安全保障面・狂乱編・外国軍
【※本項目はロシアによるウクライナ侵攻前の内容です!北方領土に関する項目は最新の情報ではない事に留意してください!ウクライナ侵攻の情報を踏まえた内容はいずれ投稿します!】
★安全保障面パート2!狂乱編・外国軍編→( º﹃º )ヴァァァアアアアアアアアアアア……
日本が異世界へと転移する場合、転移範囲にとある特定の地域が含まれるか含まれないかで、転移後の日本はまたもや頭痛の種を抱えこむ事になります。
ではその特定の地域とは何か。
それは現在進行形で続いている領土問題が発生している係争地域です。
具体的には北方領土、竹島、尖閣諸島です。
これらの地域が日本と一緒に異世界へと転移する場合、ほぼ100%確実に日本と一緒に外国軍もまた異世界へと転移する事になります(※ここでは在日米軍以外を解説します)。
日本異世界転移小説を読んでいると、これらの地域が転移に巻き込まれないパターンも存在しますが、今回はこれらの係争地も異世界転移に巻き込まれた事とし、その場合の日本が抱えこんでしまう頭痛の種について考えてみたいと思います。
この話題を考える上で、今回も適応して考えるのは領海が転移範囲の場合と排他的経済水域が転移の場合です。これらの点から解説していきます。
それではまず最初に解説するのは……デデデデデデデ……デン!!
竹島です!!
竹島は皆さん、知っての通り韓国によって完全に違法に不法占拠されている日本の領土です。李承晩ラインなんていう珍妙不可思議摩訶不思議な妄想ラインを一方的に引いて、武力で制圧し、明らかに建築基準法違反の建物を建てまくって、何の許可も得ていないのに韓国の行政機関が入り込んでいます。
では、異世界転移した場合、どうなるのでしょうか?見てみましょう。
まず、領海が転移範囲である場合。
竹島には韓国の慶尚北道地方警察庁に属する武装した警察官が40名常駐しています。ただし、警察官といっても事実上の国境警備隊の役目を果たしており、軍と同様の装備を有しています。
また、竹島は日本との係争地である為、日本を警戒する為に日本にける海上保安庁的な組織である海上警察や韓国海軍の艦船数隻が領海と排他的経済水域内を巡回しています。
その為、領海が転移範囲である場合、竹島に常駐する部隊は確実に転移にまきこまれ、海上警察と韓国海軍の艦船は運悪く領海内に居た場合は転移に巻き込まれるでしょう。
日本にとっては運がよければ、転移のタイミング次第でこれらの韓国艦船が巻き込まれないという場合もあるでしょう。
日本政府としてはそっちの方が良いね。
韓国はマジで世界で一番、日本と仲の悪い国だからね。この調子で行くと永遠に分かり合えない国に互いになるんじゃない?ってレベルで。その国の武装集団なんて政府としてはできるだけ抱えこみたくない訳ですよ。
え?不法占拠しているとはいえ、竹島は韓国が領有権主張してるし実効支配もしてるんだから、日本が抱えこむっていう表現はおかしい?いや、あのね……竹島ってあそこ、竹島単体で人が住める環境じゃないんですよ。実質ただの岩山なんで。
てことは、異世界へと転移したら、竹島にいる韓国人が生き残る為には、彼らからしたら苦渋の決断になるかもですけど、日本に助けを求めるしかなくなる訳ですよ。
食料にしても、居住環境にしても、インフラにしても。転移当初は意地を張ってもしかしたら1週間2週間は自分達で何とかしようとするかもしれませんけどね。
多分、日本本土での受け入れっていう方針になるんじゃないですかね。だからきっと、竹島は日本に正式、非正式問わず、返還されますよきっと。
韓国からしたら竹島に臨時政府とか作りたいかも知れないですけど、人が住めない島に臨時政府なんて論外ですからね。
でも、竹島が返ってくるその代わりに、日本政府は竹島やその周辺の転移に巻き込まれた韓国部隊や韓国行政の面倒をみなければ、ならなくなる訳です。
つまり、竹島に関しては日本政府からしたら転移に巻き込まれる韓国側の組織や規模ができるだけ少ない方が良いわけですよ。
だけど、転移の範囲が排他的経済水域であった場合は、ほぼ確実に韓国の海上警察と韓国海軍の艦船も数隻が巻き込まれるでしょう。
韓国からしたら、自国の軍隊が転移に巻き込まれれば転移後の行動の幅が広がって良いかもしれませんがね。
では、では、次!!
