表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/82

在日米軍、日本一の農家さんになるかもしれない説

 

挿絵(By みてみん)

新年!明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します!

波乱と混沌に満ちた2020年も終わり、新たな年、2021年になりました!昨年は12月31日に年の終わりにも関らず東京で1332人の感染者が出るという衝撃のニュースが発表されました。いやー正直そろそろ東京1000人は予想してたけど1300人台は流石に予想してませんでしたね。東京は相変わらず人出も大幅に減ったわけではありませんし、それどころかマスクの着用率が下がるとかいう意味不明な現象も起こしてますので、今後も感染者は増えるでしょう。仕事はしょうがないにしても、この期に及んで遊び歩ってる人達はいい加減、目を覚ましてほしいですね。今年も恐らくコロナで引き続き大変だろうと思いますが、皆さん!コロナに負けずに頑張りましょう!ワクチンも続々と登場していますし地獄のトンネルは今まさに折り返し地点です!ワクチンの効かない変異したコロナでも登場しない限り……。


★在日米軍、日本一の農家さんになるかもしれない説→!?!?!?


いや、どういう事?????

いやいやいや、これ当然の反応だと思うんですよ。

在日米軍が日本一の農家さんになるとかいきなり言われたら。

私もそう思います。


でもこれ、私がコストコで買ってきたアップルパイとエッグタルトを食べてたら、ふと思ったんですよ。それで、日本地図を見て気づいたんですよ。もしかして、これ、かなりあり得る話なのでは!?って感じで。


それではどういう事なのか説明していきます。


皆さん、少しおさらいしておきましょう。

異世界転移後、日本は、食料自給率の低さが災いして食料が不足してかなり大変な事になる訳ですよ。

さらに輸入しようにも、輸入先を見つけなきゃならないし、輸入先を見つけたとしても検疫等の問題で、すぐに輸入も開始できる訳ではないし、輸入が始まっても必要量を確保できるかもわからない訳ですよ。


そうなると自ずと、自前でも作らないといけなくなる訳です。

自前で作るとなれば、日本政府はまず、日本国内から膨大な面積の農地を確保しなければなりません。

ですが、考えてもみてください。


簡単に農地を確保と書きましたが、これかなり大変です。

使用されていない農地の利用や国土の4分の1を占める国有地の一部を農地に転用する事等が行われると思いますが、国有地はその用途が縛られてる場合が多くあります。例えば水源の保全や防風林や土砂崩れ等の防止策等々。その為、おいそれと転用などとする事はできないので転用の際には転用前に土地の吟味(調査作業)をしっかりとして利用できる土地とできない土地に分類しなければなりません。


また、ここまでの大規模な国有地の農地への転用や使用されていない農地の利用には法改正も必要な場合もあると考えられる為、転移して1ヶ月や2ヶ月そこらの時間では全面的な開発を進める事は非常に困難でしょう。もちろん1、2ヶ月で農作業を始められる土地もあるかもしれませんが、異世界転移後に国が策定するであろう農業生産計画の全体規模で見た場合は計画の進捗率は非常に低いものになると思われます。ようは日本全国で国の策定した計画通りに農地を作れる様になるまでには、ある程度の時間がかかると予想されるのです。


ですが食料の増産計画は早くしなければなりません。


そこで注目される可能性があるのが、在日米軍基地、特に沖縄県の訓練施設の土地なのです。


在日米軍基地の土地は原則として日米両政府の合意があれば、日米安全保障条約の名の下、かなり自由にその利用用途の裁量が決められます。さらにそれは緊急事態の状況下であればなおさらでしょう。


つまりです。

在日米軍基地の土地を農地として利用しようとした場合、面倒な法改正が殆ど必要ではなく、国有地を農地にするよりも早く迅速な開発が可能なのです。


恐らくですが、国有地を農地に転用したり使用されていない農地を活用する場合のプロセスは間に法改正という国会を挟むプロセスが必要な為、計画の本格的始動には最悪の場合は半年近くから半年以上の時間がかかる可能性があります。

ですが在日米軍基地の土地を利用する場合は、日米両者が合意して本気でやろうと思えば1週間程度で農地化の計画が動き始められるのではないでしょうか。


では、どれくらい在日米軍基地内に農地ができる可能性があるのを考えていきます。


現時点での日本側の利点は、面倒な法改正が必要ない事プラスで迅速な開発が可能だからでしょう。

では、アメリカ側に何か利点があるのか?


