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大竹村丸物語  作者: 骨皮 ガーリック
14/97

13話 必勝法

初めて評価されてました。めちゃくちゃ嬉しいです。

力が湧いてきます。ありがとうございます。

6時30分起床。

既に何人かは起きて今日の準備をしていた。

俺もそれにならって準備を始める。

顔を洗って歯を磨く。

その後みんなで大部屋に移動して朝食を食べた。



今日は3班に分かれて行動する。

・佐野先生班 菊地先輩 石川先輩 朝姫

・高嶺先生班 新田先輩 丸山先輩 平 清麻呂

・原田部長班 俺



俺は原田先輩とダンジョンに、行くことになった。

早速ダンジョンに行き、今回から13階に挑む。

13階ではバイソンが生息していた。

高さは2〜3m、正直棍棒が通用するか不安だ。


早速1体のバイソンに向かって棍棒を投げつける。

当たることは無いが、俺に気づいて向かってくる。

車のスピードで向かってくるバイソンに何回か棍棒を投げつけ、速度を落とさせる。


あと5mくらいまでの距離になって、もう1回投げると同時に俺もバイソンに向かって走り出す。横側に回って棍棒を手元に出しお腹にフルスイングした。

(硬すぎぃ!!)


思いっきり手に反動が来て思わず棍棒を落とす。

コロン、

「手、いってー」

バイソンは怯むことなくこっちに向き直し頭を叩きつけてくる。

(くそっ、避けれない!)

拾ってる時間は無い。

急いで棍棒を消して改めて手元に出す。

ダメ元で向かってくるバイソンの頭に棍棒を叩きつける。

(ぐわっ!)


ズザザザと数m飛ばされる。こっちの立場になるのは初めてだ。左肩を強打したが、それ以外は無事だった。

めちゃくちゃ痛い、バイソンの方を見ると左目から血を流して暴れてた。



転がってる棍棒には血が付いてたから多分左目に当たったかな。

立ち上がりバイソンに走り出し、棍棒を消して出す。もう1発顔面にフルスイングをかます。

(どりゃ!)

バイソンがよろけてその場に倒れる。


首元に棍棒を何度も叩きつけるが効いてる感じがしない。

(てい、やぁ、そい、せいやぁ、ほうら、よっと)

諦めて腰からナイフを取り出して首に刺す。

(てい)

意外と刺さることがわかり、改めて強く突き刺す。

(そいやぁ!)

ビクンと体全体が一瞬動き、それからバタンと動かなくなった。



うん、これ大変すぎる!相性悪いぞ!顔面にフルスイングかまさないと効かないぞ。

「はぁ、めっちゃ疲れました」

「いやぁ、よくやったね。正直助けようとしたけど1人で何とかできたね。凄かったよ」

「ここまで、ダメージ負うのは初めてですね。ちょっと心の中で盛り上がっちゃいましたよ」


「きっと、アドレナリンとかが分泌されてたんだよ。それより怪我は大丈夫?」

「はい。少し左肩が痛いくらいなので、このくらいなら平気ですよ」

「そしたら後で平に回復させてもらうといいよ。打撲、骨折なら治してくれるから」

「わかりました。後で聞いてみます。

それじゃあ続き行ってきます」

「了解」

さてと、




ヒャッハー!俺様の力を思い知らせてやるぜ。

この大竹村丸に怪我させたこと、誇るがいい!

我輩の前に立ちはだかるというのなら、その全てを殴り飛ばして先へ進もうぞ。

私を阻む者は何人たりとも許さない。

某の人生の糧にしてくれよう。

俺様に殴られたいやつからかかってこいやー!

拙者が歩く道こそ正道じゃ。

我、壊す者なり。



おっと、失敬。

久しぶりに出てきちゃったよ、いたたたた。

歴代の一人称が勢揃い。

テンションは最高潮、さぁ行こうか!さらなる高みへ。



1体に棍棒を投げつけ、向かってくるやつに再度投げつける。

さっきと同じように横に回り込んで、ブレーキを踏んだとこで顔面にフルスイング。

(おりゃあ!)

オオカミ戦でやった連打を叩き込む。

(でりゃ!ふん!ぶろあ!さあた!あんだ!ぎぃやー!)


倒れたところにナイフでグサリ。

どうやら弱点は目のようだ。

目を潰すと怯むことがわかった。

が、どの生物も目を潰されたら怯むんじゃないかと思い至る。


その後もじっくりと3体倒した。

その間に周りのバイソンが結構倒されてた。

原田部長にとっては暇つぶしで倒せる相手のようだ。

それからキリが良かったからお昼休憩することになった。



ほかの班はもう済ませたようで、2人で近くのファミレスに入った。

「ここは僕が払うけど遠慮しないで頼んでいいよ。なんせ、ダンジョンでガッポリだからさ」

「お言葉に甘えさせてもらいます。ありがとうございます」

「ささ、どんどん食べよう」


ピンポーン

店員さんを呼んで

「それじゃあ、俺はチーズハンバーグとライスで」

「僕はドリアとマルゲリータにカルボナーラをお願いします。以上で」


「すごい食べますね」

「昔から大食いでね。でも体は大きくならないんだ」

「確かに細くも太くもないですね」

「まぁ、困ってないからいいんだけどね」

料理が運ばれて、食べ始める。


「原田部長はどんな能力なんですか?チラチラと視界の端で突然バイソンが吹っ飛ばされてましたけど」

「僕は気弾ってやつかな。エネルギーを丸めて固めて操るんだ。ビー玉くらいのサイズでもそこに込めたエネルギー量で威力が上がるんだ」

「へー、なるほど。ファンタジーな能力ですね」


「それに乗って移動もできるんだ。見えないけどそこに実体としてあるんだ」

「めちゃくちゃ便利ですね!」

「そうだね。今も実は椅子に座ってる訳じゃなくて気弾に乗ってるんだ。見てご覧少し浮いてるだろ?足も浮いてて、これがなかなか楽しいんだよ」


確かに椅子にはシワが無いし足も浮いてる。

面白そう。

「さて、食事も終わった事だし戻ろっか」

「はい。ご馳走様でした」



13階に戻って気弾を見せてもらった。

突然棍棒が粉砕された。

威力やべー、そして空を飛ぶ原田部長はバイソンと追いかけっこをしている。


今回も慣れのおかげで後半は問題なく倒せた。

最初の一撃以外は貰わなかった。

最初は焦ったが、着々と力が着いてきてるのがわかる。

バイソンを倒せたんだ、もう怖いものなんてないぞ!



「14階行ってもいいですか?」

「うん、いいよ。ただ一筋縄ではいかないよ?14階はね。」

ふっ、原田部長俺の事を甘く見すぎですよ?

どんなやつだろうと目ん玉抉ってやんよ!

これが俺の編み出した必勝法!目潰し!

バイソンよりやばい動物なんて…

黒渦で14階に。

…いたーーー!

びっくりして顎外れそうになっちゃったよ。

これ1人で倒せるの?ゾウさん。



「こ、これは、はは、」

上手く喋れない。

だってこれって、いくらなんでも大きすぎるって!

んーと、えーっと、5mくらい?大きすぎてよくわかんない。


牙が俺の棍棒より大きいし、鼻はそれ以上。

無理じゃん?

「これ倒せますかね?」

「がんばれ!」

うん、やるしかないね。

ん!目に届かないよー!

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