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第2話

すみません、

運営様からR18相当部分を改稿するようお達しがありましたので、

ここかな?

という部分を削除してます。

 

着ている物や、

その威圧的な態度から見て間違いないだろう。

 この人が領主様だ・・・。

男の厳しい表情に、

二人は後ずさりしながら、マリーが恐る恐る口を開いた。

 「ご、ごめんなさい、どんな人たちがいるのかと思って・・・、

 すぐ帰ります!」

そう言って、エルマーの背中を押して帰ろうとした。

マリー達が、ただの村の子供たちであることは、

もちろん領主にもわかっている。

だが領主は、

マリーの美しい顔・・・、

胸のふくらみ・・・、

柔らかそうな肌・・・、

既に大人の女のカラダとなっている腰の肉付きを見逃さなかった。

 「待ちなさい。」

高圧的なその響きは、二人の姉弟の足を止めた。

 「おまえ達は村の者か?」 

 「は、はい、マリーと言います、

 この子は弟のエルマーです。」


そこで領主はニタッと笑った。

 「・・・そうか、マリー、エルマー、

 今、我らは夕食をとる所だが、せっかくここに来てくれたんだ、

 戦の前の宴につきあってくれないか?」

二人は思わず顔を見合わせる。

 「え・・・でも、もう、夜です、

 父や母にも怒られますし、悪霊たちも村までやってきたら・・・。」

 「ハハハハハッ、そんなことか、

 帰りは兵士達に送らせるよ、父母にもちゃんと説明してやる、

 そうそう、お小遣いもやろう。」

エルマーの目が輝いた。

マリーは領主のなめるような視線を感じ取ってはいたが、

有無をいわせぬ、その強引な口調に逆らうことができなかった。

 

  

砦の中の宴席では、

マリーは領主の隣に座らせられた。

その隣がエルマーだ。

円を囲むように、

領主の腹心の部下4名ほどと、大きなテーブルでの食事となる。

 「ぼうず、酒は飲めるのか?」

 「駄目よ、エルマー、まだ早いわ!」

マリーは席を立ってエルマーを止めようとしたが、

領主に腕を押さえられる。

・・・不必要なほど肌を密着させられて・・・。

 「マリー、男はこのぐらいから飲み始めるもんだ、

 将来、立派な男になるにはな!」

さすがのエルマーも、

いきなりコップいっぱいの酒を注がれてためらっていたが、

周りの兵士のはやしたてに、冒険心が打ち勝った。

後先考えずにゴクゴク飲み干してしまったのだ。

 「・・・うっっえええぇぇぇぇっ  ゴホッ、ゴホッ!」

 「ああッ、もう、ほら御覧なさい!」

途端にエルマーはむせ返るも、兵士達は大はしゃぎだ。

マリーは弟に駆け寄ろうとしたが、

領主がマリーを放さない。

勿論、領主に触られるのも嫌なのだが、

あからさまに拒絶するマネもできないし・・・。

その内に領主の目は、

益々マリーを欲情的な目で見るようになっていた。

この時代の少女だ、

当然、彼女は男を未だ知らない。

だが、彼女も女性特有の感覚で、

領主の欲望はなんとなく感じ取っていた。

領主は嫌がるマリーを懐に抱き寄せ、

彼女の背中に回した左のかいなで彼女の腰のくびれや脇腹を撫で回す。

 「・・・領主様・・・、あの・・・困ります!」

と、口で抗ったところで、 

そんな言葉に耳を貸す領主ではない。

 「マリーよ、わしはおまえが気に入った!

 どうじゃ、わしの三番目の妻にならんか?」

マリーは目を見開いて驚いた。

今までそんな事は考えた事もないし、

この状況下では、

とにかくここを離れたいとしか思ってなかったからだ。

 「・・・ええっ!?

 え、あ、でもそれは・・・、

 父や母が何と言うか、私には・・・っ」

 

そんな言葉をよそに、

領主のぎらついた目はもう止める事ができない。

ついに彼の大きな手のひらは、 

マリーの柔らかい胸を弄び始めた。


 「止めて下さい! もう帰して下さいっ!」

 「おぅ、よしよし、両親にも話は通しておくぞ、

 おい! おまえら、後は勝手にやるがよい、

 わしらは寝室に行くからな!」

言うが早いか、領主はマリーの身体を抱き上げた。

もう我慢できなくなったようだ。

 「イヤですッ! やめて下さい!! 放して下さい!!」

必死に足をバタつかせるが、

非力な少女のカラダでこの体勢ではどうにもならない。

エルマーも姉の危機的状況を察知したが、

酒に酔っ払ってまともに立つこともできない。

兵士達は大はしゃぎで笑っている。

抱き上げてる間も、

領主の手は、マリーのカラダをいじり続け、

彼女の抵抗を一切許さない。

よほど彼女の身体が気に入ったのか、

寝室に入るや否や、

無造作にマリーをベッドに投げつけ、

息を荒げた領主は、せっかちな動作で防具や衣服を脱ぎ始めた。

マリーは必死でベッドから逃げようとするが、

半裸の領主は、その強引な力で彼女を押さえつける。

 「さぁぁ、かわいがってやるぞお、マリィィ!」



 

