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月の天使シリス編3 入学式

あれ? 14時に予約投稿したと思ったんだけど、反映されてなかった?


昨夜はたくさんの方々に来ていただいたようですが、スマホからだとやけに重かった気がします。

エリナ画像、なかなか見れなかった・・・。

春です。

新しい門出を迎えた初々しい新入生が、

希望に満ち溢れて新しい生活を始める、

そんな季節が今年もやってきました。

今年は、

桜の開花が早まったようで、

入学式のこの日は、もう、

校庭の桜は散りかけていたけれど、

この東京都立向山高校にも、

大勢の新入生が入学したのです。


えっ?

いつもと文体が違う?

す、す、す、すいません、

私、加藤恵子ですっ。

ま、まさか覚えてらっしゃらないなんて・・・、

だい・・・じょーぶ、ですよね?

 

え、と、私、

晴れてこの四月からこの学校に入学したんです。

あ!

制服は紺のブレザーにリボンです。

スカートはチェックのオーソドックスなプリーツスカートですけど・・・。

短くする人はすごいですねー、

私にはできません、

膝を出すのでいっぱいいっぱいで・・・。

男子は普通の詰襟です。

一昔前は、

この学校もオール私服だったんだけど、

いつの間にか、また制服・・・ていうか、

標準服に戻っちゃったんだそうです。

楽だからねぇ、

決まった服があると・・・。

「標準服」ってのは、

指定はあるものの、

それを着る必要はないってやつで、

新入生のうち、

2割ぐらいは中学の制服をそのまま使ってくる子もいるのです。

慣れてくれば、

ブレザーそのままで、

スカートをいろいろ変えてくる子もきっといるでしょう。

 


あと、入試偏差値は、

去年までだと、

大体60から57をいったりきたりしてるようです。

比較的、この地区では中の上か・・・

上の下ぐらいなのでしょうかね?

今年はどうだったんでしょう・・・。


私の友達では、

山本依子が私立と一緒に受かって、

ここに決めました。

彼女は私より成績がいいのです。

なんで彼女がここを選んだのかは、

・・・男です!

もう一人の友人、

鮎川正樹クンがここしか受からなかったのです。

そうです、二人はデキてます!

どこまでの関係なのかは知りません。

直接本人たちに聞いてください。

私たち三人は、

小学校の時、クラスが一緒でした。

中学校に入って、

二年の時に一緒のクラスで、

どうも、その時、鮎川クンが・・・

いえ、

一説には依子が罠をしかけたとか、

諸説ありますが、

はっきりしたことは不明です。

 


この件については、

一度、真相を追及しようとしたのですが、

その時、二人の間に大きな災いが起こり、

以来、

それに触れることはタブーとなりました。

中三の時はまた、

クラスがバラバラになりましたが、

今回、高校受験で、

できればまた一緒に学校行きたいねと、

いつのころからか話が出来上がり、

まぁ、はしょると、

めでたく三人とも同じ高校に入学できたと言うわけです。


え、何? ヨリ?

何か言いたいみたいだけど・・・。

ここを選んだのは家の経済状況?

へー、ほー、ふーん?

そうですかー、

それじゃーそーいうーことにー・・・

あたた、ごめんなさいっ!


あ~、みなさん、失礼しました。

それではバトンを作者に返します。

では退屈な物語だと思いますけど、

期待せずにご覧くださぁい。

 

 

 「あ! 鮎川クン、

 あたしと同じクラスだよ!?」

 「おお、ホントだ! やっりぃ!!

 よろしくな、加藤!

 ・・・で、えっと・・・。」

学校の正面入り口前で、

新入生のクラス割が掲示されている。

大勢の新入生の賑わう中、

加藤恵子と鮎川正樹は恐る恐る後ろを振り返った・・・。

メガネっ子の山本依子が泣きそうな顔をしている・・・。

 「あっ、あたしだけクラス違うゥゥ・・・!」

 「よ・・・! ヨリ!

 全部で6クラスもあるんだから、

 一緒になる確率の方が少ないよ、

 それにウチの中学校から来た子は他にもいるじゃない!

 依と一緒のクラスになった子もいるって!

 あ! ていうか、

 あなた隣のクラスでしょ?

 体育とかって、

 あたしと一緒の授業だよ、きっと!」

 


 「恵子ぉ~、

 コイツが浮気しないように見ててね~。」

 「あ、・・・それが本音なのね・・・。

 わかりました。」

隣で鮎川クンが今にも死にそうな顔をしている。

顔に蒼い線が入ってるというヤツだ。

勿論、

ヨリがそれを見逃すものか。

 「何だよぉ!

 そのガックリした顔はぁ~!!」

 「ち、違う! 違う違う!!

 み、見ろよ、

 オレ達のクラスの一番下の方!!」

 「ん? なに? いちばん、した?」

と依子ちゃん。

 「あら? 外人さんの名前がある、

 ・・・エリナ・ウィヤード?

 五十音ならもっと前の筈よね?」

と加藤恵子。

 「名字が『ウ』なのかね?

 ダブリュー音で『わいうえを』?

 だから、最後とか?」

と、もう一回ヨリ。

そこで、

じれったそうに鮎川クンの反論。

 「見るのはそこじゃねって、

 その、もう四つ上だ・・・。」

 「「うえ~!?」」


そこで二人は固まった。

彼女たちに見覚えのある名前がそこに貼り出されていたからだ。

 

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