第四十三話 続キャッスルオブメリー
本日、後程
JK伊藤麻衣vroidバージョン、アップする予定です。
何時になるかはちょっと・・・?
リジー・ボーデンの名前・・・?
麻衣:
「えっ!?」
マリー:
「あっ!?」
今日子:
「ふにゃ?」
マザーメリー:
「ちょっと、
こんな席でなに爆弾発言してるんですかァ!?」
少年:
「ああ、じゃあ仮にそうだったら、
誰が仕組んでるんだろうなぁ・・・
とでも思っていてくれよ。
さて・・・嫌われ者は帰るよ、
でもね?
これでも結構、人間の感情も身についてきてるんだぜ?」
麻衣:
「あのー?」
少年:
「なんだい、麻衣?」
麻衣:
「(そういえば、なんで呼び捨てにされてるんだろう?)
人間の・・・
ご家族はいるんですか?」
少年:
「・・・勿論いるよ、
どうして?」
麻衣:
「その人たちのことを、
大事に思ってます?」
少年:
「・・・家族の事をどう思うかなんて・・・、
人間だって千差万別の答えになるだろ?
あんまり意味のある質問だとは思えないけどね・・・。
ま、その他の人間よりかは・・・
大事かな・・・
ほんの少しだけだけどね・・・。」
一同、意外そうな声をあげる。
まぁ、今までの言動がアレだから仕方ない。
ところが、ここでうりぃのツッコミが入る。
うりぃ:
「そーいや、
マーゴの姉ちゃんに追いかけられとるんやってぇ?」
麻衣:
「えええええっ?」
少年:
「・・・どうも、そうらしい。」
今日子:
「その気になりゃ、いつでも振り切れるんでしょ?
なぁんでまた?」
少年:
「『アイツ』にはめられたんだよ、
『アイツ』は僕が生まれる前から、
僕の両親に、
『僕がこの世ですべき事』を予言していきやがったんだ。
マーゴも一緒だよ、
僕と一緒になるのを『運命』のように受け入れちゃってるから・・・。」
あざみ:
「ごめんなさい?
よくわからないわ?
それがどうして?」
少年:
「そういう風に、
もう世界は動き出してしまってるんだ。
僕は人間界に、
極力影響を与えないように行動する事を義務付けられている。
なのに、
生まれる前からそんなレールを引かれてしまっているから・・・。
今更そのレールをはみ出したら、
人間界に与える影響は計り知れないものになる。
だったら、
そのレール通りに行動するしかないんだよ。」
マリー:
「意外と天使様って辛いお仕事なんですね?」
少年:
「・・・いや、仕事っていうか・・・
もう、どうでもいいや・・・。
帰る。
ご馳走様、お代はここに置いとくね、
じゃぁ、あとはみんなで仲良くやるといい・・・。」
エミリー:
「そういえば天使様のお名前はなんていうんですかぁ?」
なお、絵美里に、彼に対する下心は全くない。
純然たる好奇心だ。
少年:
「あー、もういいよ?
今更ってカンジだし・・・
どっかで機会があれば知るこt・・・
え?
次から? 話の順番変えるのか?
・・・えーと、みんな、
実はたった今、作者から連絡きた、
僕の名前は次の物語まで待ってくれればいいみたいだ、
まあ、興味ないかもしれないけど。
じゃあね、ごめんね、みんな。」
カラ~ン
そして少年は店を出て行った・・・。
外は雨が降っている。
ふと見ると、
キャッスルオブメリーの脇の路地に、
白い肌の女性が立っている・・・。
少年:
「やぁ、中はこれから盛り上がるみたいだよ?
入ったらどう?」
百合子:
「・・・前にお会いした事があったかしら、
天使さん?」
少年:
「さぁ? どうだったっけね?
それより、無事にご家族全員、
帰還したと言うのにやけに暗い顔だね?
なにか・・・
良くない未来でも見てしまったのかい?」
百合子:
「余計なお世話よ・・・。
それより、麻衣もあなたの未来を透視したそうよ?
あまり・・・
他人事じゃないんじゃないのかしら?」
少年:
「・・・へぇ、そう?
あいにく天使には未来を予知する能力は備わってなくてね、
ただ・・・、
麻衣が僕の未来を見たんじゃないだろう?
リーリトごときに天使の姿は視る事は出来ない・・・、
誰か・・・他の人間の見た記憶・・・
いや、僕が意図的に見せた映像かもよ?」
百合子:
「どうでもいいわ・・・、
私たちの問題に干渉しないのなら、
観るのが仕事だというのなら・・・
黙って私たちの舞台を見てるといいわ・・・。」
少年:
「そうさせてもらうよ・・・。
君たちの主人『ヴォーダン』の創り上げた壮大なドラマをね・・・。」
そして少年は、
小雨の振る中、夜の闇の中に消えていった・・・。
百合子が店に入ろうとしたとき、
駆け足で店に入ろうとする小さな少女に抜かれてしまう。
「ひゃあ~、ごめんなさぁい!
先入りますねぇ!?」
カラ~ン
ローズ・メリー:
「こんばんわぁ!
はじめましてぇ! ローズでーす!!」
店の中から大きな声が聞こえてきた・・・。
確かに賑やかになりそうだ。
そして・・・
その予想をさらに裏切る怒鳴り声。
ローズ:
「あざみぃぃぃ!!
こんなところにいたぁぁぁぁ!!」
あざみ:
「あらあら?
意外と早く再会したわね? でも・・・
わたしの相手にはまだ・・・
10年早いわぁ!」
今日子:
「だぁぁぁ!!
こんなとこでェェェおまえらぁぁ!!」
うりぃ:
「やったれ!! そこやぁ!!」
マリー:
「麻衣ちゃん、エミリー、
早く避難するわよ?」
麻衣:
「ああ~ん、
まだママに会ってないのにぃぃ!?」
エミリー:
「ええ~?
おもしろそうだから見てきましょうよぉ!?」
・・・店の外で百合子は、
珍しくクスっと笑って、ゆっくり扉を開けた・・・。
カラ~ン
マザーメリー:
「いらっしゃいませぇ!!」
メリーさんを追う男 ~ 完
えー
みなさま、
こんなに長い話を読んでいただき、
ありがとうございます!
ご覧いただいたように、
メリーさんは既に物語の主人公からは外れています。
けれども、
物語に登場する全てのキャラクターは、
死亡しない限り、
世界の何処かで活動しております。
今作や、
キャッスルオブメリーで暗示した通り、
百合子ママと融合したメリーさんは、
この後、アメリカに渡り、
リジー・ボーデンと決着をつけに参ります。
作者の脳内では、既に結末は決まっているのですが、
今現在までにそこを描くモチベーションというか、
「最期」にしたくない気持ちが強いのか、
皆様にお見せできそうにありません。
そこで、
次回作からは
ここまで見てきたメリーさんの世界とは
異なる次元・・・
パラレルワールドのお話を続けさせていただきます。
別世界のお話ではありますが、
世界観は全く変わりません。
これまで登場したお馴染みのキャラクターも出てくることでしょう。
微妙に年齢や時代、人間関係に変化があるかもしれませんが、
別世界の物語として楽しんでいただければ幸いです。
これから繰り広げられるのは、
3つの世界、
まずは現代、
人間の赤ん坊に同化した、
天使の物語から始めたいと思います。
なお、
最初のエピソードには、
特別出演で、
かの人形さまに出張ってもらいます。
では!