冒険者するつもりです。
本日二本目の投稿です。
どうもさくらていすとです。
誤字などありましたら指摘お願いします。
「いてて……」
3度目の目が覚めると、先程倒したホワイトウルフが横たわっていた。
倒したんだな……まじで……
レベル1でボスキャラ倒す俺、強くない?
それはさておき、頭に刺さった剣を引き抜き、ステータスを見てみる。
【メイハ】
Lv49
HP 13900/13900 MP 24700/24700
STR 6700
DEF 9010
AGL 16200
VIT 37080
強すぎ草
一般男性の、10倍以上の強さだな……
まぁ、これでホワイトウルフ並の奴らが来ても、そこそこ対応できるわけだな。
あ、そういえば、【索敵】使うの忘れてた。
これは、常時使っておこうかな。
よし、って……
なんか、囲まれてるんですが……?
敵の数が100超えてるんですが?
これ……どうしろと?
……取り敢えず、ホワイトウルフはアイテムボックスに入れておこう。
ホワイトウルフに触れ、念じる。
すると、一瞬にして消えた。
よし、次だけど……逃げようか。
こうなりゃ、全力疾走だ!
幸い、敵は全員木の上にいたので、地上を走り抜けられる。
いくぞっ!
一気に加速する。
レベルアップし、ステータスが強化されたため、100mを0.5秒という馬鹿げた速度をたたき出していた。
そして何より、それを制御できている自分に驚いた。
「これ、俺の種族のお陰かな?」
とまぁ、圧倒的な速度で、敵を巻くことが出来た。
ここまでくれば平気だろ。
日も完全に暮れていて、あたりが真っ暗だ。
それでも、龍神と吸血王の血が流れてる俺の体は、暗くなっていても昼のように見えている。
便利すぎるなこの体。
眠気すら来ないぞ?
となると……寝込みを襲ってレベル上げするか。
思ったら即行動。
索敵スキルで敵の位置を把握し、足を忍ばせ近寄る。
ある程度の距離まで来たら、一気に距離を詰め剣を刺す。
それを夜明けまでずっと繰り返していたら、いつの間にかレベルが1000に突入していた。
ステータスは既にカンストしており、もうレベル上げは必要ないと判断。
森を抜けることにする。
「ってか、こんなにレベル上がるのって、スキルのおかげだよな……【世界の知識】によると、現在の最高レベルが、龍神バハムートのLv682だからな……やりすぎたな。うん。」
【経験値増加】のスキルで、取得経験値が10倍になっている。それだけじゃなく、数時間もの間、Aランク以上の魔物を借り続けたため、このような結果になったのだ。
俺は考えることを放棄した。
だって、無双する気は無いし、ただ安全に過ごして生きたいだけだし。
そうだ、一応俺のステータス見ておく?
どうぞ。
【メイハ】
Lv1000
HP 999999 MP 999999
STR 999999
DEF 999999
AGL 999999
VIT 999999
こんな感じ。
参考にならないよね。
HPとMPに至っては、表示の仕方が変わってるし。
もし龍神バハムートが必殺の一撃を俺に向かって撃ってきたとしても、注射してる程度にしか感じない……らしい。
いや、注射も嫌だな。
ってか、世界の人間がすべて襲いかかってきても、なぎ倒せるんじゃない?
やばい……放棄したはずの思考がいつの間にか戻ってきてる。
もう1度、思考を放棄した。
さて、【世界の知識】によると、俺は龍神と吸血王の血が入っているため、羽があるそうだ。
どうやって出すんだ?
えーっと、背中を意識し、羽を出す感じ……って、わかんねぇーよ。
取り敢えず、言われた通りにやってみる。
羽、羽、羽……
これかな?
なんとなく出た感じがして、後ろに振り向く。
そこには、龍の2対の翼が生えていた。
「おぉ……!」
吸血王の血が入ってるのに、完璧に龍の翼なんだな。
それはいいとして、こうなったら飛んでみたいと思うのは俺だけじゃないと思う。
不思議と飛び方は知っているみたいだし、問題ないはず。
よし、飛ぼう!
ジャンプし、翼を動かす。
すると、浮いたからだが、落下せずにどんどん上昇していった。
「うぉっ! きたっ! すっげぇー!!!」
ひたすら小学生みたいな感想を口に出していた。
まぁ、仕方ない。
男なら誰でもそうだろ? な?
一通り飛んだところで、目的地である国、エフレム王国え向かうのだった。
なんというか、あっという間だった。
飛んでいったのだが、ステータスカンストしてる俺が、興奮して本気で飛んだらどうなるか。
わかるだろ?
