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掌編小説集3 (101話~150話)

重味

作者: 蹴沢缶九郎

身体が鉛の様に重い。何かの病気だろうか…。しかし身体の不調は、どうも病気のそれとは違う気がした。今までに感じた事のない不思議な倦怠感は日を増して酷くなっていく。ただ身体が重いのだ。手や足に重りの枷が付けられ、その重味が徐々に身体全体へと広がっていく感じ…。俺がこんなに苦しんでいるというのに…。平然と街を行く人々が羨ましく憎かった。一体なぜ俺だけがこんなに苦しまなければならないのだ。この苦しみを医者にどうにか出来るとも思えなかった。


早くこの苦しみから開放されたい…。


身体が重い…。


やがて、地球の重力に耐える事の出来なくなった男の身体は「ペシャリ」と音を立てて潰れた。

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