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アークのその言葉にびっくりしました。
え?
ってことは、この青い血、アークには何色に見えてるんでしょうか?
「俺には赤い血に見える。ユーリ、俺の背中の血を見た時はどうだ? 赤だったか?」
「・・・赤かったです。」
「ニワトリは? 料理したろ?」
「解体して、肉になってました。血はついてませんでした。」
アークは少し考え込んでいました。
「ユーリ。血を見るのは嫌かもしれないが、今後、積極的に倒しに行くから、倒した魔物は見てくれるか?」
私はアークの言葉に少し考えましたが、すぐに小さく頷きました。
青い血は、実は少し気持ち悪いです。
赤い血も青い血も本当は見たくありません。
でもアークが言う事には何か意味があると思うのです。
出来ることはやります。
私はそう思うと少しだけ目に力を入れてアークを見つめました。
アークは少しホッとしたように表情を緩めて、私を抱きしめようとしました。
ばちぃぃぃぃん!
「うおっ!」
あ。
結界継続中でした。
私達はぷっと吹き出しながら、さっきまでの暗い雰囲気を一掃しました。
それから、さらに南に向かいながら、何度か魔物を積極的に探して、倒していきました。
結論から言うと、倒した魔物の血は、赤い血でした。
アークにも私にも赤く見えます。
どうゆう事なんでしょう?
お互いに黙ったまま、なんとなく進んでいた時、アークがいきなり表情を硬くし、走り出しました。
「ユーリ。絶対結界は解くな! 少し先に行く!」
叫びながらあっとゆうまに見えなくなりました。
魔物でしょうか?
でも検索に何もでていません。
それに、森ではなく、街道をまっすぐ走っていきました。
私は訳が分からず、それでもなんとかアークを一生懸命追いかけました。
あ・・・
もしかしたら・・・
アークの、アーク達の襲われた場所が近いんじゃないかと思いました。
殺された三人の冒険者がいるのでしょうか?
倒した魔物の群れはいるのでしょうか?
私は苦しいくらい胸がドキドキしました。
人の死体があるかもしれないです。
怖いです。
私は震える体を抑えながら、必死に追いかけ、なんとかアークに追いつきました。
そこにアークはいました。
街道の端あたりで、何もないように見えますが、アークは座り込んで地面を調べているように見えました。