お次の話題はぁ~……デデデデデデデ……デン!!
尖閣諸島です!!
尖閣諸島は知っての通り、日本が保有する固有の領土ですが、地下資源があると分かった途端に今まで何も言ってこなかったくせに中国にいちゃもんを付けられて領土問題が発生している地域です。もちろん、日本としては聞く耳持たん対応ですが。
さてさて、尖閣諸島は他の係争地とは違って実効支配は日本が死守しています。
尖閣諸島は無人島で、度々向こうの活動家らが上陸してきますが、その度に海上保安庁によって強制排除されています。ですので、上記の竹島やこの後でやるもうひとつの係争地とは事情が全然違います。
ですが、外国勢力が転移に巻き込まれる可能性が非常に高い地域でもあります。
ではその外国勢力とは一体何処の誰なのか……え?もったえぶらなくて良い?
はい、すいませんでした。中国です。中国さんです。
海上保安庁が毎日発表している尖閣諸島周辺海域における中国公船等の動向と我が国の対処という資料によると、中国は尖閣諸島周辺海域に対して現状、ほぼ毎日の様にクルージング(ちょっかい)しにやってきています。
中国における海上保安庁的な存在である中国海警局に属する哨戒艦や中国海軍の艦船がこれに関わっています。
基本的に、艦船の編成としては概ね、少ない時で2隻、通常は4隻、多い時で8隻という感じです。
行動としては通常、一ヶ月間の間に最も多いのは4隻編成での嫌がらせですが、月に1度か2度のペースで8隻という編成でやってきます。
この事から転移する時間帯にもよるとは思いますが、運が悪ければ、これらの艦船も転移に一緒に巻き込まれてついてくる事になるでしょう(※2020年現在、中国は大型艦艇を派遣する事で長時間の活動を可能とし1日の大半を尖閣諸島周辺海域(排他的経済水域or領海)で活動しています。転移する時間帯によると書きましたが、この活動頻度が今後も続く場合、運とか関係なく普通に転移に巻き込まれる可能性が高くなります)。
領海が転移範囲である場合は、いかに中国艦船といえども、領海侵犯をするのは月に1度か2度という感じのペースなので、転移時期に日中関係が悪くて毎日領海侵犯をしてくる様な状況でもない限り、これらのちょっかいを出してくる艦船が巻き込まれる可能性は低いでしょう。もちろん巻き込まれる可能性がゼロという訳ではなく、マジで転移のタイミングが悪ければ巻き込まれますが。
一方で排他的経済水域が転移範囲である場合は、転移範囲が領海である場合の中国艦船がまきこまれる可能性を大きく超える確率で中国艦船が転移に巻き込まれる可能性が出てきます。
こう言ってはなんですが、中国は一応、領海侵犯を頻繁にしまくって日本との偶発的な衝突だけは回避したい様で、領海侵犯だけは回数を抑えて、排他的経済水域への侵入で現在は自重しています。
ですが、これは逆を言えば排他的経済水域内への侵入は日常茶飯事という事です。
もちろん、24時間ずっと留まっている訳ではないので、転移が発生する時間帯しだいでは、中国艦船は巻き込まれずにすむでしょう。しかし、転移発生の時間帯が悪ければ、これらの中国艦船は転移に巻き込まれるという事です。
それと、実はもうひとつ、中国を考える上で忘れてはならない事があります。
それは、大体、1ヶ月に1度か2度はある、中国の日本やアメリカに対する挑戦です。
中国の日本やアメリカに対する挑戦……それは、主に日本の排他的経済水域で行われる中国海軍による行為です。例えば、沖縄を含む諸島や九州周辺の海域の接続水域で、中国海軍の原子力潜水艦を航行させたり、駆逐艦やフリゲートを航行させたり、空母打撃群を航行させたりなど。
これらの行動は主に日本の対応能力を調べたりアメリカ軍の対応能力を調べる為に行われています。
頻度は尖閣諸島クルージングと比べれば明らかに数は多くは無いものの、1年の間に頻繁と言える頻度でこれらは行われています。
その為、これもやはり、転移の発生時期と時間帯次第では巻き込まれる可能性があるでしょう。
空母打撃群ないし、原子力潜水艦の1隻でも転移に巻き込まれたら中国としては大歓喜でしょう。
では、中国の話題はここまでです。
次に行きましょう……さて、次の話題は……ん?この音楽は……?
