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アークの瞳にさらに熱がこもり、そっとアークの手が私の頬に触れました。
ど、どうゆう状況でしょうか。
ベッドに腰かけている私を目の前で覆いかぶさるように見降ろし、片手を頬に、もう一方の手はいつの間にか私のすぐ横に置かれています。
アークは、本当に、黙っているとカッコいいんです。
こんな近くに誰かの顔を見たことありません。
アークの瞳に移る驚いている私が見えました。
不思議と少し落ち着けましたが、途端にすごく恥ずかしくなりました。
頬の優しい手も、包み込まれるような体制も、至近距離の顔も、私にとっては初めての事ばかりです。
それに、み、身の危険を感じます。
これは、いつもの、あれしかありません!
「けっ・・・んんんんむっ・・・」
何かが・・・なんでしょうか。
これは、キ、キスです!
んんっ
いつの間にかアークの唇が私の唇に重なり、アークの燃えるような赤い瞳が目の前で私をとらえています。
思ってたよりやわらかいです。
って
そんな状態じゃありません!
どうしてこうなったんでしょうか。
結界!と叫ぶ前に、口をふさがれていました。
アークの柔らかい唇で、です。
アークは強く唇を押し当て、いつの間にか私をきゅっと抱きしめていました。
う、動けません・・・
一瞬アークは唇を離したかと思うと、なんとそのまま私をベッドに押し倒しました。
あっとゆうまに、また唇を重ねられ、またしても何もできず、しかし今度は両手が自由になったので、思いっきりアークの胸を押しました。
私の小さい抵抗をアークの手はあっけなく取り、ベッドに縫い付けました。
さらにアークは唇をなぞるように舌を転がしました。
「んんんっ!」
私はぎゅっと唇を閉じたまま、必死に訴えかけました。
アークは、それに答えるようにふっと視線を緩めて、そっと唇を離しました。
「ユーリ、結界はなしだ。言わせない。さて、これでもまだお金を気にするか? まだ気になるなら、もう少し俺の気のすむようにするぞ。」
私はそれはもう必死に、思いっきり首をブンブン振りました。
うん。
もう。
全くお金は気になりません!
アークに甘えることにします!
私は心の中でそう言い、うっすら涙目になりながら訴えました。
心の声が聞こえたのかどうか、アークはにっこり笑うと一言、よし! と言うとちゅっと軽くキスをしたかと思うと手を離し、素早く立ち上がりました。
ア、アークは悪い大人です!
私の唇、返してほしいです!
うううううぅぅぅ。




