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ふと、窓から見える道の向こうにある建物の横で何かが動くのが見えました。
なんでしょう。
小さく光りました。
小さいですが、カキィーーンという音とともに、何度か光っています。
何かがぶつかって、火花が飛んでいるようです。
遠くてよく見えませんが、嫌な予感がしました。
そうだ。
具現化!
暗視スコープです!
これで暗闇もばっちり見えます!
早速暗視スコープをのぞいてみました。
アーク!
アークです!
戦ってます!
いつの間にか長剣を右手にすごい速さでさばいてます。
何かが、アークの長剣に絡まるように素早くうねっています。
動きはタコの足のような、細長い生き物のようです。
速すぎてよく分からないですが、4本くらいある細長い何かは、真っ黒いフード付きの長いローブの位置的に手の部分から繰り出されていました。
このままだと、アーク不利です。
だって、相手は4本(?)もある何かです。
アークは一本の剣です。
何か、何か、援護できないでしょうか。
私のできることと言えば、無敵結界様! あとは・・・・
うん、行こう!
行きます!
結界は発動中なので、思い切って窓から飛び降ります。
時間がありません。
私は窓を開けて、すぐさま飛び降りました。
アーク、死なせません!絶対に!
さすが、無敵結界様でした。
2階とはいえ、地面にそのまま着地しましたが、全く痛くもかゆくもありませんでした。
私は、周りを注意深く見渡し、誰もいないことを確認して、できるだけ見つからないように急いでアークの元へ近づいて行きました。
カンカン、ガキィィイン
音と光が段々と近づいてきました。
絶え間なく聞こえます。
タコ足のような何かは、やはり4本あります。
絶え間なくアークを攻撃していましたが、アークは目にもとまらぬ速さで剣一本ですべていなしています。
タコ足のような何かは硬いのか、全く切れませんでした。
剣の刃が当たっても弾かれていただけでした。
だんだんアークの動きがキレを失ってきました。
息も上がっています。
私は頭まですっぽり隠れたフードを被った何かを凝視しました。
鑑定できるかもしれないと思ったのです。
ひたすら凝視しました。
名前 魔女アディの実験体13
鑑定不能