そこへ、

転がるようにエルマーが寝室に突入した。

背丈が小さい分、

兵士の腕をかいくぐって来る事ができたようだ。





 「・・・姉ちゃんを・・・放せぇーッ!!」

この場合、

エルマーが酒に酔っていたのは、

やはり不幸なことだったのだろうか?

彼は、手前の机の上にあった領主の兜を手に取り、

全力を持って領主の頭に叩きつけたのだ。

 ドガッ・・・!


力の加減もできず、

兜の角の突起物なども全く考慮せずに叩き付けたのである。

 「・・・ぐぅおおおおぉぉ・・・!!」

領主は頭を抱えてうずくまってしまった、

かなりの激痛のようだ。

 「このガキ・・・!」 

エルマーは、すぐに兵士に取り押さえられた。

 「・・・エルマー? エルマーッ!?」

マリーは必死に下着をはきなおし、

エルマーの元へ駆け寄ろうとする。

だが、それも他の兵士に遮られてしまう。

・・・場の雰囲気はかなり険悪だ。

 「・・・こぉの小僧ぉがぁ・・・!!」

領主は頭を押さえながら、

ゆっくりと身体を起こす。

その目には、

自らの愉しみを邪魔されたことに対する殺意が宿っていた。

 「おい! その女そのまま抑えてろ!」 

領主はエルマーを抑えている兵士に目配せして、

兵士にエルマーを抱えさせたまま、

3人で寝室を出て行った・・・。

 「放せよぉ・・・!

 姉ちゃーん? 姉ちゃんを・・・ 」

 「待って! エルマーをどうするの!?

 エルマー!?」

マリーは、

必死で兵士の腕から逃れようとするがどうにもならない。


そして彼女の最悪の予感が的中する。

砦の外と思われる辺りから、

エルマーの絶望的な悲鳴が彼女の耳に届いたのだ・・・。

 「・・・エルマー・・・ 」

マリーの身体は石のように硬直してしまう・・・

もはや暴れることすらできないほど・・・。

 


 

程なくして領主が戻ってきた、

手には鞘に納められた小さな短剣を握り締めて・・・。

 「・・・待たせたな、もうおまえは外でいいぞ。」 

そう兵士に言うと、

領主は短剣を机に置き、

中途半端に脱いでいた上着を完全に脱ぎ捨てた。

既にマリーは、

余りの事に足腰が立たず、

兵士に投げ出されて領主の足元に崩れ落ちるしかない。

兵士が出て行くと、

領主はいやらしい笑みを再び取り戻す。



 「・・・エ、エルマー・・・

 エルマーをどうしたのです・・・? 」

声にも力が入らない。

領主に抱きかかえられながら、

震える声を発するのが精一杯。

 「気分が悪いみたいだったからねぇ、

 部下に家まで送らせたよ、もう心配要らない。」

 「嘘よッ・・・

 あの子の悲鳴が聞こえたわ、

 ・・・その短剣を何に使ったの・・・?

 エルマーはどこ!?

 エルマーは・・・、エルマーを返してッ!!」



マリーのヒステリックな声も、

もはや領主には、これからの愉しみのスパイスにしかすぎない。

またもやベッドに投げ出されるマリー。

もう、彼女を助けるものは誰もいない・・・。

恐慌状態に陥ったマリーは、

あらん限りの力を振り絞り、野獣となった男に必死で抵抗する。

・・・だが。


[このシーンは運営様からのご指摘によりカットしております]


 


マリーはベッドで、

力なく横たわっていた、

頬に涙を垂らせて・・・。

だが、その視線の先は机の上の短剣にある。


両腿の間には今も激痛があるが、

あそこまでなら何とかなるはずだ・・・


領主がズボンに足を通した瞬間、

マリーは飛び跳ねて机の短剣を手にした。

 「おおっと!?」

 「よくも・・・エルマーをををーッ!!」

鞘を抜いたマリーは、

半狂乱になって領主に突進した。

・・・だが、

無情にもその刃は領主には届かない・・・。

彼はヒラリと身体をかわし、あっという間に彼女から短剣を取り上げる。


 「ん~、やはりこんな田舎の娘じゃ、

 わしの嫁になる資格はないか・・・。」


領主は、先ほどエルマーに使用したその短剣を、

無慈悲にも

マリーの胸に深々と突き刺したのである・・・。

 







エルマー死亡、

マリー死亡。

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