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ん???
目の前にきたライトグリーンの光。
ホタルじゃないみたいです!
小さい妖精???
羽生えた小さい可愛い妖精に見えます・・・・
「こんばんは。」
きっとこれは夢です。
そう思ったので、妖精さんに挨拶してみました。
小さい妖精さんは、可愛らしく首をかしげました。
「こんばんは、可愛い妖精さん。」
私はもう一度いい夢見てます~と思いながら、思いっきり笑顔で挨拶しました。
《こんばんは。可愛い人間さん。》
小さい妖精さんは、目の前をクルクルと回りながら、伝えてきました。
うん、聞こえたんだけど、耳じゃなくて頭の中に響いてきました。
不思議な感覚だったけど、すごく綺麗な響きで、私の気分はさらに良くなりました。
「私は、優里です。可愛い妖精さん、お名前教えてもらってもいいですか?」
《森の妖精エルよ。ユーリ、手を出して。》
小さい妖精さん、エルは、可愛くにっこり微笑んでいます。
何だろうと思いながら、そっと両手を出しました。
エルは、ゆっくり私の両手の上に乗りました。
くすぐったいです。
羽を休めたからか、エルの姿がよく見えました。
すっごく可愛いです!
くりっくりの金色の柔らかそうな髪を肩まで伸ばし、薄い透明の4枚の羽。
ライトグリーンのワンピースは、ふわりと広がっていて、ひざ上丈。
少しとがった耳。
肌は真っ白。
瞳はグリーンで、すっごく綺麗です。
可愛いです。
感動です。
いい夢見てます!
その時、エルは私の両掌の上で一瞬、すごく光りました。
ちょっとまぶしいです。
でも一瞬でした。
まぶしい光が消えたと思ったら、エルはまた目の前で飛んでいました。
《ユーリ、緑の魔法使えるようになったからいつでも使ってね。》
え?
今、魔法って言いました??
今日、すごくいい夢みてます!!
魔法使ってみたいです!
「エル、どうやって使うの?」
《ユーリ、ステータス見て。》
ん?
今度はステータスですか??
剣と魔法の世界です!
ファンタジー!!
いい夢すぎます!
もう気分は最高潮です!
ステータスオープン!(かな?)