私はミュージシャンをやめない
私が行きたかった場所で
友達だけがスポットライトを浴びる
あぁ
憧れというものは
時として
大きな傷を作るものですね
布団の中で
ただ泣きました
想像の中ならいつだって
太陽よりまぶしく
熱いスポットライトを浴びて
あの友達のように堂々と歌っていたのに
現実では
ベースギターでさえお金をせびり
スタジオを借りることだってままなりません
私はここで歌う
安物のベースを鳴らして
ドラムは不在だけど
歌詞はひねりすぎて意味不明だけど
誤解されたって理解されなくたって
通じる人が少なくたって
べつにかまやしません
結果として
バカ丸だしの歌だと
低評価を受けても
かまやしません
私は
生きているよ
生きてやるよ
この世界で
私を見て
笑ってくれる人がいるから
私が歌って泣いて
それで歩けるようになれる人がいるから
私はミュージシャンをやめない