テーテレテーテレ♪テレテレテーテテ♪テーテテテーテーテーテーテー♪
テーテテーテテテーテテテーテテテーテテテーテーテーテーテー♪(入場行進曲コロブチカ)
Ураааааааааааааааааааааааааааааааа!!!!
はい、ロシアです。
北方領土です。(デデドン!!)
皆さん!心の準備は出来ましたか?
真打登場ですよ!真打!
ラスボスですよ!ラスボス!正直言って、中国も韓国もロシアさんからすれば、可愛いもんですよ……。
では、ここから先はテトリスのテーマか、もしくは、ホラーBGMでもユーチューブで流しながらご覧下さい……。
正直、ロシア軍に関しては書く事が色々とありすぎるんで、まずは確実に転移に巻き込まれるロシア陸軍とロシア空軍について記述します。
正直言って、ロシアは転移後、日本、アメリカに次ぐ第三の国内最大の軍事勢力となります。
これは確定事項です。
しかも、韓国や中国とは違って北方領土には生活インフラも軍事施設も重工業インフラ以外のほぼすべてが備えられています。
その為、韓国の様に自給自足が不可能になって、日本に頼るという展開の予想は成り立ちません。中国も転移に巻き込まれた場合は、日本の港を借りたり、援助をしてもらわなければならなくなりますが、ロシアは違います。
ぶっちゃけ、生活するだけなら、自給自足可能な環境が整えられています。立場としては在日米軍が近いでしょう。違う点があるとすれば、その場所が領土問題を抱えていているかいないかですかね。
それでは、そんな恵まれた環境に居る北方領土のロシア軍は一体、どんな勢力なのか詳しく見てみましょう。
北方領土には東部軍管区第68軍団に属する第18機関銃・砲兵師団と少数の空軍部隊(航空宇宙軍)と、国境警備隊が配備されています。
第18機関銃・砲兵師団の兵員数は平時3500人(国境警備隊と空軍については不明)。
保有している主な装備は2017年時点の資料を基にするとBM-21多連装ロケット砲×18、BM-30×配備数不明、152 mm自走砲2S5及び152 mm砲「Hyacinth-B」×36、9K37M1 Buk-M1-12×配備数不明、9K35 Arrow×10、ZSU-23-4×12、122 mm榴弾砲D-30-18×18、100 mmフィールドガンBS×12、82 mm迫撃砲2B14「トレイ」×18、ZU-23-2-8×8、BM 9A331MU×8、T-80BV×94、T-72B×9、BMP-2×配備数不明、MT-LB×配備数不明となります。また、これらとは別に、2017年以降に配備した事が分かっているのが、ロシアが開発した最新鋭の地対艦ミサイル「バル」と超音速地対艦ミサイル「バスチオン」、地対空迎撃ミサイル「S300V4」、それにシリア内戦で大活躍した無人偵察機オルラン10です。この内、バスチオンは最大射程が300kmで北海道東部全域をカバーし、S300V4も最大射程が400kmでこれも北海道東部全域をカバーしています。なお、これらの最新鋭装備に関しては正確な配備数等は不明です。