あるんです。

まず、異世界転移が発覚したらアメリカは自分達が本国から切り離され孤立してしまった事を理解する筈です。そうなると、本国からの補給が受けられない状況では自分達だけで経済的に自立して生きていける方法を模索しなければなりません。

アメリカは異世界転移後も日本経済に大きな影響力を得るだろう大企業を複数有していたり、日本から支払われる思いやり予算によってかなりの収入を得る事ができますが、それでも経済的に苦しい状況には変わりありません。ようはさらなる収入源が必要なのです。


そして収入源確保の選択肢の一つとして農家をやるという選択肢があるのです。


沖縄県には広大な原生林を有した在日米軍の訓練場が存在します。

キャンプシュワブ、北部訓練場、キャンプハンセンです。この3つの訓練場の面積は合計すると8063ヘクタール。


この8063ヘクタールという面積は非常に膨大な面積です。

これを農地に転用し、作物を育てて販売した場合、その利益は相当な額に達します。


例えばですが、沖縄県全体の農地面積は2019年で3万7500ヘクタール。日本全体の各農家の平均農地面積は2.19ヘクタール。日本で一番各農家の土地が広い北海道でも平均27.1ヘクタールです。


沖縄県にある3つの訓練場を農地に転用するだけで、一つの組織が保有する農地の規模としては恐らく日本最大規模となります。これが私が日本一の農家になるかもしれないと言った理由です。


本当に農地に転用された場合、ここで育てられる作物は、沖縄という温暖な気候を考えれば、サトウキビ等の熱帯系の作物が栽培される可能性が高いと思います。

例えばですが、サトウキビをこの広大な農地で栽培したとしましょう。日本の砂糖の食料自給率は2019年時点で34%。これはつまり異世界転移後、砂糖を使ったお菓子等が手に入りにくくなったり価格が上昇すると予想がつく訳です。では日本において砂糖の原料が何処で作られているのかと言えば、沖縄や九州です。


それを踏まえた上で先程、上げた農地面積を思い出してください。

沖縄県の農地面積が3万7500ヘクタール。在日米軍3施設の面積が8063ヘクタール。

この割合を考えれば、在日米軍がサトウキビを栽培しその栽培が軌道に乗った場合、日本の砂糖の自給率は恐らくですが40%から50%位を達成できるかもしれません。


沖縄や九州……で……え?違う!?違うんですか!?

そう違うんです。私も調べてて驚いたんですが実は砂糖の最大産地は沖縄や九州ではなくて北海道、千葉、愛知だったんです実は……サトウキビ以外にもテンサイというまさかの別名砂糖大根から砂糖が作られているなんて初めて知りました……。


という事ですいません。恐らく上記の砂糖の自給率40%から50%の達成は恐らく無理です。サトウキビという1品種に限れば在日米軍の敷地だけでも砂糖の自給率が上がるかもしれませんが、砂糖全般で見た場合はそうはならない可能性が非常に高くなりました。


とはいえ、サトウキビという品種が育つ環境としては依然として国内では数少ない産地かつ広い土地ですので、これだけの土地を法律に縛られる事なく活用できる点の重要性は依然として残るでしょう。サトウキビを育てても流石に40%から50%は無理かもしれませんが、一定の砂糖の自給率は向上には役立つと思われます。また、沖縄は熱帯気候で育つ作物が採れる日本国内において数少ない土地(他は九州)である為、熱帯気候でしか採れない作物を育てる事も可能です。日本国内における熱帯気候で育つ作物の栽培可能な面積の少なさを考えれば、在日米軍の土地がどれだけの可能性を秘めているかは分かるでしょう。


さらに商売目線で考えた場合、栽培が軌道に乗れば、莫大な利益となる可能性があります。ただでさえ食料自給率が低いので、市場価格が上がっている事は容易に予想がつきますし、それに市場に流通している品も少ないので売れば売るだけ売れるでしょう。また、他国との貿易が始まって外国産の安い砂糖が大量に流入してくる様な事態が例え発生したとしても、異世界転移を経験した日本政府は再び転移が発生する可能性等を考慮して国内の農業を過保護レベルで保護すると思われますので異世界の国との価格競争が発生した場合でも生き残れる可能性が非常に高いです。


さらに、温暖な地域の為、カカオ豆等の大半を輸入に頼っていた作物も生産して販売したとしたら、その希少価値からその作物は非常に高い収益を得られるでしょう。


それにです。

訓練施設の農地転用は経済効果や食料自給率以外にもアメリカや日本にとって非常に大きな利点があります。


それは外国人観光客難民を減らす事です。

アメリカの日本における人口の内訳は観光客が14万、在留者が5万8484人、軍が10万4000人で合計30万2484人です。


この内、観光客14万人は職の無い難民です。アメリカは14万人もの人々を救済しなければなりません。また、この14万人の存在はアメリカよりも日本政府の方が頭に抱える頭痛の種であり、厳密にはこの14万人を含めた各国合計の230万人もの外国人観光客難民が頭痛の種です。


