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緒沢タケル編5 騎士団戦最終章 最終決戦

戦闘開始シーンのみダイジェスト版になっています。


次回からのタケル対ランスロット戦に手抜きはございません。

 

 「兄さん・・・、いえ、サー・ランスロット!

 いよいよ、スサが警戒区域に侵入してきました!

 体の方は・・・?」


完全なる騎士ガラハッドは、

自らの兄・ランスロットの怪我の様子を心配する。

今や、中核の騎士たちを倒され、

このアヴァロン城には、カリスマ性のある戦士がほとんど残っていない。

もちろん、城を守るヘラクレス部隊及びカッサンドラ部隊・・・、

また、それぞれの部隊に直接属していなくとも、

この城で配置についている兵士たちの能力は高いレベルにある者ばかりだ。

だが、すでに追い込まれている彼らの士気は、どうしても高いものとは言えない。

彼らを指揮する者が、騎士団に存在しなくてはならないのだ。

だが、前回の戦闘で負傷を負ったランスロットや、

騎士の座について日の浅いガラハッドでは・・・。

勿論、そんな現状ぐらいランスロットも把握している。

 

 

だからこそ、万全の態勢でスサを迎えるべく、

今の今まで傷を癒していたのだ。

 

 「問題ない。」

自らの包帯を完全に捨て去ると、

ランスロットは自分のカラダを確かめるべく、ストレッチを続ける。

治療中といえども、

ランスロットはできうる限りのカラダの鍛錬を続けていた。

右手に愛用の紅の剣を掴み、逆にガラハッドに問い返す。

 「それより、ガラハッド、お前は見たか?

 サー・ガワンとタケルの戦闘映像を?」


 「・・・もちろんです。」

ガラハッドの返答は歯切れが悪い。

その理由など、ランスロットは百も承知だ。

 「緒沢タケルと戦って勝つ自信はあるか?」

 「はい、・・・それは・・・私の命に変えても・・・。」

 

ランスロットが聞きたかったのは弟の覚悟だけ・・・。

もはや騎士団には、

タケルと互角以上に戦えるのは自分しかいないのだ。

 「止せ、聞いてみただけだ。

 確かにお前も類まれな能力と成長を遂げてはいるが、

 緒沢タケルは桁が違う・・・。

 今度の勝負、

 ・・・万一にも私が破れるようなことがあれば、

 お前が戦いの幕を閉じるのだ・・・いいな!」

 「それはランスロット! あなたでも・・・!?」


 「・・・安心しろ、まだヤツに負ける気はしない、

 イヴァン・ライラック・ガワン・・・

 彼らとの戦闘で、タケルが進化していく姿は確かに恐ろしいが、

 これ以上、ヤツを増長させはしない・・・!」

ランスロットは自惚れ屋でも無謀な発言を放つ男ではない。

今の言葉は彼の本心である。

だが、勿論不安材料がないわけではない。

  

 「・・・計算できない事があるとすれば・・・、

 これ以上、タケルがさらなる変化を遂げることだけ・・・。」


しかし話を聞いてるだけしかできないガラハッドは、

その可能性を思いつくことができなかった。

パワー・スピード・・・タケルのそれらの能力は確かに脅威だが、

そんなものはいきなり伸びるものではない。

実際、タケルの快進撃も、

それは剣の扱いに慣れ、戦いの経験値・・・

そしてその剣技の上達に依る部分が大きいはずだ。

現段階で、タケルのパワーがランスロットを上回るにしろ、

テクニックやスピードならランスロットの方が上であろう。


いずれにせよ、

この二人の戦いが、全ての決着となる・・・!

現段階で確信できること・・・

ガラハッドにはそれだけしか考えられなかった・・・。

 




そしてついに、最終決戦の時がやってきた・・・!

最後の守りを固めるヘラクレス部隊の抵抗は凄まじく、

両軍の戦いは長期戦になると思われた。

だがスサにしたところで、

兵士も機材も代替の効かないギリギリで戦っているのだ。

次第に打つ手のなくなった両軍に、

あろうことか、スサのダイアナが単独行動に走る。

カラダに爆薬をくくりつけて・・・。

勿論本人も、「それ」は最後の手段と考えていたが、

彼女の潜入を見逃す騎士団ではない。

捕獲されたダイアナは最後の決断を取る・・・。


アヴァロン城の中枢付近での大爆発・・・、

騎士団に大きな混乱が起こり、

悲しみに暮れたタケルはアヴァロン城ど真ん中に突っ込んでゆく。

 「うあああああああああああっ!!」

感情を昂らせたタケルを止めることなど、もう誰にも出来やしない。

騎士団の精鋭たちを瞬く間に薙ぎ倒してゆく!

 


 

修羅の形相で襲いかかるタケルに立ち向かえるとしたら、

それはやはり唯一人・・・!

騎士団最高実力者・・・湖の騎士ランスロットだけ!!

城の防備をガラハッドに任せ、

いよいよ再び、タケルとランスロットの戦いが始まる・・・!


タケル自身、

自分が成長を重ねていることは自覚していたが、

ついこないだ、いいようにあしらわれたランスロットに、

簡単に勝てるとは考えていない。

自らは、ランスロットの動きを完全に見切るために、

兜を脱ぎ、頭部を完全に晒した状態で突撃する。

 「決着だ・・・、ランスロット!

 こないだの借りを返すぜ!!」

 「ふ・・・、それはこっちのセリフだ!

 今までお前に倒された仲間たちの無念・・・、

 この場で晴らしてみせよう・・・!」

 



騎士団精鋭の皆さん

「もう逃げられないぞ、大人しく投降するんだな・・・。」

ダイアナ

「あちゃー、せっかくここまで来れたんだけどねぇ・・・。」


そこへ現れるシェリー

「あ、あのー、皆さん何してらっしゃるんですか・・・?」

騎士団精鋭の一人

「ああシェリーか、君の誘導はうまくいったようだ、

後はこちらでやる、監視室に戻っていたまえ。」


シェリー

「え? いえ、あの、わけわかんないんですけど?

なんでそのメガネ女を即射殺しないんですか?

この人はライラック様を殺した悪党どもの一員ですよ?」

騎士団精鋭の一人

「な・・・何を言っている、

武装解除してしまえば後はどうにでもなるだろう、

いきなり殺す必要も(それにメガネ女って君も)・・・。」


シェリー

「はい? な、何ですか、変な目で私を見て!!

おかしい! おかしいですよ!!

こんなところに戦闘員でもない女性がたった一人で乗り込んで来てるんですよ!?

この状況だって覚悟してるに決まってるじゃないですか!!

有無も言わせず射殺してください!

企みがあるに決まってますっ!!」


騎士団精鋭

「なっ!?」


ニコっと笑うダイアナさん

「あらあら~、たいしたものね~お嬢ちゃん、

さすがに眼鏡使いの事はあるのね、

眼鏡使い同士仲良くしたいところだけど、

そんな余裕はなさそうなので、じゃあ、皆さんご一緒に・・・。」


シェリー&騎士団の皆さん

「「「「えっ!?」」」」(あと眼鏡使いって何!?)


何気なく自らの耳たぶをいじるダイアナ・・・そこにあるピアスこそ・・・


刹那の瞬間、

ダイアナの脳裏に残してきた者達の顔が浮かぶ・・・。

(ごめんね、みんな・・・先に行くね・・・!)



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