空軍に関しては少なくともSu-35が4機、Su-25が2機、Mi-17×8機、Mi-24×2機が配備されていると推測されています。推測されていますというのは、ロシア軍は北方領土に駐留する空軍部隊の情報を公表していないのです。その為、これらは衛星写真による推測となっています。あと、これはあくまで真偽不明の情報なのですが、私が見ているロシアのミリタリー掲示板で北方領土に空中発射弾道ミサイル「キンジャール」が配備されているという謎の情報が書き込まれていました(誰か真偽を調べてくれたら嬉しいな☆彡キラッ)。
また、国境警備隊は陸上部隊以外にも巡視艇や巡視船を保有し北方領土の周辺海域を警戒しています。
とりあえず、国境警備隊の巡視艇や巡視船は転移範囲しだいで巻き込まれるか巻き込まれないかの船がでてきそうですが、それ以外のロシア陸軍、ロシア航空宇宙軍、国境警備隊は転移範囲が領海、排他的経済水域に関係なく転移に巻き込まれます。
正直言ってこれだけでも、もう強力な戦闘集団です。
防衛任務なら充分すぎる装備でしょう。
ですが、これから説明する転移範囲がどちらかによってロシアの戦力は大きく変わります。
それは領海か排他的経済水域か、です。
まずは領海からいきますが、領海が転移範囲の場合、ロシア側の戦力は前述したまま、ほぼ変わりない可能性が高いです。もちろん、転移時期が運悪くロシアが軍事演習をしてたりロシア海軍の軍艦が寄港とかしてたら、ロシアの戦力は跳ね上がってしまいますが、平時ならば、ほぼ高い確率で上記の規模となるでしょう。
しかし、問題は排他的経済水域が転移範囲だった時です。
この場合のロシア側の戦力は下手をすれば、日本を滅ぼせるだけの戦力を得る事ができるかもしれません。
一体どういう事なのか。
それを語るにはまず、ロシアにとっての北方領土を含めた千島列島(クリル諸島)の内側、オホーツク海がもっている軍事戦略上の意義について語らなければなりません。
ロシアにとってオホーツク海は軍事戦略上最重要の海域です。
何故、最重要なのか。それは核抑止力に関係します。
オホーツク海はその出入り口を事実上すべてロシアが押さえている状態です。
その為、オホーツク海はロシアの聖域となっており、アメリカも中国も含めて如何なる勢力も内側へは入り込めません。
これは原子力潜水艦を配備するには絶好の海域なのです。
核戦争が発生した場合、潜水艦は最も生存性が高いとされます。それは探知されにくい海の中に潜んでいるからです。
ですが、いくら生存性が高くても潜水艦も無敵ではありません、イージス艦等が最大の天敵です。日本海上や太平洋上でも潜水艦は運用できますし、運用も現に行っていますが、核抑止力を考えた場合、それでは発見されてしまう危険性があります。
核のボタンを押す前に撃沈されては意味がないのです。安全性を高めるにはどうしたら良いのか。ではその点を踏まえて、オホーツク海を見てみて下さい。
完璧な自然の要塞です。
太平洋とは千島列島が防壁になっていますし、日本海側もサハリンが防壁となっています。
つまりは、この内側に引きこもっていれば、ロシアの原子力潜水艦は完璧に敵の目から逃れる事ができるのです。
そして、見てください。
日本の排他的経済水域を。そのロシアが最重要の戦略的要所としているオホーツク海の一部に排他的経済水域は被っています。
お察しの良い人ならば、もう分かった方もおられるかもしれません。
そうです。転移範囲が排他的経済水域であった場合、ロシアの核を搭載した戦略原子力潜水艦ないし攻撃型原子力潜水艦が転移に巻き込まれるかもしれないのですよ!つまり!!
