検疫面
★現在かなりホットな話題、検疫面→・・・・・・。
異世界に転移した場合、日本が最も気をつけなければならないのは、魔法やモンスターではなく、未知のウイルスや細菌の存在である。日本が異世界に転移した場合、日本政府は自衛隊を周辺に派遣して未知の陸地を発見したら調査をしようとするだろう。しかし、この際の調査には細心の注意をはらう必要がある。この未知の陸地に最初に足を踏む人物は確実に全身を防護服に包んだ人物のはずだ。
よくいきなり現地人と無防備でファーストコンタクトを取るパターンがあるが、絶対にやってはいけない行為だ。お互いにとって危険である。歴史で見るとスペイン人が南米で病気をばら撒いて先住民の文明を崩壊に陥れている。もしも、無防備でファーストコンタクトをしてしまった場合、日本帰国後に問答無用で国立感染症研究所だとかに関係者全員が強制隔離させられるでしょう。
恐らくこうなるであろう未知の陸地の調査手順(※未開の地であった場合)。
まず、航空機での偵察。次に医療設備の整った船で陸地に接近。そこからボートやらヘリやらで上陸。この際、上陸する人々は全員が化学防護服着用。土壌やら植物のサンプルを採取して船に戻る。サンプルは日本に輸送して国内の研究機関で調査。この研究機関での調査と平行して、滅菌室を備えた仮設基地を現地に建設。やっぱり防護服を着用して学術的な調査や陸地の調査を進める事になる。
恐らくこうなるであろう未知の陸地の調査手順(※文明がある地域の場合)
まずは、もう頑張ってコミュニケーションをとる努力をするしかない。……全身に化学防護服を着用した状態で。第一印象としては最悪だね。言語やらの問題はあるだろうけど、まぁなんとかその問題はクリアしたとして、その後は、その国の人たちに、サンプルを取る許可であったり、可能ならば仮設基地を建設する許可だとかを取って調査を進めなきゃならない。
ただし、上記2つに関して、本来ならきっと、1年とか2年とか学術的には時間をかけなきゃいけないんだと思うけど、残念ながら日本にはそんな時間は無いので、2ヶ月から3ヶ月間のあくまで簡易的な調査となる。この簡易調査で上陸してウイルスや病気の危険が見られなければ、ここからが本格的な日本の対外進出ターンとなる。恐らく外交官だとかは、装備が全身化学防護服から、マスク、ゴーグル、ゴム手袋になる(印象が大切だから)。ただし、自衛隊員や学者は全身化学防護服のまま。外交官は基地だったり拠点に戻ってきても自衛隊員や学者等からは別の部屋とか建物で隔離。
ただし!あくまでもここまで全てが簡易的な調査の為、日本から出て未知の土地に行っていた人達が日本に帰った場合、全員、検疫の為に最低1ヶ月、場合によってはもっと隔離される。
次に日本にお客様が来日された場合。
転移して異世界国家と外交をするに従って日本にその国のお客様を招待する様な事もあるでしょう。そういう場合は、日本に未知の病気とかを持ち込ませない為に、お客様には何かの病気を発症していないか確かめる為に、ホテル等で、1ヶ月は隔離検疫をしてから入国させたり、もしくは、やむを得ない場合は化学防護服を着てもらう等の対応があるかも。中世ヨーロッパの時代でも病気が流行したりした時は1ヶ月間、隔離してたって話がある位だから相手も理解はしてくれる筈。
ただ……ここまで書いた処置って、欧州や欧米の先進国がやりそうな対策なんだけど……。
いや、あのね。私、日本も、ちょっと前まではこれくらい日本でも絶対やるでしょって普通に思ってたんですよ。こういう対策。信用してたんですよね。だけど、今回のコロナ騒ぎで、クルーズ船の日本の対応見てるとねぇ……完全に対応が後進国ですやん!?!?
なので、ここまでの対応は日本政府の対応が100点満点であった場合の対応です。空っぽで何も考えずに、何の対策をしない場合もあるかもしれませんのでその点は留意ヽ(×_×)ノ
と言うか、この話は異世界転移関係ないんだけど、今回のコロナ騒ぎ(クルーズ船)で、日本政府全体を叩く報道であったり声がSNSだとかで出てるけど、私は日本政府の全てが悪いとは言いません。
だってクルーズ船がこんな事になったのはこれが世界で初事例な訳ですし、しかも国籍はイギリスで運行会社はアメリカ。混乱して当然で、対応が後手後手になってしまうのも致し方ないと思います。
全員検査すべきだったとか、民間の検査会社を活用すれば全員検査できただとか、そんな話は結果論だと思います。事態が発生した時はすぐに手元にあるカードを切るしかないのです。
ただし、クルーズ船内での対応に関して言えば厚生労働省の対応は決して褒められた物ではありません。
今回、クルーズ船の状況をYoutubeで内部告発した医者が出てきましたが、その医者曰く、2時間で船から追い出されたそうです。なんで追い出されたかって話なんだけど、これテレビのインタビューで語っててその内容によると、その先生がクルーズ船の状況改善の為の意見を出したら現場の担当者が、それに対して要約すれば「日本では協調と調和が大切にされる。我々は頑張っている。和を乱すなら出て行け」って事で追い出されたらしいんですよ。
意見を出したら追い出されたんですよ。あと話によると、現場は疲労困憊で、ヒステリックな雰囲気になっていて、それで余計に意見を聞き入れる雰囲気では無いそうです。
私これ、最大の原因は日本のマニュアル主義にあると思うんです。日本人はマニュアルに無い事は出来ないんですよ。柔軟な対応ってものが出来ない。
ようは、クルーズ船の検疫のマニュアルが無い!どうしよう!って時点で頭が混乱してるんだけど、だけど、通常の検疫の組織図とかその他のそういうマニュアルはあるんですよ。だからどうしてもそっちに頼っちゃって組織だけが頭でっかちになっちゃってる。
組織図には従うから組織図から外れた人であったり、どんなに優秀な専門家でも立場が弱ければその意見は採用されもしないし、聞きもしない。
一方で、現場の指示をしている人も自分のやってる事の方が正しいと思ってるからやっている。本当ならば、互いの意見を出し合って有功な手段をコミュニケーションで導き出さなければいけないのに、マニュアル主義な上に、働きすぎてヒステリックになってるから、まともなコミュニケーションにすらならない。それが現状なんじゃないかと思います。
ただ、いずれにせよ、今回の厚生労働省の対応によって日本は欧州先進国から日本の検疫体制は後進国レベルだとの烙印を押されてしまったはずです。この烙印を取り消してもらうには、並々ならぬ努力と組織改革が必要になるでしょう。
厚生労働省は今回の一件を悔い改めなければなりません。
正直言うと私は、厚生労働省は一度解体した方が良いと思います。仕事しすぎです。検疫もそうですが、各専門の部門ごとに省庁として分離独立させ権限を与えて専門の機関を作った方が良いと思います。
はい、脱線終了。




