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月の天使シリス編3 スーパーレディの危機

またもやぶっくま、ありがとうございます!

 

 「朝田走り高跳び!

 1メーター80!!」


うおおおおおおっ!!

体力バカがその気になると恐ろしい!

ハードル走は終わっているものの、

朝田は次の走り高跳びでいきなり高ポイントをたたき出す。

だが、事情を知らぬとは言え、

他の男子も負けてはいられない。

バスケ経験者の鮎川クンが負けじと1メーター80タイ!!


 「ほぉ~、鮎川てめぇ、

 いい度胸してんじゃぁん!」

 「えっ!? 何事!?」


並ばれたとはいえ、

朝田が一位にあることは違いない。

この体力測定は順列を競うものではないので、

その上の高さを失敗したならば、

それ以上、細かい数値を確定する事もない。

走り高跳びは一位の記録はこの二名だ。

 「まずはデート一日ぃ!!」

 

ちなみに斐山優一は、

この競技を1メーター45で終わらせている。

彼の身長ならまぁ良好な方か・・・、

それでも勿論、手を抜いているのだ。


 「ちょっとぉ、エリナちゃん、

 やばいよぉ!」

加藤とヨリは当然エリナを心配するが、

当の本人は全く動揺していない。

 「平気です!

 あの数字を上回ればいいんですね!」


そして女子!

このエリナと朝田のやりとりを目撃していた者も、

単に、髪の毛の色の違う外国人を物珍しげに注目していた者も、

ただのスケベ根性でエリナをガン見していた者も、

その場にいた全ての者が目をひんむく!

ジャージの裾をまくしあげ、

カモシカのような走りこみから、

一気にエリナの美しい体が宙を舞う!


ベリーロールっ!!

 ドサッ!


 「え・・・エリナ・ウィヤード、

 1メーター85!?」

 

 

 どわぁぁあああああっ!!

朝田の記録は軽々と破られた、

・・・それも女子のエリナに・・・。

当然朝田は茫然自失・・・、

加藤とヨリは手を握り合って飛び跳ねている。

 「「きゃーきゃーきゃー!

 エリナちゃんかっこいいぃぃ~っ!!」」


何しろ二人は以前、

エリナのアクロバットアクションを目撃している。(正確にはその瞬間自体は見てないけども)

その身の軽さは証明済みだ。

エリナはマットから身を起こすと、

右腕をかざしながら加藤とヨリに抱きついた!

 「ありがとうございますぅ~!」


もはや朝田など眼中にもない!

エリナはその後も100メートル走、

ハードル走、走り幅跳びで次々と女子の記録を更新していく。

まさにスーパーレディ!

それらを優一は醒めた目で見続けている。


 「なに、目立ってんだよ、あいつ・・・。」

 

 

では朝田はどうか!?

100メートル走ではさすがに一位を取ることはできなかったものの、

彼の余裕の笑みは消えることはなかった・・・。

それは・・・砲丸投げ!!

 「どぉりゃああっ!!」


ドッゴーンッ!!

 「朝田! 15メートル20!!」


この二クラスで最高の数値が打ち出された!

パワータイプではない鮎川クンでは、

この成績には届かない!!

 「え・・・エリナちゃん!?」

 「だ・・・だいじょうぶです、

 女子と男子は球の重さ、違うんですよね?

 な、なら・・・。」


 「エリナ・ウィヤード!

 13メートル75!!」


驚嘆と落胆の声が同時にあがる!

これだけでも恐ろしい数字なのに! 

いったい、

彼女のカラダのどこにこんなパワーが!?

陸上部員のみならず、

全ての運動系に属する生徒が、

エリナの運動能力に目が釘付けとなっている。

・・・しかし、例の賭けは・・・。

 

 

 「うっしっしっしっ!

 これで決まりだぁっ!!」

朝田歓喜! 

当のエリナは静かに突っ立ったままだが、

その胸中たるやただ事ではない。

別に一日ぐらい、

あの男とつきあわされる事など、どうとも思ってないが、

何よりも、

目的を遂げられなかった悔しさが彼女の心に広がりつつある・・・。


 「エリナちゃぁん・・・!」

ヨリが心配してエリナの腕を抱きしめるも、

もはや強がることしか彼女にはできない・・・。

 「だ、大丈夫ですよ、たった一日・・・。」


一方、

朝田は遠くからエリナに向かってVサインを・・・。

いや、これはVサインではない?

 「二日だ!

 エリナちゃん、二日分ねー!」

 「二日? 何のことです?」


思わず、

左右の加藤とヨリに首を回して尋ねるも、

彼女たちとて・・・。

 「あ!!」

加藤が真っ先に気づく。

 「もしかして、

 次に男子のやる三段跳びって、

 女子はないのよ!

 あれは男子だけの競技・・・!!」


ガーン!

エリナの計算がもろくも崩れてゆく・・・。

 そんなこと知らない・・・。

 


勿論朝田はトップを狙いに行く。

 「朝田! 14メートル10!!」

どうやら確定のようである・・・。

もはや、この記録を破れる者はいない・・・。

エリナは夢遊病者のようにふらつくと、

へなへなとその場にしゃがみこんでしまった・・・。


加藤恵子・・・

それを見ていた彼女は行動を起こした・・・。

特に深い考えを持っていたわけでもない。

ほとんど直感のようなものだけで、

彼女は踵を返し、

ある男子生徒の元へと足を運んだのだ・・・。

 「ちょっと、恵子どこに!?」


ザッザッザッザ・・・!

早歩き・・・

それは加藤恵子の意志の強さか、

彼女は一直線に、

一人暇そうにしている彼の元へと向かった・・・。

その少年の名は斐山優一・・・!

 


エリナのブルマー姿がストックにあるのだけど、

パーティーキャッスルの貰い物で色がグリーン。



物語で一年生はエンジ設定にしてしまったので、

修正しないと・・・。

家に帰ってパソコン動かす時間さえあれば簡単に投下できるのたけど、


ああ、時間がない。

気がついたら布団の中に・・・。

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