19
すごい勢いで一気にまくし立てられました。
まだ終わりませんでした・・・
「それに、緑の魔法もおかしい! なんだそれは! だいたい、緑の精霊はおとぎ話レベルの存在で、契約した者などいない! 赤、青、黄の精霊しか聞いたことがない!」
アークの言葉に唖然としました。
私のステータス全部おかしいって事でした。
そんなこと言われましても、私のせいではないです。
異世界人だからなのでしょうか。
アークに、スキルの事や魔法の話をしたのは、町に向かって出発してすぐでした。
話したのは、アークが見た目子どもだけど子どもじゃないって言ってたからです。
この世界の事色々教えてもらいたかったのです。
スキルと魔法の事知りたかったので、まず自分のスキルと魔法の話をしたら、徐々に顔色を無くして最後は真っ白になったのは、こうゆうことだったのですか。
あれからずっとアークは考え込んでて無言でした。
「あ、あの、もう一つ話してないことがあります。」
うん、こなったら全部話そう。
アークに全部話して色々教えてもらう方がいいです。
全部おかしいみたいですが、普通がどんなのか分かった方がいいです。
折角のファンタジー世界です、楽しみたいです!
「もう、今更何を聞いても驚かん。なんだ?」
アークは一気にまくし立てて疲れたのか、ふぅ~とため息つきながら両手を離してくれました。
「アーク、異世界って分かりますか? この世界とは違う世界の事なんです。私、違う世界からきました。地球という所です。」
あ。
固まりました。
アーク、かちんこちんです。
微動だにしません。
「・・・・つまり、ユーリは違う世界の人間なんだな?」
アークはふか~く深呼吸して復活したあと、これまたふか~いため息とともにそう聞いてきました。
思ったより普通の反応でした。
「はい!」
アークの反応が嬉しかったので、とびっきりの笑顔で答えました。
もしかしたら、異世界人って珍しくないのかもしれません。
あ、まだ帰りたくないですが、いつか帰れるかもしれないです。
「異世界人ってどれくらいいるんですか? 帰る方法とか、もしかして異世界に行けちゃったりしますか?」
地球人に会えるかもです。
他の異世界とかに行けるかもしれないです。
そんな気持ちでわくわくして、アークを見ながら言いました。
「いるわけないだろうが!! 異世界人など聞いたこともない! なんだ、その普通にいっぱいいると思える根拠は!」
怒られちゃいました。
アークってちょっと怒りんぼです。
まぁ、確かに少し勝手に想像しちゃいましたけど・・・
「だって、アーク、全然驚いてなかったから、異世界人は普通にいるのかと思いました。でもいないんですね、残念です。」
わくわくした気持ちがしぼんで、がっくり肩を落としました。
「驚き通り越して固まったが、ユーリならなんでもありだからな。納得できただけだ。」
アークはなぜか天使の微笑になっていました。
私は、しばらくそんなアークの天使の微笑に見とれていました。