でも、こうも思うかもしれません。
排他的経済水域被ってるって言っても、全体の10%くらいだし平気なんじゃないと……。
では、次にこの数字を見てみましょう……。
22。
これ何の数字だか分かりますか……?これ、ロシア太平洋艦隊が保有している全潜水艦の数です。なお、原子力潜水艦の数は14隻です。この内、核を搭載した大陸間弾道ミサイルを搭載した戦略原子力潜水艦は4隻、核を搭載可能な魚雷及び巡航ミサイルを搭載した攻撃型原子力潜水艦は10隻(現在進行形で核弾頭を搭載しているかは不明。無いとは思いたいが、近年のロシアの核戦力強化の流れを見るに搭載弾頭を配備している可能性はあり)。なお、今年2020年度中に史上最大の新型原子力潜水艦ハバロフスクが生誕する模様。ちなみに、このハバロフスクはロシアが開発した新兵器、原子力推進核魚雷の搭載艦です。
ロシア海軍はちょっと前まで、予算不足と老朽化で稼働率が物凄く低いという問題を抱えていました。しかし、現在はプーチン政権になり、国防費が上げられ、稼働率は大幅に向上しました。特に潜水艦にいたっては、次々と新造艦を作ったり既存の潜水艦を近代化改修して配備しています。その為、現在のロシア海軍の勢いは最盛期と言って過言はないと思います。
もちろん、22隻がすべて可動している訳ではありません。
ローテーションを組んで様々な任務に取り掛かっています。
しかし、原子力潜水艦の任務は出港してから1ヶ月にも及ぶ任務です。
その間、原子力潜水艦は海を巡回するのです。
しかも、アメリカと違ってオホーツク以外の制海権を確保できないロシア海軍は様々な勢力が闊歩している日本海には出て行く事はあっても、たまにアメリカにちょっかいかけに行く時以外は殆どをオホーツク海で過してしているとされます。
これで、日本が転移する時にロシアの原子力潜水艦が転移に巻き込まれないなんて何処の口が言えますか。少なくとも私の口からはとても言えません。
もちろん、いつもそこに居る訳ではないかもしれませんが、オホーツク海である以上、そこはロシア原子力潜水艦艦隊の庭であり、活動場所であり、ロシアの原子力潜水艦が転移に巻き込まれる可能性は充分にあるでしょう。
それに幾ら排他的経済水域の被ってる範囲がオホーツク海の全体の10%位とはいえ、されど10%。結構広い海域です。
日本にとっては転移に巻き込まれた原子力潜水艦が1隻ならまだ運が良く2隻以上なら転移後ロシアとの関係を考える上でマジで頭を抱える事になるでしょう。
……いや、1隻でも転移に巻き込まれたら頭抱えるね。たぶん……。
では、ちょっとだけ、その転移に巻き込まれたら日本政府が発狂しかねないロシアさんが誇る原子力潜水艦を見てみましょう。
・ボレイ型原子力潜水艦
正式名称プロジェクト955戦略任務ミサイル潜水巡洋艦。かの有名な元世界最大の原子力潜水艦タイフーン級の後継原子力潜水艦として、2013年に1番艦が就役しました。戦略原子力潜水艦です。
全長は170m、全幅13.5m、乗員は107名。そして、武装は533mm魚雷発射管6門、SS-N-16ヴォドパート対潜ミサイル、そして、主兵装であるR-30ブラヴァー潜水艦発射弾道ミサイルを16基搭載しています。R-30ブラヴァー潜水艦発射弾道ミサイルは射程距離を約8000から10000kmを有し1基に付き、広島型原爆の10倍の威力を誇る核出力150ktの核弾頭を6発搭載しています。所謂MIRVタイプです。
2020年現在、ロシア太平洋艦隊には2番艦アレクサンドル・ネフスキー、3番艦ウラジーミル・モノマーフの2隻が配備されています。
・デルタⅢ型原子力潜水艦
正式名称プロジェクト667BDR型戦略任務ミサイル潜水巡洋艦。プロジェクト667型の派生戦略原子力潜水艦として1976年から1981年にかけてロシア国内で計14隻が配備されました。
全長は155m、全幅は11.7m、乗員は130名。そして武装は533mm魚雷発射管4門計18発搭載、406mm魚雷発射管2門。そして、主兵装であるR-29R潜水艦発射弾道ミサイルを16基搭載しています。R-29R潜水艦発射弾道ミサイルは射程距離を6500kmを有し1基に付き、核出力0.5Mt(500kt)を誇る核弾頭を3発搭載しています。
2020年現在、ロシア太平洋艦隊にはスヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツとリャザンの2隻が配備されています。
・オスカーⅡ型原子力潜水艦
正式名称SSGNプロジェクト949A。ソ連時代にアメリカ太平洋艦隊を沈める為に開発された巡航ミサイル原子力潜水艦です。
