好きな漫画を聞かれて『ワンピース』と答える理由
「ワンピース」という作品がある。これは現在も週刊少年ジャンプにて連載中の漫画作品だ。
コミックスは世界中でヒットし、アニメに映画にゲームと様々なメディアで展開され、日本のマンガ好きならばその名前を聞いたことは有るだろう。
なろうの読者作者の皆様方にも程度の差こそあれファンも多いのではないだろうか。
しかし、『好きな漫画』という話になった場合に『ワンピース』と答えるのは(人によって)若干はばかられる人もいることだろう。
「なぜためらう必要が? 比較的人を選ぶものでもないのに」次のような会話を想像して欲しい。
「私漫画読むの好きなんだ~」
「へぇ! 一番好きなのは何?」
「ワンピース!」
……という会話を思い浮かべて頂きたい。
そう、ワンピースはあまりにも人気すぎるのだ。したがってそれほどまでに漫画に熱中しているオタクでなくても、ワンピースなら知っているというケースは大いにある。そのため好きな漫画を聞かれてワンピースを挙げてしまうのは「この人はそこまで漫画に詳しい、またはどっぷりつかってるわけではないのかな?」と思われてしまう可能性が高いというわけだ。
おまけにワンピースは知っている人が多いが、歴史が長いため人によって詳しさが異なる。
そのために「どんな漫画なの? 教えて!」と会話が広がりにくく、深く話ができるとも限らないわけだ。
もちろんこれは私の妄想に過ぎない。実際こんな風になるかはわからないし、そもそも人とあまり話さない人間が勝手に考えすぎているというのは否定できない。あくまで一個人の妄想として考えてもらいたい。
しかし、だ。それでも私は自分が一番好きな作品は『ワンピース』であるという気持ちに嘘はつけない。
サブカル方面い詳しい方々からしたら漫画にわか(笑)と思われる危険性を孕んでいてもだ。
次に言い訳がましく私が感じるワンピースの魅力について語らせて頂こう。日記のようなエッセイなので暇でない方はブラウザバックを推奨する。時間に余裕がある方は少々夜中の戯言に付き合っていただきたい。
〇キャラクター
漫画、また小説の一番の魅力とは何だろうか。答えが人によって違うのは間違いない。ストーリー・世界観・画力(文章力)・更新頻度etc…
私の場合それは『キャラクター』だ。
話の核となる主人公は勿論のこと、美しい又は可愛いヒロイン、憎いのに惹かれる悪役に三枚目等様々な役職が物語には必要になってくる。ストーリーという土台も大変重要であるが、そこにどういったキャラクターが乗るかというのが私にとって重要なのだ。
ワンピースの場合、とにかくキャラが多い。その正確な数は私も知らないが、2017年に行われた人気投票での対象キャラが600体と言えばどれだけいるかが大体予想できるだろう。
ワンピースはこの膨大な数のキャラクターが複雑なストーリーで干渉し合い、一つの大きな物語を形作っているのだ。
私が特に主張したいのが、主役になれるレベルのキャラが大勢いるということだ。
作品の密度というのはストーリーだけでなくキャラでも左右される。主人公は勿論のこと、その仲間や敵、ライバルからモブが中身のないハリボテでは魅力的になるのは有り得ない。
私の主観ではあるが、しっかりとした中身があり、ビジュアルも秀逸、敵にも味方にもなりうるものもいる。
主役になっていてもおかしくないというキャラが数多く存在するのだ。
〇ストーリー
せっかくだからストーリーについても少しだけ語らせてもらおう。
言うまでもなくストーリーというのは作品そのもののようなものである。キャラがどのように考え、行動し、その末に世界がどうなるかという極めて重要なもの。
ワンピースの場合は主人公であるルフィが海賊王を目指すというのが一話から一貫しているメインストーリーである。その過程において仲間を集め、敵を倒し、前へと進んで行く。
しかしその密度が凄まじい。
膨大なキャラが絡み合ってしかし決して滅茶苦茶にはならず複雑かつあまりにも大きな物語となる。伏線がはりめぐらされ、キャラごとの関係も考えつくされ、人を惹きつけているのだ。
私にはとても一人の人間がこの作品を考えているとは思えない。一流の学者や作家が数十人集まって考えたと言われても驚かないだろう。
〇まとめ
なんだか自分でも収集が付かなくなってきたのでこの辺でやめようと思う。
ただ暇人が作品へ愛を書き殴っただけのエッセイにここまでお付き合いいただき感謝の意を送ろう。本当にありがとう。
P.S. ちなみに二番目に好きなのはガヴリールドロップアウトです。