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大竹村丸物語  作者: 骨皮 ガーリック
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3話 自己紹介

クラス全員の自己紹介がありますが、覚えなくて大丈夫です。

クラスメイトと大きく関わることはありません。

・今のところは・


なんとなく全員の自己紹介してみました。

「よーし、それじゃあ出席番号順で自己紹介やるぞー、その前に言っておくが、

改めて、俺は佐々木慎吾。教師生活二十年のベテランだ。現代文を担当してる。俺はそれぞれの個性を尊重していく。この世の中尖ってる人間は強い。

だから遠慮するな!他の先生がなんと言おうと、注意されても俺がなんとかするから。

ただ悪いことはするな。

髪を染めたりピアス付けたりするのはいいが、人を傷つけたりしたら俺は叱るぞ。

それじゃあ、相原からな」


茶髪を少し巻いて肩甲骨辺りまで伸ばした髪の中肉中背でこんがり肌が焼けてる女子が席を立つ。

「相原恵美です。中学ではテニスやってました。高校でもテニス部に入ります。

体を動かすのが好きです。よろしくお願いします。」


次は黒髪短髪で赤色の眼鏡をかけた少し小さめの男子。

「阿部匠。眼鏡が大好きです。普段はこの赤色の丸眼鏡で運動する時は細縁の眼鏡にしたりとたくさんの眼鏡を使い分けてます。

眼鏡のことなら俺に聞いてください。

いつでも相談にのります。

よろしくお願いします。」


次は明るめの茶髪のボブの女子。

「はーい、井上理奈です!可愛いものが好きです!

服だったりスイーツが好きです!

よろしくお願いしまーす!」


早くも俺の番が来た。

前の三人は無難な自己紹介だった。

俺も同じようにやったらきっとみんなの記憶に残らず今後の学校生活が大変になるだろう。

俺は自分から友達を作りに行くタイプでは無い。

だから相手から言い寄られる為にここで目立つ必要があるのだ。


ホームルーム前に布石を撒いたのだがいつのまにか1人になっていた。

意を決して俺は席を立ち教卓の前へ向かう。


「大竹村丸です。まず初めに、俺は天才です。

小さい頃、神童と呼ばれていました。

ですが、俺はこんなものじゃ無いとそれ以外のものにも手を出しました。

が、どれもしっくり来ませんでした。

将来その分野で一流となって活躍してる姿が思い浮かびませんでした。

なので、部活の種類が多いこの学校を選びました。

俺はこの三年間の学生生活で必ず俺の才能を見つけます。

俺は世界の頂点を掴む男。

ちなみに去年厨二病を患い、現在もこの病に脳が侵されています。

よろしくお願いします。」


あれ?俺が昨日買った『みんなと仲良くなれる自己紹介法上級編』で何回も練習した文章が一欠片も出なかった。


てかなんだよこれ、確かに日頃考えてる事だけど、なんで今こんなことを言っちまったんだ。

終わりだよ。相手から言い寄られる作戦。

だって、ホームルーム前に話した最初の四人、一応拍手してるけど、顔めちゃくちゃ引き攣ってるよ。


もうこうなったらこのキャラで行くしか無い、先生だって言ってた、個性を尊重するって。

チラッと端に座ってる先生を見るとグッと親指を立てた。


イケる!これで行くぜ‼︎先生俺はやるぜ。

なぜか信じていい気がした。

席に戻り大袈裟に足を組む。

そして後ろに顔を向ける。


後ろの席の女子

黒髪ロングのキリッとした女子だ

「岡島美紀です。好きなことは読書です。

よろしくお願いします。」


次は明るめの茶髪短髪でツーブロックにした男子

「神田修斗っす。高校でもサッカーやる予定です。クラスみんなでワイワイできればと思ってます。よろしく。」


次は黒髪男子

「北蓮太郎です。真面目が取り柄だと思ってます。

よろしくお願いします。」


次は赤茶のセミロング女子

「桐生朱理でーす。バスケ部予定で、結構ガチです。やるからには上を目指します。

よろしく!」


そして次は俺が一番最初に話しかけた金髪イケメン

「えーっと、恋咲翼です。僕もサッカー部の予定だけどまだ迷ってます。みんなと仲良くしていきたいなって思います。よろしくお願いします。」

他の人のときより大きく拍手しといた。


次は赤髪女子

「齋藤環っす!好きなものは熱いもの!何にでも全力投球で挑みます!勉強は苦手です。よろしくっす!」


次は長髪サラサラ男子

「須川京太郎です。高校では勉強に力を入れたいです。よろしくお願いします。」


次は眼鏡女子

「瀬戸真里です。真里だったりせとまりって、読んでください。

よろしくお願いします。」


次は日本人形のような色白黒髪で小柄な女子

「滝沢華。よろしくお願いします。」


次は金髪でギャルっぽい女子

「千野有紗です。手芸部に入るから裁縫して欲しかったら言ってね!してあげるから!よろしく!」


次は太った男子

「手島広人でごわす。相撲部希望でごわす。

よろしくでごわす。」


次は金髪男子

「寺元星夜です。言いたいことは一つ、名前負けしない男になりたいです。よろしくお願いします。」


次は黒髪のボーイッシュで長身の女子

「中川美里です。バレー部に入ります。

よろしくお願いします。」


次は明るい茶髪のショート女子

「夏木未央です。食べるのが好きです。よろしくお願いします。」


次はちょっぴり太った男子

「俺は沼田浩二。アニメ漫画大好きです。

部屋に大量のグッズを飾ってます。よろしくお願いします。」


次は眼鏡男子

「僕は根岸充。必ず小説家になります。よろしくお願いします。」


次は小柄な黒髪ポニーテール女子

「ね、猫又春です。よろしくお願いします。」


次は背が高い男子

「野木正人です。バスケ部に入ります。よろしくお願いします。」


次はデカい男子

「服部信也!趣味は食べること、好きなことはラグビー!よろしく!」


次は黒髪でボーイッシュ女子

「広田明美です。よろしくお願いします。」


次は黒髪ロングの女子

「星野麻由美です。よ、よろしくお願いします。」


次は黒髪ショート女子

「堀田奈緒です。弓道一筋です。よろしくお願いします。」


次は茶髪で長身の女子

「前川陽子です。バド部予定です。よろしくお願いします。」


次は長身で細身の三つ編み女子

「矢野祥子です。よろしくお願いします。」


次は黒髪でちょっぴりぽっちゃり女子

「吉川千代です。よろしくお願いします。」


次は背が高い黒髪男子

「渡辺翔吾です。好きな食べ物はおでんです。

よろしくお願いします。」



全員の自己紹介が終わった。

みんな無難な自己紹介で俺だけ浮いてる気がする。


「よーし残りの時間は自由にしていいぞ、教室からは出るなよー」

いくつかのグループが形成され見事俺は、一人になった。


こんなはずじゃなかったんだけどな、これが運命というやつなのか。

考え事をしてたらどうやら時間が来たようだ。

今日はこれで終わりだ、明日一時間目に身体測定をして終わり次第、授業が始まるらしい。


「「「さようならー」」」

教室ではワイワイガヤガヤとクラスメイト達が話しているが、俺には関係無い話だから帰ることにした。

ふぅ、明日からぼっち生活だぜ。

俺は困難な道を選んじまったのかもしれない。

だが俺は後悔しない男。




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