1秒もかからず通り越したよ。
だから、少し遠いところで着地して、今国に向かって歩いている途中。
始まりの森の正反対の場所は大草原が広がっていた。
もうちょっと工夫を凝らしてもいいんじゃないかな? って思う程度にはまっ平で緑が続いている。
そんなわけだから、魔物を見つけても、睨むだけで対処できている。
ちょっと暇だから、魔法の練習しながら行こう。
【世界の知識】さん。出番ですよ〜
んーっと、体の中にある魔力を感知してください、ね。
……あ、これか。
増えすぎているから、すぐに分かったわ。
んで? これを、一定を保って体に流すようにコントロールする。
……こんな感じかな? ん? さらに体が軽くなったような……これが身体強化ってやつか。
取り敢えずこんな感じでいいかな。
攻撃魔法を放ったら、とんでもないことになりそうだから、自重します。
おっと、エフレム王国についたようだ。
早速中に
「止まれ」
ですよねー……知ってました。
「どこの者だ?」
「ただの旅人です」
ただし世界を超えた旅人ですが。
「身分証をみせろ」
「すみません……旅の途中、私の体狙いの盗賊に会いまして……この剣以外の物をすべて無くしてしまったのです……はぁ…」
ありきたりな嘘だが、いいだろう。
今の俺って絶世の美少女らしいよ? 【世界の知識】によると、世界で一番可愛い16歳らしい。
今更だけど、それで自分の年知りました。
だからこうやってちょっと色仕掛けしてやると…
「そ、そうか。災難だったな……ほら、銀貨だ。これで宿に泊まりたまえ」
「あ、ありがとうございます」ニッコリ
「い、いいんだよ。ほれ、さっさと行きな」
あー。男ってチョロいわ。
まぁ、つい先日まで男やってた僕なんですがね?
取り敢えず入国ついでに金をゲットした俺は、迷わず冒険者ギルドに向かった。
その方が色々楽だろ?
稼げるし、身分証になるしさ。
ちなみに、エフレム王国の町並みは、かなり新鮮だった。
レンガで作られた家が綺麗に立ち並んでいて、日本ではお目にかからないような光景に圧巻されたよ。
さぁ、そんな町並みを楽しみながら、冒険者ギルドに到着したぞ!
でかい扉を開け、むさい男たちの視線を受けながら、受付に直行した。
「すみません。冒険者になりたいんですが」
俺が受付に問いかけると、少し困った顔をし、
「ごめんねー……冒険者になれるのは15歳からなのよ」
あれ? 俺、幾つに見られてるの?
「すみません……私もう16歳なんですが……」
「嘘はダメよ? 危険がある仕事だから、子供を雇えば印象が悪くなるんだって」
「いや、だから」
「はいはい。それじゃあ私は仕事に戻るからね」
はい。イラってきました。
メイハは自重なんてしないんだからねっ!!!
「それじゃあ、私が討伐したこれ、素材を買い取ってください」
そう言って、俺はアイテムボックスからホワイトウルフの死体を出した。
その瞬間、あたりがざわめき出した。
「……えっ? は? あなたが討伐? だってこれはAランク指定のホワイトウルフじゃない。Aランク冒険者が10人ぐらいでも苦戦するのよ?」
「わかったから、買い取ってよ。私はこんな相手の実力も測れないギルドより、実力のあるギルドに行くから」
受付さんは涙目になっていた。
ふふっ。俺を怒らせるとこうなるのだ!
って、何やってんの俺……
絶対目立つじゃん。いや、もう既に目立ってるし!
「やっぱ今のなしね。じゃ!」
慌ててホワイトウルフをアイテムボックスに戻し、踵を返し出口に向かった。
「ちょっとまて嬢ちゃん」
ん? 空気が変わったぞ?
「儂はギルドマスターのグラヌスだ。もしよければ儂の部屋にこないか?」
「えっ? 誘拐?」
「違うわい! いいから来るのだ!」
こうして、ギルドマスターの誘拐、もとい連れてかれた。
いや、変わってなくね?
「先程は儂の部下が失礼した。そなたには是非とも儂のギルドに入っていただきたい」
勧誘だな。
もともと、入るつもりで来たんだが、正直空気が悪いので別のギルドへ行きたい。
おっと、そんな事言う前に、本来ならあの受付の役目であるギルドの説明をしようか。
よろしく【世界の知識】先生。
【冒険者ギルド】
冒険者ギルドとは、国の支配を受けない自由組合のことを言う。
冒険者にはランクが存在する。
F~E 下級冒険者
D~C 中級冒険者
B~A 上級冒険者
S 最上級冒険者
上級冒険者までは、他のギルドで依頼を受けることが出来ない。
まぁ、そんなことだよ。
先生は人じゃないからわかりやすく説明できないし、俺も説明下手だからこれで許して…
「それで、返事は?」
「あぁ、そうでしたね。条件付きならいいでしょう」
「その条件とは……?」
まぁ、スタートダッシュを華麗に決めちゃおう。
「Bランクから始めさせてくださいな」
「は? そんなの無理に決まってる」
「え? 断っちゃうちのそこ?」
まじかー……華麗に決められなかった……
最後まで読んで頂きありがとうございました。
次は17時に投稿します。