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ローズの闘い 〜その名はあざみ〜

いつもより更新遅れてすみません。

家に帰宅したらパソコンのネットワークが切れてた?


回線の不具合?

サポセン連絡したら明日の朝まで復旧に時間かかるかもと。


おーまいがー!

 

カンニバルは辺りを見回した、

・・・この場を去るつもりなのだろう。

わき腹の傷は再生し始めているみたいだが、腰骨の痛みはさすがに難儀しているようだ。

彼女は、未だうずくまっているローズに振り返る。

 「・・・もちろん私もあるがままに振舞うわ・・・。

 人を食べるのは私のさが・・・。

 あなたがバンパイアハンターを目指すなら、

 私との対決は避けられないでしょう。

 次に会うときには決着をつけてもいいわよ?

 ・・・それからあなたには特別に教えてあげる。

 私は食人鬼・カンニバル・メリー・・・、

 でもね、

 本当の名前はね・・・

 あざみ・・・っていうの。

 それじゃあ、またね・・・

 ローズ・メリー・・・!」

 

・・・その言葉を最後に、

彼女は森の中に消えていった・・・。


ローズに追いかける体力は残っていない。

そして、一度戦意を喪失してしまった以上、

もう戦う気力も残っていなかった。

すぐそこまで騎士団はやってきているようだ。

このままでは時間の問題で見つかるだろう。

この島に来る前、

「ウェールズの魔女」マーゴには忠告を受けていた。

どっちにしろ捕まれば、

新たな力を手に入れる望みは叶えられない・・・。


 ピピピピピピピピ・・・


ポーチから音が聞こえる・・・?

慌てて手を突っ込むと、

中には試験前に貰った携帯端末が入っていた。

試験終了の合図である。


 ・・・でもあたしは?

 誰も殺してない・・・不合格?


現実のショックにめげていると、

どこからか小さいモーター音が聞こえてきた。

ローズが見上げると、

すぐそこまで真っ黒い機体の大型ヘリが近づいている。

・・・どうも消音装置つきのヘリらしい。

ボディには、赤い縁取りに黒十字のマーク・・・。

 

 

 『ローズ! 梯子を下ろす!

 早く乗り込め!!』


スピーカーからネロの声が響く。

ローズを回収しに来たのだ。

急いでヘリの下までローズは駆け寄り、

上から下ろされた縄梯子によじのぼる。


 うんしょ、うんしょ!

風と慣性でカラダが流されるのは仕方ない。

 「わぁ~ぁ!」


が、・・・この期に及んで少し楽しいらしい、

さっきまでの落ち込みはどこへ行ったのだろうか?


 『は・や・く・登・る・ん・だ!』

 「・・・はぁ~い・・・。」


ローズの返事など中に聞こえるわけもないが、ネロに怒られて急いで上に昇る。

ん?・・・ヘリの扉から女の人が顔を出して・・・


 「メィリィ!!」

 「無事だったネ!

 ほら、もうちょっと!」

 

昇降口の側まで昇ると、

風で髪を乱れさせたメィリィが、

笑って腕を差し出した。

 がしっ!

そして一気にローズのカラダを引き上げる。

メィリィは尻餅をついてローズと抱き合った。

途端にローズの目から涙が出てくる。


 「う・・・うわぁぁぁぁん、

 め、メィリィィィ 」

 「ローズ?」


なんだかんだで13歳の女の子だ、

カンニバル・メリーとの対決は、

精神的にもとてつもない重圧だったのだろう、

緊張の糸がほどけて、ついに感情が溢れてきていた。

昇降口が閉められた後も、

しばらくローズは泣いていた。

優しいメィリィは何も言わず、

ローズの肩を抱いてやる。

 「ヒック、ヒック・・・」

ようやく落ち着いたローズは、

不思議そうにヘリの中を見渡す。

 

向こうには、

人形マーヤを抱えたラブゥも座っていた。


 「ラブゥも無事だったんだ!

 さぁっすがぁ!!」


ラブゥは大して表情も変えず、

ぶっきらぼうに親指を立てるだけ。

・・・一応、彼女なりにローズの無事を喜んでいるつもりらしい。

メィリィは心配そうにローズの傷を見る・・・。

服は所々破れ、

咽喉には何箇所もの爪の跡が・・・。


 「ローズ・・・食人鬼は・・・。」


それを言われると、

ローズは悔しそうにうつむくしかない。

 「ダメだった・・・、

 傷を負わせることまではできたんだけど・・・。」


 「それだけでも大したものヨ、

 ・・・アナタはまだこれから!」

 「うん・・・ありがと、メィリィ・・・。

 あ・・・それより他の人は?

 ナターシャやシェリーは!?」


操縦席からネロが首だけ振り返る。

 「これからカーリー様達を迎えに行きます!

 後の話はカーリー様にお聞き下さい!」


ヘリは機首を旋回させ、

管理棟のある方向へと飛んでいく・・・。

果たしてガワンとマルコの戦いの行方はどうなったのであろう?

 






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