん、見た目とは裏腹に良い人そうだ。


「俺はこのまま帰ります。ありがとうございました」


家に帰り、母に報告する。

「ママー、俺ダンジョン行くことにした」

「そっか、わかったよ気をつけてね。

無茶しちゃだめだよ」

「うん、できる範囲でやるよ、多分続かないと思うから」

そう、ここまで行動しているが俺はダンジョン探索が続くとは思っていない。

だって俺痛いの嫌だし。

今まで俺は格闘技を避けてきた。

あまり興味が無かったっていうのもあるが、そもそも怪我をしたくないからだ。


だからダンジョンもちょっと怪我したら行かなくなると睨んでいる。

今は興味が出たから行くが痛い思いをしたら気が変わりそうだ。

「あと、口座作らないといけないみたい。

これに保護者のサインもお願い」


2日後のテストが返却され、複数の赤点を確認。

そんなことは置いておいて、

放課後、昨日口座を作ってもらい、書類にサインも貰ったからギルドに来た。


受付で手続きを済まして、隣にある道具屋をうろうろ、一昨日来てから気づいた、武器も防具も何も用意してないことに。

1階はナイフ一本あれば良いみたい。

今日は1階にしか用がないから、とりあえずナイフだけ買うことにした。


詳しくはないから店員さんにおすすめを聞いて買った。

1万2千円のカーボンスチールでできたサバイバルナイフだ。


再度受付に行き、付き添いしてくれる人がいないか聞いてみた。

丁度今講習をやっているらしく、あと10分くらいで終わるらしく、その人に聞いてみることになった。


待っていると部屋の扉が開き、一昨日の30代の講師のおじさんと頭がつるりとした細身で身長は170cmくらいのおじいさんだ。

70代くらいかな。

声をかける。

「すみませーん、今からダンジョン入りますか?」

「おう、入るぜ。こっちのおじいさんと一緒にな」

「そうなんですか、もしよかったら一緒に行ってもいいですか?」

「俺は構わないが」

「わしも良いぞ、よろしくのぅ」

「ありがとうございます」

「じゃあ早速行くかのぅ」







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