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だいにじゅうわ 最後のしもべ

 

さて、

半裸のうりぃ、

瀕死のいぬ、

精力ビンビンのキジたちは、

どうにかこうにか、

町中に走る川べりの一つの場所までやってこれました。


一応、うりぃは逃げ惑う最中に、

そこらへんの民家から、

外に干してある布きれを見つけて、

自分の腰に巻きつけて、なんとかごまかしております。


・・・窃盗ですよ、うりぃちゃん。

いぬはぐったりしたままですが、

心臓は弱々しくも動いています。

時間が経てば起き上がることもできそうですね。

そしてキジは・・・


 「おっ? キジィ、

 ・・・少しカラダの光が薄くなっとらんか?

 いぬの血の効力も時間制限があるようやな?」

 「えっ? ホントですど?

 普段は人間の血しか吸っとらんとでしたから、

 知りませんでしたんど!」


傷害罪ですよ、キジさん! 

・・・ん? それだけでいいのかな?

 

なお・・・今は真夜中ですので、

彼女たちが人の目に触れる事はまずありません。

一路、うりぃたちは船付き場を探して、

適当な小船をかっさらおうかとしていると・・・。


 「姐さま!

 ・・・あの船に人影が・・・!」

 「人やて? ・・・小柄やな?

 まさかこんな時間に子供がいるわけも・・・。」


すると、どうでしょう?

その影は、

うりぃたちを認識したのか、

慌てて飛び上がって自分の姿をアピールしだしたのです。


 「姐ご! 姐ご!! 早ぐごっちへ!!」


まさか・・・

 「その声は・・・サルかぁっ!!」

 

 

ついに最後の下僕の登場です!!

あーまーじゃっくとの戦いには間に合いませんでしたけど、

うりぃの逃走を手助けするためにやってきたのでしょう!

どうやら警察ではお説教ですんだようです。


 「姐ご、姐ご! 状ぎょうはわがっでます!

 遅れですいませんっしだ!!」


おや、ちょっとおかしなしゃべり方ですね?

方言というわけでもなさそうですが・・・。


 「おお! サルぅ!

 これで全員揃ったなぁっ!

 これでウチも万全の体勢やでぇっ!

 ・・・それより、

 おんどれの娘、警察のほうはだいじょうぶなんか?」

 「ああ、お恥ずがしい、お恥ずがしい、

 わだしの娘なら、

 せ、せめで誰にも見づがらないように、

 鮮やがに盗めばいいものを・・・。」


サルは顔を落とします・・・。

 「まぁ・・・修行が必要っちゅうこっちゃな、

 ウチも世界最恐の座に就くまでh・・・」


その時、

うりぃはとんでもないものを見て言葉に詰まりました。

なぜなら、目の前のサルから、

顔じゃなくて何か変なものが落ちたからです。

 

 

 「おっ? おまえ、

 なんや、それぇっ!?」

サルは慌てて落ちたものを拾います。

 「あ、あ、すいません、すいません、

 さいぎん、はまりが悪ぐで・・・。」


なんとサルは、

拾い上げた「ソレ」を左目にねじ込みました。

どうやら落としたのは自分の目玉のようです!?

そして無事に、

目玉をはめ終えたサルは不気味な笑みを・・・。


よく見ると、

サルの顔のいろんなところが腐りかけているではないですか!!


後ろでキジさんがフォローします。

 「あれ? 姐さま、聞いとらんとですど?

 サルさんは、

 姐さまの下僕にふさわしい、

 恐ろしくも禁忌の世界の能力を身につけましたんど!」


さすがのうりぃも腰をぬかしてしまいました。

 「おっ、おっ、おま!

 こ、こ、こいつ、

 ゾンビかぁあああああああぁぁあぁあああ!?」

 


次回、うりぃ編最終回?


そして

お次はまたも外伝、


18禁めりーさん!!

死んだはずのあの子が復活!!

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