全長は154m、全幅は18.2m、乗員は107名。武装は655mm魚雷発射管2門8発搭載、533mm魚雷発射管4門16発搭載、そして主兵装は対艦ミサイルを24発搭載しているという潜水艦が保有する対水上打撃能力としては極めて異例の威力を誇っています。
しかも、近代化改修が行われており、搭載ミサイルは2020年現在のロシア側の資料で旧式P-700対艦ミサイルから、2020年までに実戦配備された巡航ミサイル「クラブ」極超音速対艦巡航ミサイル「ジルコン」中長距離対艦ミサイル「オニキス」に切り替えている模様です。
2020年現在、ロシア太平洋艦隊にはイルクーツク、チェリャビンスク、トヴェリ、オムスク、トムスクの5隻が配備されています。
・アクラⅡ型原子力潜水艦
正式名称プロジェクト971Shchuka-B潜水艦、ソ連時代に多目的大型原子力潜水艦として開発された原子力潜水艦です。
全長は110.3m、全幅は13.6m、乗員は73名。そして武装は533mm魚雷発射管4門、650mm魚雷発射管4門。魚雷や機雷の他、対潜ミサイルや巡航ミサイル「クラブ」を搭載しています。魚雷、機雷、ミサイルの全合計搭載数は45発。また携帯式防空ミサイルシステムを浮上時の防空システムとして18基を搭載しています。
2020年現在、ロシア太平洋艦隊にはマッコウクジラ、ブラック、マガダン、クズバス、サマラの5隻が配備されています。
まぁ、こんな感じですかね。
世界最大の新型原子力潜水艦に関しては手元にデーターがまだ無いので今回は割愛。
手に入ったら追記します。
ちなみに、稀に日本が異世界転移する小説で自衛隊で北方領土奪還!みたいな展開を作者は読んだ事ありますけど、はっきり言いますよ。無理です。不可能です。
いや、誤解しないでね?作者は北方領土に帰ってきてほしくないわけじゃないのよ?だけど、現実問題として無理ゲーなんだよね。明らかに。
だって思い出してください。ここまで日本はただでさえ、異世界転移だけでクレイジー過ぎるハードモード人生を送っている訳ですよ。
そんな状況下で北方領土奪還なんて夢のまた夢と言わざるをえません。
勝てないとは言いませんよ?むしろ、日本が本気出せば勝つ事はできるでしょう。
しかし、その勝利を得るまでの代償が高すぎます。
ロシアは北方領土に最新鋭の装備を配備させているのです。アメリカですら、警戒するそれらの装備に戦闘を挑めばどうなるかは想像できるでしょう。
また、まれに勘違いしている方もおられますが、ロシアの兵器が外見上古いと言う理由で最新の兵器の前では役に立たないという考えは完全に間違いです。ロシアはシリア内戦中にハードではなくソフト面を最新の設備にする事でこれらの古い兵器の機能向上を図りました。その結果、シリア内戦中、トルコやイスラエルの戦闘機、爆撃機、ヘリコプター、またはミサイルを1960年代やそれ以降に開発された古い規格のミサイル兵器で撃墜に成功しているのです。中には事実であれば驚愕の事実である、S-200地対空ミサイルが、イスラエル空軍のF35戦闘機に命中し撃墜には至らなかったものの緊急着陸を必要とするダメージを与えたという報道もあります。
もちろん最新鋭のミサイルに比べれば迎撃精度は落ちるでしょうが、これらのシリア内戦での実戦での成果は無視できません。
実戦経験の無い自衛隊が実戦経験の豊富なロシア軍と、ただでさえ、転移で問題山済みの中、正面衝突するなど、狂気の沙汰です。間違いなく少なくない犠牲者が出てしまうでしょう。
作者としては絶対に軍事衝突はお勧めしません。それどころか、もしも核兵器を搭載した原子力潜水艦が転移に巻き込まれていれば、一環の終わりです。ただでさえ、本土から分断され排水の陣となっているロシアと数的に有利な自衛隊が衝突すれば、ロシアはためらい無く日本の主要都市に向けて核攻撃を行うでしょう……さらに北方領土を奪還してきた自衛隊に対しての核攻撃もあり得る。そうなれば、北方領土奪還で得る勝利など、何の意味もありません。
むしろ、転移後は日本はこれらのロシア軍部隊を有効活用する気持ちでやっていった方が良いと思います。敵として考えれば最悪かもしれませんが、逆に味方として考えれば、在日米軍並みに頼りになる存在なのです。わりとマジで日露安全保障条約みたいな同盟関係を構築した方が日本のためだと思います。
まぁ……実はそもそも、日本が異世界転移した初手で日本が何もしてなくても滅ぶという最悪のシナリオがあるにはあるんですけどね……排他的経済水域が転移範囲の場合……。
簡単に説明しよう!