日本政府は異世界転移と同時に必然的にこれらの外国人観光客難民の人々の生活を全面的に支援しなけれればならない義務を負うのです。そしてそれは幾らアメリカが日本国内に在日米軍基地を持っているといっても同じで、日本政府は14万人の難民となったアメリカ人の生活支援もしなければならないのです。

この14万人は恐らく在日米軍基地内で生活する住居が整えられるとは思いますが、如何せん仕事がありませんので日本政府が支援の全てを提供する事になります。これには莫大な予算が必要です。


日本政府は異世界転移後、この230万人もの外国人観光客難民を少しでも減らす為の政策を次々と打ち出すと考えられます。そしてそれは恐らく、外国人観光客難民達の経済的自立をメインとしたものとなると思われます。

日本政府としてはこれらの人々には、言葉を選ばないで言えば、さっさと職について社会復帰してほしいのです。ですが、異世界転移で国内経済が壊滅した状況下ではこれらの人々は働きたくても働き場所がありませんので、日本政府に突きつけられた経済的足かせとなってしまいます。


ですが、アメリカは他国の難民の立場とは違い在日米軍基地を有している事からその土地を農地に転用すれば、自前で非常に多くの雇用を生み出す事が可能なのです。つまりは、この農地転用が上手くいけば14万人のアメリカ人の殆どが働ける様になるかもしれません。そして14万人のアメリカ人が働ける様になり、経済的に自立できれば、日本政府の支援対象の230万人の膨大な数の外国人難民を216万人へと減らせるのです。


つまりですが、これまでの話を総合すれば、在日米軍の訓練場を農地に転用する場合、それは日本にとってもアメリカにとってもWinWinの関係なのです。


日本からすれば、外国人観光客難民を減らせますし、法改正の必要無くすぐに農地開発事業が可能。さらに沖縄という温暖な気候を考えれば熱帯系の作物を育てる上では日本国内において他に例を見ない程、最大規模を誇る農地面積を確保できて砂糖等の食料自給率の大幅な向上が見込める。というか、国内で砂糖が作れる温暖な気候の土地がどれだけあるか考えたら、日本政府としては頭下げてでもやってもらいたい説まである。


一方でアメリカからすれば、14万人の無職となった自国民を経済的に自立させる事ができる可能性がありますし、在日米軍の収入源の確保にもなり、さらには日本の食料自給率の低さを考えれば栽培が軌道に乗れば、莫大な利益を生む可能性がある。しかも農地面積では恐らく日本国内最大のハイパー農家であり、上手くいけば僅か数年で国内最大手の農業生産事業者にもなれる可能性がある。さらに日本国内では熱帯系の作物を作れる土地は限られているので(例えばドラゴンフルーツだとかパイナップルの苗を京都府京都市や群馬県前橋市に持っていって畑作っても育てるの難しいでしょ?)、それを考えると日本国内の農家が作る熱帯系作物同士の市場バトルでは気候の立地上でも土地面積上でも圧倒的有利。


とまぁこんな感じです。

ここまで見てきて、私は在日米軍が異世界転移後に農家を始める可能性はかなりの確率であるのではないかと思います。


そして、本当にこのシナリオが実現した場合、私たちが買うお砂糖の袋や南国フルーツのパッケージには「この商品は私たち在日米軍が心を込めて作りました」という文言が書かれているかもしれませんね。

 

で、このシナリオでちょっと話がずれちゃうかもしれないんですけど。

このシナリオが実現した場合、沖縄県に文字通り沢山のアメリカ人が住む事になる訳ですよ。もしかしたら国内に30万人強居るアメリカ人の3分の1以上のアメリカ人が。


そうなると、異世界転移後のアメリカの首都は沖縄県内の在日米軍敷地内に設置される可能性が非常に高いのではないでしょうか。これだけの規模の人々が住む場合に建設される街の規模は、県庁所在地級都市のレベルに匹敵すると予想されます。

 

そしてそれは当然の事ながら既存の在日米軍敷地内に存在する如何なる居住地よりも巨大な物となります。それを考えると首都機能がこの新たに建設される街に移される可能性はかなり高いのではないでしょうか。もしかしたら新たに建設される街の名前にはニューワシントンDCとかそんな感じの名前が付けられるかもしれませんね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