表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/676

第3話

 

ありえない・・・、

携帯ならともかく、この自宅の電話は身内しか知らない筈だ。


 「・・・ふざけおって!」


そこへ不意に携帯が鳴った。

 何処の誰じゃあ、クソッタラァ!


喉まで用意した言葉だったが、今度は発信者が表示されている。

・・・真二だ。

 「おぅ! 真二ぃ!

 ええとこにかけてきた、

 わしにつまらんマネしよるアホがおってな・・・」

男の言葉が終わらないうちに、真二は怯えた様子で訴え始めた。

 『せ、先輩! 事務所に誰かいるんです!

 で・・・電気も切られて、上の部屋の窓が割られました!』

彼らの事務所は三階建てで、一階はガレージ兼物置だ。

普段は二階をメインに使い、部屋は上の階を含めて六つある。

今夜は真二が夜の番というわけだ。

 「・・・真二! 落ち着かんかい!

 鍵はかけとろう?

 上から入られたんか?

 そいつは一人なんか?」


・・・自分達の事務所に侵入する・・・

それが何を意味するか彼らにはもちろん、わかっている。

死人が出ることも覚悟せねばならない。

 『あ、ハイ、ひ・・・一人やと思います、

 それに、もしかすると女かもしれ・・・ません。』


それは意外な返答だった。

 「 あぁ?

 そんなモンにびくついとるんかぁ!?

 ・・・待たれ、何で女や思うんじゃ?」

そう聞きながらも、男には予感めいたものがあった。

 『す・・・すいません、先輩が事務所を出てから、電話が何度もあったんです・・・

 女の声で・・・「わたし メリー」・・・って (遠くのほうで大きな音) !!』

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRoid版メリーさん幻夢バージョン
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