ロシアの原子力潜水艦の任務は核抑止力な訳ですよ。
でね?もしも、異世界転移に巻き込まれたとします。
はい、ここでクイズです!あなたは原子力潜水艦の艦長です!あなたの任務は偉大なる祖国ロシアを攻撃してくる不埒ものを浄化の炎で成敗する事!
でも、これまでは何事もなく、そしてその日もまた、いつも通り、平和に海底に潜んでいつも通りの巡回ルートを通っていました。
今回も何事もなく任務は終わるだろう……あなたはそう思っていました。ですが、そんな時です!突然、ロシア本国との全通信が遮断されました!
司令部とも連絡が付きません!
さて、あなたはどうする!?
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………………
……。
A「ターゲットが日本じゃない事を祈ります……」
B「ターゲットが日本じゃなくてアメリカでも、ここ異世界だから、何の関係もない異世界人の方が発狂ものなんだよなぁ……」
C「みんなも核兵器の運用には気をつけようね!」
C「あっそうだ。最後に言い忘れたんだけど、排他的経済水域が転移範囲の場合、ほぼ毎日、日本の偵察しにやってきてるロシア軍と中国軍の航空機も転移に巻き込まれる可能性があるからよろしくね」
A、B「「もう、ついてくんなし!!」」
…………なんか、きりが良いから本当はここでもうこの項目は終わりにしたいんだけど、ほんとの本当に最後にこれだけ。
可能性は上記の国々よりは断然低いんですけど、これ以外にも、日本の友好国であるイギリス、フランス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、インド、インドネシアなどの国々の部隊も転移の時期次第で巻き込まれる可能性があります。日本とこれらの国々は普段、親善交流事業で、たまに、これらの国々の部隊が日本にやってきてくれている時があります。
イギリス陸軍にいたっては日英安全保障協力の一環で戦後初めて日本国内でアメリカ以外の軍が自衛隊との共同演習も行いました。
また、特に、2018年から多国籍プロジェクトとして北朝鮮の瀬取りを監視する為にオペレーションNEONという作戦も実施されており、沖縄にカナダ軍、オーストラリア軍、ニュージーランド軍の哨戒機がやってきて拠点にした事もありましたし、前者の3カ国軍に加えてイギリス、フランスの海軍艦艇が定期的に日本に派遣されて来たりします。ただ、今年、2020年現在は、このプロジェクトがどうなっているかは不明ですが……恐らくコロナが酷いから可動して無いんじゃないですかね。たぶん(今年分の情報が無いっす……)。
……っと思っていたのですが、2020年10月4日、ようやくオペレーションNEONについて最新情報が入りました。どうやら、カナダ軍とオーストラリア軍機が沖縄等の在日米軍基地を利用して作戦を継続している模様です。
この様に、日本国内に海外の派遣部隊が来る機会もある為、転移時期次第ではありすが、これらの部隊が転移に巻き込まれる可能性もあります。
では、今度こそ本当に…………以上!!
おしまい!!
チャンチャン!(効果音)
長かったッ!!




