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第三十九話 語られない物語 3

語られない物語の、

今回の話までの流れは、

タケルを主人公とする別の物語に。

 

緒沢タケルは、

正式に秘密結社「スサ」の総代の地位に迎えられる。

「スサ」とは、

世界各地に伝わる古代の英雄神の末裔達が、

共通の価値観を共にして集合した明治時代からの比較的新しい組織・・・。

だが、その殆どのメンバーは、

王族出身であったり、強大な権力を手にしていたり・・・、

騎士団とは組織の性格自体が違うが、

騎士団に優るとも劣らない経済力と、

侮ることのできない政治的影響力を有していた。


・・・だが、たった一人の家族、

姉・美香の死のショック・・・、

及び、騎士団極東支部長・日浦が推測した、

美香殺害の「スサ内部犯行説」をも捨てきれないまま、

タケルはスサ総代の地位に就いてしまった。

・・・本当なら、

もっと時間をかけて組織になじむのだろうが、

タケルは、

自分がどうしていいかわからないうちに、

騎士団が世界に宣戦布告をしてしまう。

時間はない。


・・・そして、ついに、

「愚者の騎士」日浦義純との対決は避けられないものとなっていく。

 

インドのクリシュナ家が伝える呪われた防具「ルドラの鎧」と、

緒沢家門外不出の剣、

神剣天叢雲剣を手に入れたタケルは、

「スサ」の戦闘部隊の最前線に就いた・・・。

自衛隊、及び在日米軍の主力を破壊した騎士団オデュッセウス部隊と、

スサの全面激突・・・。

そして・・・

最後に日浦義純とタケルの一騎打ちが・・・。


経験で優る日浦だが、

タケルのパワー・スピード・戦闘センスに次第に押されていく・・・。


そして何よりも、

騎士団の決定に最後まで反対していた日浦には、

・・・タケルを倒そうと言う気概すらもない。


一方、

都市や多くの人命を奪った騎士団に、

やはり姉の殺害への疑いを強めたタケルの怒りは凄まじく、

もはや、誰にも彼を止める術はなかった・・・!


 「てめぇは気づいていたのか!?

 姉貴がてめぇに、

 どんな気持ちを抱いていたのかっ!?」

 



日浦は反論すらしなかった・・・。

そしてついに、

タケルの剣が日浦の胸を貫く・・・。

「スサ」の勝利・・・

騎士団極東支部オデュッセウス部隊は降伏した・・・。

だが、日浦の部下は、

戦闘終了後タケルに告白する・・・。


 「・・・支部長こそ、

 美香殿に特別な気持ちを抱いていました。

 あなたはご存知ないかもしれませんが、

 支部長は美香殿にかつて命を救われたのです・・・。

 その時からか、いつからかはわかりませんが、

 お二人が、

 互いに特別な感情を抱いていたのは我々も知ってました・・・。

 ですが、二人の立場であれば、

 それは決して結ばれることのない運命。

 みんな・・・敢えて、

 その件には触れないようにしていたのです・・・。

 そして、

 今度の世界侵攻にも、

 最後まで反対していたのが日浦支部長です・・・。

 あなたと・・・戦う事を

 本当に、つらそうに、していました・・・。」

 

タケルがその話を理解するにはかなりの時間を要した。

無理もない。

もしかしたら、姉を幸せにしてくれたかもしれない男を、

たった今、自分の手で息の根を止めたばかりなのだから。


 「は、はぁ?

 そ、そんな・・・なんで、

 なんでそんな事を一言も言わねぇんだっ!!

 だったら、オレ、

 ・・・オレ達・・・戦わなくても!?」


 「いえ、タケル殿・・・、

 支部長は、

 もしかしたらあなたに・・・

 殺されるために・・・

 わざと・・・。」


だが、

全ては手遅れだった・・・。

もう、失った命は戻ってこない・・・。

日浦総合リサーチの事務所に、

もう、

マンデリンの芳しい香りが漂う事は・・・

ない。


騎士団極東支部支部長・・・

「愚者の騎士」日浦義純・・・

戦死・・・。




ネクストバトル・・・

騎士団亜細亜支部支部長

「忠節の騎士」李袞 対 緒沢タケル・・・

 


さようなら

日浦義純・・・。



さて、この後、話の順番どうしよう。


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